作品データ
あらすじ
妻と娘を何よりも大切に生きてきた普通の父親だったレイ・クーパーは、ガンで闘病中だった妻を亡くしてしまう。
そんなレイは妻の命を救う唯一の頼みの綱だった薬を市場から撤退させ、ある組織に復讐しようと心に誓った。
残された娘のレイチェルとともに、レイは見えない巨大な悪に立ち向かうも親子は死の危険にさらされるのだった。
登場人物&出演者
・レイ・クーパー(演:ジェイソン・モモア)
近年の出演作に『DUNEデューン/砂の惑星』、『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』などがあります。
主人公。ボクシングジムに通っている男。妻が末期ガンで高価な治療薬が買えずに他人のせいにしていた。
主治医からジェネリックの治療薬が使えると言われるが、製薬会社が販売延長して妻が死亡。
製薬会社のCEOであるキーリーを逆恨みし、殺害しようと計画するも殺し屋に邪魔される。
キーリーを殺害して娘と逃亡していたが、実はすでに死亡してレイチェルの妄想と判明する。
最後は殺し屋に追い詰められたレイチェルを立ち上がらせ、逃亡する彼女に言葉を送った。
・レイチェル・クーパー(演:イザベラ・メルセード)
代表作に『トランスフォーマー/最後の騎士』、『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』などがあります。
レイの一人娘。討論大会や体操が得意。柔道では全米大会に出場し、父親のスパーリング相手にもなっていた。
母親が末期ガンを患い、なんとか助けようと認可されそうなジェネリックの治療薬を知る。
治療薬の販売が延長されて母親が死亡し、悪事を暴こうとした父親も殺し屋の襲撃で死亡。
父親が生きていると思い込んで代わりに行動し、キーリーを殺害して黒幕を探していた。
最後はモーガンの自白で逮捕に追い込み、両親の思い出とともにトロントへ逃亡した。
・アマンダ・クーパー(演:アドリア・アルホナ)
近年の出演作に『6アンダーグラウンド』、『トリプル・フロンティア』などがあります。
レイの妻でレイチェルの母親。末期ガンで余命も幾ばくもない。高価な治療薬が買えずに弱っていた。
元々はダンサーでケガをしても痛みを訴える事なく、平然と過ごすだけの強さを持っていた。
末期ガンで入院してしまい、徐々に体が弱っていく中で残される娘を誰よりも心配していた。
パイププライム社の治療薬がジェネリックとして販売され、助かる見込みを持たされる。
最後はパイププライム社が治療薬の販売を無期限で延長して、結局は助からずに死亡した。
・ミーカー捜査官(演:レックス・スコット・デイビス)
代表作に『スーパーフライ』、『パージ:エクスペリメント』などがあります。
FBI捜査官。パイププライム社のCEOキーリーが殺害され、相棒のロスマンと捜査に乗り出していた。
過去にキーリーが受けた脅迫の中にレイが該当すると、何か関わっていると思って調査する。
レイチェルから連絡を受けて、父親の暴走が止まらないと言われて落ち着かせようとした。
両親を亡くして精神が崩壊しそうなレイチェルを心配し、彼女を救うべきだと相棒に話す。
最後はレイチェルからモーガン議員の自白が流れ、それを証拠に事件の黒幕として逮捕した。
・サイモン・キーリー(演:ジャスティン・バーサ)
代表作に『ナショナル・トレジャー』シリーズ、『ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』などがあります。
パイププライム社のCEO。ガンの治療薬を開発して多くの患者を救っている。一方で販売方法を問題視される。
ガンの治療薬をジェネリックで販売すると発表したが、事情があって無期限で中止をした。
テレビ番組でレイから抗議の電話を食らい、その最中に殺害予告とも取れる脅迫を受けた。
実は裏でモーガン議員と賄賂で繋がっていて、利益を得る為にお互いを利用し合っていた。
最後は殺害計画を立てていたレイチェルに追い詰められ、窒息死をさせられてしまう。
・アモス・サントス(演:マヌエル・ガルシア=ルルフォ)
代表作に『マグニフィセント・セブン』、『オリエント急行殺人事件』などがあります。
モーガン議員に雇われている殺し屋。パイププライム社を告発しようとした記者を電車で殺害した。
その場にいたレイも狙って腹にナイフを突き刺し、見事に殺すもレイチェルを逃していた。
農村出身で反政府組織に村人が全員殺され、一人だけ助かって復讐を遂げているという。
接触してきたレイチェルに黒幕の存在を話し、再び会う事を約束して彼女を見逃した。
最後はモーガン議員の元に来たレイチェルを迎え撃つが、父親の言葉に覚醒された殺された。
・ダイアナ・モーガン議員(演:エイミー・ブレネマン)
代表作に『キャスパー』、『フェイス・オブ・ラブ』などがあります。
ペンシルベニア州の下院議員。長らく製薬会社であるパイププライム社の高価な治療薬に問題を提案する。
テレビ番組での討論も民衆の味方になって、パイププライム社が行う販売方法を問題視する。
抗議活動の末に高価な治療薬の値下げを実現させ、その功績から上院議員に立候補した。
実はパイププライム社から賄賂を受け取り、邪魔になった者をアモスに排除させていた。
最後はレイチェルに悪事を自白させられ、FBIに証拠として提出されて逮捕される事になる。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
なんと言っても、全面的に出ているジェイソン・モモアの存在が大きい作品となります。
近年で多くのアクション映画で活躍するジェイソン・モモアは、見た目のおかげでアクションに説得力があります。
何かやってくれるだろうという期待感を持たせるが、実際によくよく見ると思っているよりも活躍をしていないんです。
確かにジェイソン・モモアなら何かやってくれると思わせるが、役回りとしてそこまでの派手な事をしないイメージがついてしまっている。
個人的なイメージとして後手に回ってから動き出すので、結局は後処理的なアクションが定着しています。
そんな本作ではガンに苦しむ妻に治療薬が使えず、それを製薬会社のせいにしてCEOをテレビ番組で脅迫してしまう。
なんだか論点がズレているような印象があって、単なる逆恨みにしか見えなかったのはちょっと演出が足りなかったような気がした。
主人公たちに訪れる不幸は残念だと思うが、それを安価にならなかった治療薬を販売しなかった製薬会社のせいにするのはムリがあると思います。
そもそも、治療薬を買えないのはそれだけの経済力を持たない方にも問題があって、それを他人や環境のせいにしている主人公の考え方に疑問を持ちました。
結局、主人公は製薬会社のCEOを殺害するような流れになるが、終盤に明かされる娘の妄想が生み出した結果という構造になっている。
父親は襲撃の時に亡くなっているので、敵討ちという点なら納得できるので、妄想の中で暴走する父親には共感できない部分がありました。
どうしても本作において最大のカラクリになるので、現実と妄想の差が大きすぎて納得できないところが多かったです。
最終的に黒幕が捕まるけど、何人も殺した娘が逃亡に成功するが、どう考えても犯罪者なのでハッピーエンドは言えなくてスッキリしなかったです。
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