作品データ
あらすじ
ゾンビに支配された世界で、わずかに生き残った人類はコミューンを作って生活していた。
コミューンで治安維持を担当するザ・ドライバーは、支配を目論む仲間によってゾンビが乱入して妻が殺されてしまう。
ゾンビや裏切り者と戦ったザ・ドライバーは脱出に成功するが、自身は噛まれて残り少ない時間で娘に戦い方を教えていくのだった。
登場人物&出演者
・ザ・ドライバー(演:マーク・ダカスコス)
近年の出演作に『ジョン・ウィック:パラベラム』、『マキシマム・インパクト』などがあります。
主人公。コミューンで治安維持を担当する。文明が崩壊する前は殺し屋を生業としていたおかげで生き残る。
そのせいでコミューンでは嫌われ者になっていて、家族と安息の地に行こうと考えている。
ジョーの裏切りでコミューンが襲撃され、妻がゾンビに噛まれて始末し、自身も噛まれた。
残り少ない時間で娘に生きる術を教えていき、タイムリミットが迫って仲違いしてしまう。
最後はシルビアとローズと出会って娘を任せて、ゾンビを引き付けて車の中で自殺を遂げる。
・ブリー(演:ノエラーニ・ダカスコス)
代表作に『Oh Lucy!』などがあります。
ザ・ドライバーの一人娘。コミューンで平和に暮らしていて、外の危険さを良く分かっていない。
父親がコミューンの中で嫌われていると知らず、家族内だけの食事に少しの疑問を持った。
ジョーの裏切りでコミューンが人間とゾンビに襲撃され、母親が噛まれて父親が始末した。
安息の地へ向かうと銃の撃ち方や車の運転を教えてもらうが、父親がゾンビ化する事をしる。
最後はシルビアとローズたちと合流し、追い詰められるが安息の地を見つける事になる。
・シャロン(演:ジュリー・コンドラ)
代表作に『クライング・フリーマン』、『メル・ブルックスのイタリア珍道中』などがあります。
ザ・ドライバーの妻でブリーの母親。コミューンの中で夫が嫌われ者になっていると理解している。
夫が殺し屋だった事を知っていて、そのおかげで生き残っている事に対して認識している。
コミューンの中で夫が嫌われていたが、自分たちも同様の扱いになると危惧していた。
ジョーの裏切りで人間とゾンビの襲撃を受けると、娘と避難所に行くも拒まれて引き返した。
最後は娘だけを逃がそうとゾンビに噛まれ、家族と別れを告げて、始末してもらった。
・ジョー(演:ジェレミー・ステューツ)
本作が長編映画デビュー作となります。
コミューンで警備をしている青年。銃を使う事しか知らず、ザ・ドライバーからはクズと認定されている。
泥棒を3回してルール違反したメンバーを外に連れ出し、ゾンビを呼んで彼を襲われていた。
文明が崩壊する前から人を人と思わないような扱いをしていて、今でも同じ蛮行を繰り返す。
実はコミューンのやり方が気に食わず、外部から人間を引き寄せて襲撃させる首謀者となる。
最後はコミューンの指導者を殺害し、ゾンビに噛まれると、ザ・ドライバーに始末された。
・ガブリエル(演:アダム・ザカリー・スミス)
代表作に『The Asian Connection』、『Invincible』などがあります。
コミューンの指導者。子供たちに教育する先生と呼ばれ、コミューンの中で中心的な人物として君臨する。
ルールを破った者に厳しい罰を与えるザ・ドライバーの決定を黙認し、警備を任せていた。
あくまでコミューンに食料と水、それに安全だと主張するもザ・ドライバーに反対される。
ジョーの裏切りで人間とゾンビの襲撃を受けると、一緒にいる女性とイチャイチャしていた。
最後は首謀者だったジョーがやって来ると、楽園を壊した事に文句を言うと射殺された。
・ローズ(演:アリス・タンタヤノン)
代表作に『Two of Us』、『One Night in Bangkok』などがあります。
生活していた家が襲撃を受けて、シルビアとともに安息の地を求めて徒歩で目指していた。
森で無数のゾンビに囲まれていたザ・ドライバーを見つけて、シルビアとともに助け出した。
同じく安息の地を目指すと知って、車に乗ってザ・ドライバーの様子を見ながら同行する。
ブリーが安息の地で治療薬があると希望を見出し、それを否定する事なく励ましていた。
最後は安息の地近くの洞窟に追い詰められるが、リーダーが現れて噂が本当だと安堵した。
・シルビア(演:ミレーナ・ゴルム)
代表作に『The Black Room』、『Two of Us』などがあります。
生活していた家が襲撃を受けて、ローズとともに噂で聞いていた安息の地を目指していた。
父親が噛まれて死ぬと分かったブリーたちがゾンビに囲まれ、ローズとともに助け出す。
ザ・ドライバーがゾンビに噛まれていると分かりながら、安息の地を目指そうと一緒に行く。
安息の地で治療薬がある可能性を考えて、ガソリンもギリギリで足りるとして計算した。
最後は安息の地近くの洞窟に追い込まれるが、ようやくリーダーに助けられて生還を果たす。
感想
[個人的な評価]
本作は『未体験ゾーンの映画たち2019』にて上映された作品となります。
原題は単純に『The Driver』だが、なぜか邦題に色々と付けて別物のようなイメージを出してしまった。
多分、過去にあった『マッドマックス/怒りのデス・ロード』や『ゾンビマックス/怒りのデス・ゾンビ』からパクっているだろう。
確かに本作は低予算のゾンビ映画という事で間違っていないかもしれないが、物語の中心が父親と娘の絆を描いています。
邦題がどう考えてもバリバリのアクションを彷彿とさせるが、そこまで派手なアクションがなかったです。
つまり、邦題詐欺としか言えない内容になっていて、主演するマーク・ダカスコスのアクションを期待したらほとんどなかった。
更にケイン・コスギも出演しているから二人の対決があると期待したら、まさかのラストの数秒しか出てこなかった。
物語の中心は噛まれた主人公がゾンビ化するまで、娘を噂にある安息の地へ連れて行くという内容でした。
確かに父親が懸命に娘が一人でも強く生きていけるサバイバル術を教えていくが、12時間しかないからずっと駆け足にしか感じられない。
そもそも、コミューンにいた時から現実をよく理解していない娘が数時間でサバイバルできる成長など不可能に近い。
何より絶望感があまり伝わってこないし、ゾンビもそこまで怖い存在という演出による説得力が足りていなかった。
父親と娘のドラマについても、やはり、時間が圧倒的に足りないから上辺だけにしか感じられなかったのは痛いです。
本来ならもっと時間をかけるべきなので、そもそもスタート時点から間違っているような印象を受けました。
邦題がマトモであっても、作品としての面白さがないので、どっちにしても見向きもされなかった可能性がありました。
リンク
コメント