作品データ
あらすじ
田舎町で肉体派の警官をするブルースウィリス・ノナトは、泥棒の追跡で迷惑をかけたせいで署長からヤギの世話を言い渡される。
サンパウロに黒糖の中に麻薬を詰めたトラックにヤギが乗り込み、ブルースウィリスは取り戻す為に大都会へ繰り出す。
同じ頃、警官部隊「サンダーボルト」でトリンダージュは仲間を死なせ、左遷されると、ヤギを探しに来たブルースウィリスの協力をするハメになるのだった。
登場人物&出演者
・ブルースウィリス・ノナト(演:エジミウソン・フィーリョ)
代表作に『Cine Holliudy』、『O Shaolin do Sertão』などがあります。
田舎にあるグアラ町の警官。映画好きの父親の影響で強い警官を目指す為に体を鍛えている。
事件が起きない町で暴れ回り、署長からグアラ黒糖祭でヤギの面倒を見る事になった。
ヤギが麻薬を運ぶトラックに乗って連れ去られ、トリンダージュと探す為に協力を求める。
ゼカ・ブリトが黒幕だと睨み、トリンダージュと二人で捜査するもプリシラにキレられる。
最後はゼカ・ブリトの取引現場で犯罪を暴き、グアラ町でヤギの相棒として褒められた。
・レナト・トリンダージュ(演:マテウス・ナシュテルゲーレ)
代表作に『リオ、ミレニアム』、『赤い肌の大地』などがあります。
サンパウロの警官部隊「サンダーボルト」の所属する。内勤を希望して現場には向いていない。
相棒を三度も死なせた事から仲間じゃないとプリシラに言われ、押収車両課に転属される。
ヤギを追ってきたブルースと探す為に協力し、黒幕が大物政治家のゼカ・ブリトと知る。
余計な事をしてプリシラに怒られるが、それでも諦めないブルースと尻尾を掴んだ。
最後はゼカ・ブリトが自爆し、他の麻薬売人を逮捕し、プリシラから少しだけ認められた。
・ジョシマラ(演:イヴリン・カストロ)
代表作に『The First Temptation of Christ』、『Apaixonados: O Filme』などがあります。
ウーバータクシーの女性運転手。ゼガ・ブリトを追う為にブルースとトリンダージュの捜査に協力した。
夫とは不仲で仕事中に電話がかかると、過去に犯罪をしていた事を言われてごましていた。
ヒマだったのでブルースたちの貸し切りにしてもらい、楽しそうに彼らと監視していた。
ゼカ・ブリトが麻薬組織の黒幕だと言われても信じなかったが、ギリギリまで手伝う。
最後はゼカ・ブリトの取引現場にブルースたちを連れて行き、記念写真を取っていた。
・プリシラ(演:レティシア・リマ)
代表作に『A Man Amidst Bees』、『Ninguém Entra, Ninguém Sai』などがあります。
サンパウロの警官部隊「サンダーボルト」の女性隊長。筋肉こそが本物の警官として日々体を鍛えている。
内勤を希望するトリンダージュを現場に出す為、肉体派の警官と組ませるも死んでしまう。
仲間の為に体を張らないトリンダージュを嫌って、無関係となる押収車両課に転属させる。
トリンダージュとブルースの勝手な行動でゼカ・ブリトの捜査がバレて、ブチ切れていた。
最後はゼカ・ブリトが自爆して事件が解決し、トリンダージュを少しだけ認めていた。
・トニーニョ(演:ヴィクター・アレン)
代表作に『Victor Alen em De Orelha Em Pé』、『Cine Holliúdy 2: A Chibata Sideral』などがあります。
グアラ町の警官。ブルースウィリスの相棒だが、普段は警察署の前で昼寝して時間を過ごす。
ヤギがサンパウロに連れ去られ、ブルースウィリスが追う事になって留守番を任される。
サンパウロは生きて戻れないような場所だと思っていて、ブルースウィリスに警告した。
最後はブルースウィリスに頼まれ、ヤギを連れ去ったトラックや男について調べていた。
・ヴィクトリア署長(演:ヴァレリア・ヴィトリアーノ)
本作が長編映画デビュー作となります。
グアラ町にある警察署の女性署長。ブルースウィリスが町中で暴れたせいで苦情を受ける。
平和な町をかき乱すブルースウィリスに怒鳴りつけ、ヤギの世話を任さて静かにさせる。
最後はグアラ黒糖祭でヤギを警官として表彰し、ブルースウィリスたちもついでに認めた。
・ゼカ・ブリト(演:ファルカオ)
代表作に『Cine Holliúdy』、『O Amor Dá Trabalho』などがあります。
全国で興行していた大道芸人のピエロ。現在は大物政治家となって、積極的に慈善事業している。
過去にグアラの町を訪れていて、小さい頃のブルースウィリスの黒糖を盗んでいる。
ブルースウィリスたちに疑われるが、子供たちに薬を買ってあげていた事が判明する。
実際はサンダーボルトが追う麻薬組織のボス「白手袋」であり、裏の副業でたんまりと稼ぐ。
最後は取引現場をブルースウィリスに押さえられ、ヘリで逃亡するも墜落して死亡した。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
ブラジルのアクションコメディ映画であるが、陽気な国柄と上手く調和しています。
元々、陽気で細かい事を気にしないブラジル人の気質に合っているジャンルで、毒気のない面白さがあります。
相変わらずNetflixの邦題にやる気を感じないが、内容の方はちゃんと面白くて笑える箇所がしっかりとある。
主人公のブルースウィリス・ノナトは設定が面白く、父親が強い警官が好きな事から、なぜかブルース・ウィリスから名前を取っている。
更に兄弟たちも同じような屈強な警官たちの名前をつけていて、ブルースウィリス自身も体を鍛えている。
本来なら銃撃戦になるはずの警官たちだが、このブルースウィリスは銃を一切使わない己の肉体だけで戦います。
あらゆる格闘技をマスターしていて、相手が銃を持っている悪党であっても倒せて、身体能力も高くてパルクールまで使える。
ただ、顔の雰囲気がナインティナインの岡村隆史に似ていて、それが最初から最後まで気になりました。
それと、もう一人の主人公であるトリンダージュも顔だけを見れば悪役だが、実際は小心者で現場に行きたくないという。
屈強な本物の警官が連なるサンダーボルトにいながら、なぜ内勤を希望しているのか、そもそも場違いとしか言えない。
そんなブルースウィリスとトリンダージュのコンビは非常に合っていて、二人が一生懸命捜査してダメになるところも悪くない。
シリーズ化してもおかしくないぐらいの面白さがあって、下ネタがほぼなく健全なアクションコメディ映画なのでファミリー層にも受ける。
そこで足を引っ張るのが邦題となるが、シリーズ化するならば、変えないといけないだろうと思います。
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