【不能犯】RE-3511

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作品データ

公開年月 2018/02/01
ジャンル サスペンス
原作 宮月新(原作)、神崎裕也(作画) 『不能犯』
監督 白石晃士
脚本 白石晃士、山岡潤平
製作 大畑利久、石塚清和
製作国 日本
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

とある電話ボックスに殺して欲しい理由と連絡先を書いた紙を貼ると、その願いが叶うという都市伝説がSNSで広まっていた。
その願いは黒スーツの男“宇相吹正”によるマインドコントロールを駆使して行われ、物証がない為に自殺や事故として処理されていた。
警察は宇相吹正に取り調べを行うもマインドコントロールされる中、唯一効かない多田友子刑事が凶行を繰り返す彼に立ち向かうのだった。

登場人物&出演者

宇相吹正(演:松坂桃李)

近年の出演作に『いのちの停車場』、『あの頃。』などがあります。

主人公。死亡事件の現場に必ず現れる男。マインドコントロールを使って人を殺す特殊な能力を持つ。

左目が赤く輝くと相手の心に入り込み、言葉だけで相手を誘導して死に追いやってしまう。
多田刑事にマインドコントロールが効かないと分かり、唯一自分を殺せる存在として期待。
夢原の自殺で逮捕されるが、多田刑事を言葉責めし、釈放を手に入れてその場を去った。
最後はタケルを殺す依頼を果たし、ケガから回復して、多田刑事が殺してくれる事を期待。

多田刑事(演:沢尻エリカ)

近年の出演作に『人間失格/太宰治と3人の女たち』、『億男』などがあります。

ヒロイン。以前は少年課に所属していた。今では殺人課に所属して新人の百々瀬に色々と教えている。

不可解な連続死亡事件に関わる人物である宇相吹正を現場に見つけると、任意同行させた。
夜目刑事と尋問をするが、宇相吹正のマインドコントロールが効かずに危険さを察知する。
夢原の自殺で宇相吹正を逮捕するが、彼の証言を取り消して釈放させ、タケルに捕まった。
最後は宇相吹正を刺すも殺さず、タケルを殺されるが、希望で倒すと宣言して笑われた。

百々瀬麻雄(演:新田真剣佑)

近年の出演作に『るろうに剣心/最終章The Final』、『ブレイブ/群青戦記』などがあります。

刑事になったばかりの新人。多田刑事の相棒として常に行動を共にして、彼女から「新人」と言われている。

ラーメンが好きでいつもカップラーメンや行きつけの安いラーメン店に通っている。
犯罪心理学の観点から、宇相吹正が関わる事件を冷静に分析するも不能犯で何もできず。
行きつけのラーメン店で揉め事を止めていたが、連続爆破事件に狙われて重傷を負う。
最後は病院にタケルによって爆弾を仕掛けられるが、多田刑事のおかげで生還を果たした。

夜目刑事(演:矢田亜希子)

代表作に『ときめきメモリアル』、『クロスファイア』などがあります。

殺人課に所属するキャリア組の女性刑」」」」」」」」事。赤井刑事と組んで死亡現場に駆けつけて捜査している。

いつも先に現場へ到着して、あとからやって来る友子に状況を説明して不可解な状況に悩む。
宇相吹正が事件に関与し、任意同行して尋問するもマインドコントロールにかかっていた。
過去に河津村の息子を痴漢で追い詰め、そのせいで自殺されて個人的な恨みを買っていた。
最後は宇相吹正に依頼した河津村によって、マインドコントロールで自殺のように殺された。

河津村(演:安田顕)

近年の出演作に『ホテルローヤル』、『影裏』などがあります。

ベテランの鑑識官。ノンキャリアで現場からの叩き上げで、殺人課の中でも年長で頼られる事が多い。

不能犯について提案した友子に対して、立証できないと動く事すらできないと説明した。
実は過去に息子が痴漢容疑で捕まり、夜目刑事の尋問に追い詰められて自殺をされている。
ずっと恨みを持っていて、宇相吹正に依頼するが、濁った殺意だと言われるも気にしない。
最後はマインドコントロールで自白をさせられ、夜目の幻覚を見て階段から落ちて死亡。

夢原理沙(演:芦名星)

代表作に『たとえ世界が終わっても』、『AI崩壊』などがあります。

過去に両親が離婚して妹が父親に引き取られ、自身は母親に引き取られた。何不自由なく育てられた。

現在はジュエリーショップを経営し、雑誌の取材に応じるほど有名になって結婚を控える。
父親に引き取られた妹の恨みで宇相吹正にマインドコントロールされ、交通事故を起こす。
医者である婚約者の病院に入院するが、目的は死じゃなく人生の破滅で殺人を起こした。
最後は友子を脅して宇相吹正のところまで行き、自分で喉を切って彼を犯人に仕立てて死亡。

川端タケル(演:間宮祥太朗)

近年の出演作に『東京リベンジャーズ』、『殺さない彼と死なない彼女』などがあります。

高級寿司店で板前を務めている青年。友子が少年課にいた時に捕まって、二年前まで少年院に入っていた。

過去は手がつけられないほどの不良少年だったが、友子のおかげで社会復帰を果たしている。
友子に面倒をかけた理由から弁当を持ってきて、感謝している態度をしっかりと見せていた。
実は連続爆破事件の犯人で、多田刑事が絶望する顔が見たくて今まで密かに動いていた。
最後は多田刑事に選択を迫るが、職場の同僚に宇相吹正が雇われて爆破で幻覚で死亡した。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作は宮月新と神崎裕也による同名漫画の実写映画化となります。
この作品はメディアミックスを展開し、映画の他にドラマシリーズとしても作られています。
なんと言っても、本作で監督と共同脚本を務めているジャパニーズ・ホラーを牽引する白石晃士に注目しました。
低予算のジャパニーズ・ホラーを今でもしっかりと守っている人物で、今回は珍しくメジャーな作品を担当しました。
正直に言って、白石晃士監督は低予算だからこそ実力が発揮できて、本作のような作品では良さがなくなっている。
そもそも、邦画におけるメジャーな作品とインディーズ作品では作り方が根本的に違い、いくら白石晃士監督でも相性があります。
自分が描きたい世界を描けるインディーズ作品と違って、メジャーな作品はどれだけ忖度の中で作れるかがポイントとなります。
ですが、そのような状況に慣れていない白石晃士監督だけに限らず、インディーズ作品で成功した多くの監督はメジャー作品との相性が悪いです。
白石晃士監督の良さがほとんど出なかったし、何より主人公を演じる沢尻エリカの演技がヘタすぎて目を疑いました。
一応、沢尻エリカは憑依型の演技派として知られているが、本作に限っているのかもしれないが、あまりにもワザとらしくて浮いていました。
それに対して、悪役を演じた松坂桃李はキャラクターが立っていた分、逆に沢尻エリカのヘタな演技が悪目立ちしてしまったように感じました。
似たような作品に黒沢清の『CURE/キュア』という作品があるけど、圧倒的にこっちの方がレベルが高かったです。
本作は出演している役者が目当てなら楽しめるが、純粋に面白い作品を求めるならば、ちょっと物足りないと感じました。

コメント

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