作品データ
あらすじ
バーチャル世界で恐竜と戦う究極のVRゲーム“ダイナソー・ワールド”は全世界に注目される中、選ばれた20人のゲーマーによる戦いが開始された。
制限時間内に襲ってくる恐竜に殺されると敗退し、最後まで生き残った者は巨額の賞金を手にする事ができる。
試合開始 早々にゲーマーたちはティラノサウルスやヴェロキラプトルに襲われ、更に人間同士の殺し合いに発展していくのだった。
登場人物&出演者
・エリック(演:ツオ・イー)
本作が長編映画デビュー作となります。
主人公。考古学を専攻する大学生。母親の病気による治療費で学費が払えなくなって退学を決意する。
母親の看病をしようと決めるが、テスターに選ばれた事で賞金を手にして復学を狙っている。
ケガしたビビアンを放っておけず助けるが、ヴェロキラプトルの襲撃でイーソンと逃げた。
イーソンが捕まりビビアンと合流し、更にアレックスとも合流してピーターたちから逃げる。
最後はイーソンの代わりに人質となってピーターと自爆し、特別賞で賞金を手に入れた。
・イーソン(演:スティーヴン・ハ)
本作が長編映画デビュー作となります。
数学教師。平凡で単調な人生を送っている。テスターに応募したのは刺激が欲しいと生徒たちを見返したいという。
ゲームが開始して早々に恐竜の襲撃を受けると、近くにいたエリックと一緒に逃げ出した。
エリックと組んで洞窟で隠れる作戦を提案するが、ビビアンのせいで台無しになってしまう。
なぜか室内に入ってきた翼竜に捕まったが、実は生きていて恐竜と対話できるようになる。
最後はピーターに人質となるが、エリックが身代わりとなって優勝して賞金を手に入れた。
・ビビアン(演:トレイシー・ユー)
本作が長編映画デビュー作となります。
テスターに選ばれた女性。説明の時には姿を見せず、ゲーム開始してもどこにもいなかった。
エリックとイーソンが洞窟で隠れていると、ケガした状態で登場して治療してもらった。
ヴェロキラプトルがやって来ると、一度逃げてから死角に入ってフックで倒す強さを発揮。
途中でエリックと逸れるが、再び合流しアレックスとも手を組んでピーターたちから逃げる。
最後はアレックスの犠牲で逃げるが、棒立ちしているとティラノサウルスに食われて退場。
・アレックス(演:シン・ユー)
近年の出演作に『イップ・マン外伝/マスターZ』、『スマート・チェイス』などがあります。
ボディガードをしている屈強な男。仕事が忙しく妻と子供に構っている時間がなくて悪いと思っている。
テスターとして選ばれると、ゲーム開始してから単独で動き、荷物を奪う人間を倒していく。
途中でテスターに襲われるエディを助け出し、一緒に行動しながら流行っている事を聞く。
遭遇したヴェロキラプトルを倒していると、ピーターたちにエディが倒されてブチ切れる。
最後はエリックたちと合流するが、ピーターに撃たれて、挑発しながら静かに退場した。
・エディ(演:エヴァン・アサンテ)
代表作に『ジュラシック・ユニバース』、『Run with the Hunted』などがあります。
“ダイナソー・ワールド”において最年少のテスター。イーソンに声をかけられて話していた。
ゲーム開始早々に恐竜の襲撃を受けるが、すぐに逃げ出して隠れながら単独で動いていた。
ヴェロキラプトルに襲われるところをアレックスはに助けられ、一緒に行動するようになる。
またしてもヴェロキラプトルに遭遇すると、テスターを排除するピーターの銃撃を受ける。
最後は狙われていたアレックスの身代わりに銃弾を受け、退場するもリアルさに感心した。
・ジェレミー(演:サミュエル・ワン)
代表作に『San Gabriel Valley』、『Lazarus』などがあります。
リリーとコンビを組んでいるプロゲーマー。テスターを募集する“ダイナソー・ワールド”に違法参加する。
テスターに選ばれた事をピーターに聞きつけられると、協力して賞金の山分けに賛同した。
ゲーム開始早々にリリーとピーターたちと逃げ回り、武器を奪ってテスターを退場させる。
荷物の中に解毒剤を見つけるも不必要として捨てて、スタンガンを見つけると喜んでいた。
最後はエディを倒されたブチ切れたアレックスに毒矢を刺され、解毒できずに倒された。
・リリー(演:フォン・クバキ)
代表作に『ラン・ハイド・ファイト』、『Max Reload and the Nether Blasters』などがあります。
ジェレミーとコンビを組むプロゲーマー。レトロゲームを微妙な腕前でクリアしてジェレミーと喜んでいた。
テスターに選ばれた事をピーターに聞きつけられ、敵よりも味方になるべきと賛同した。
荷物の中から地図やスタンガンを見つけると、勝利は間違えないとブスな笑顔で喜んでいた。
ジェレミーがアレックスに倒され、車のキーを見つけてガトリングガンで恐竜を倒していく。
最後はイーソンが呼んだトリケラトプスの群れに襲われ、逃げられずに踏まれて退場した。
・ピーター(演:マイケル・プ)
本作が長編映画デビュー作となります。
ゲームクリエイター。開発された“ダイナソー・ワールド”に参加して、ゲーム内容をパクろうと考えている。
プロゲーマーで同じく不正をして参加するリリーとジェレミーと組んで賞金を狙っていた。
ゲーム開始早々にリリーとジェレミーたちと行動し、地図を手に入れて有利に進んでいく。
途中で銃を手に入れてテスターたちを百発百中で退場させるが、アレックスも退場させた。
最後はイーソンを倒そうしてエリックが人質となるが、自爆をされて道連れで退場した。
感想
[個人的な評価]
本作は『兵器人間』や『ジュラシック』シリーズで知られるライアン・ベルガルトが監督を務めています。
冒頭から既視感のあるシーンが出てきたが、どうやら『ジュラシック・ユニバース』で使った映像をそのまま使用していました。
多分だが、登場する恐竜のモデリングは『ジュラシック・パーク』辺りからパクっているような印象を持ちました。
特にヴェロキラプトルが途中で仲間を呼ぶ鳴き声を出すが、明らかに『ジュラシック・パークⅢ』で使っていた音声にそっくりでした。
ベースは『ジュラシック・ユニバース』というクソ映画になっているので、当然のように本作もそれ以上のクォリティはありません。
出演している役者たちはほぼ無名であるが、なぜか大作に出ているシン・ユーが出ているのは謎すぎました。
まず、コンセプトとしてVRのゲームが舞台となるので、現実の世界にはまったく影響がないという点が大きな失敗でした。
参加するテスターたちには一切のリスクがなく、単純に賞金だけを奪い合うだけだから全体的に緊張感がありません。
ゲームの中でケガをしても実際に痛みが伝われるワケじゃないし、ゲームオーバーになっても退場するだけで特に何もない。
そのせいで登場人物たちの行動がすべて薄っぺらに見えて、主人公側だけを良い人間に仕立てる分かりやすい構成に面白味がない。
悪いヤツは最初から悪い事しかしないので、予定調和のように進んでいくので、主人公側で裏切り者がいたら少しはマシになっていたかもしれない。
女性の扱いが特にヒドイとしか言えず、ヒロイン的なキャラクターは素手で頑張るのに、呆気なく食われて退場するのはあまりにも適当すぎる。
それと、悪役側につくブスの主張が激しすぎて、枕営業したとしか思えないほどマイナスの面しかなかったです。
近年の典型的なCGだけ金を出す中国映画らしい内容で、シン・ユーが出ている意外の鑑賞する価値がまったくないゴミ映画でした。
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