作品データ
あらすじ
勤務先のスーパーに向かっていたアランはいつの間にか意識を失い、目を覚めると機械だらけの部屋で謎の老人と少年が見下ろしていた。
アランは意識を持ちながらも体が動かず、自分の腕に謎の液体を注射され、右目をくり抜かれるとツギハギの巨体に移植されてしまう。
老人が機械のスイッチを入れると、巨体が動き出して狂喜乱舞する中、アランは悪夢のような光景が恐怖の始まりに過ぎないと知るのだった。
登場人物&出演者
・アラン・ジョーンズ(演:ジョーダン・ファリス)
代表作に『The Posthuman Project』、『Rising Tides』などがあります。
主人公。元スーパーの店員。同僚だった恋人にプロポーズしようとするも家賃を3ヶ月滞納している。
恋人が店長とキスするところを目撃し、帰宅中にイゴールに捕まり研究室へ連れ去られる。
右目を怪物に使われると、装置のスイッチが暴走して南北戦争時代にタイムトラベルしてしまう。
帰る為に怪物を倒そうとイゴールたちと協力し、途中でヴァージニアに誘惑されるも引いた。
最後は怪物が倒れてポータルが開き、現代に戻ってイゴールに警告し、アシュリーと仲直りした。
・イゴール(演:クリスチャン・ベルガルト)
代表作に『グレムリン2017/異種誕生』、『Agent Jade Black』などがあります。
フィンスキー博士の有能な助手。子供でありながらアランをあっさりと捕まえるほどの高い能力を持っている。
フランケンシュタインの怪物を起動するスイッチをアランが作動させ、ポータルに吸い込まれる。
南北戦争時代にタイムトラベルしてもすぐに理解し、怪物を倒せば元の時代に戻れると解説した。
左腕を失ったソロモンにプラズマ砲を取り付け、劇場での暗殺について聞くも射殺されてしまう。
最後は埋葬までしていたが、残したメモと避雷針によって復活し、ソロモンの養子となった。
・フィンスキー博士(演:ジョン・ファーガソン)
代表作に『Thirty Dangerous Seconds』、『The Harvesters』などがあります。
フランケンシュタインの怪物を創造しようとする。ゴミ捨て場にいたイゴールを拾って育てていた。
イゴールにすべての知識を教え込み、同時にフランケンシュタインの怪物を造りたくて仕方ない。
なぜかアランの目が気に入ってイゴールに拉致させ、右目だけを怪物に移植して謝っていた。
アランのせいでスイッチが誤作動し、数がなぜか増えると、ポータルでタイムトラベルされる。
最後はタイムトラベルの負荷に老体が持たず、北軍の野営地であっさりとくたばってしまう。
・フランケンシュタインの怪物(演:エリック・ゲセカス)
本作が長編映画デビュー作となります。
フィンスキー博士が遺体をイゴールに盗ませて、繋ぎ合わせてナノボットにより生命を与えられた存在。
アランの右目を移植されて完成されると、誤作動でスイッチが入って予定外に起動させられる。
エネルギーが暴走して、なぜか複数に分裂して、南北戦争にタイムトラベルしてで北軍を襲った。
気球でヴァージニアと一緒になって心を入れ替え、北軍の味方になって勝利のカギを握った。
最後は劇場でブースに撃たれるリンカーンをかばうが、結局押し潰して一緒に死んでしまう。
・ソロモン・ジョーンズ伍長(演:レット・テレル)
代表作に『ほぼトワイライト』、『My All American』などがあります。
南北戦争の北軍に所属する兵士。アランの先祖で記録では左腕を失くしているも出会った時は両腕があった。
タイムトラベルしてきたアランを助け出し、イゴールが合流して襲ってくる怪物と戦っていた。
ヴァージニアが怪物と気球で南軍に捕まると、戻ってきた彼女がアランとキスして不機嫌になる。
左腕をウォルトン大佐が作り出した怪物に食われ、イゴールが代わりにプラズマ砲を装備させた。
最後はヴァージニアと仲直りして結婚し、死んだイゴールを生き返らせて養子にしていた。
・ヴァージニア(演:レイチェル・マクドナルド)
代表作に『ジュラシック・ユニバース』、『グレムリン2017/異種誕生』などがあります。
南北戦争の北軍に所属した救護係。元奴隷で妹のマギーと生き延びて奴隷解放を願っている。
ソロモンとは恋仲になっていて、いずれは結婚しようと考えていたところにアランが現れる。
なぜかアランに惹かれていき、怪物に捕まって二人っきりになると仲間に引き入れる事に成功。
北軍の野営地まで戻るとアランとキスをして、なぜか上官を説得して危なっかしい作戦をさせる。
最後は現代に帰ったアランを諦め、仕方なくソロモンと結婚し、復活したイゴールを養子にした。
・マギー(演:シェリー・スターリング)
代表作に『ザ・トランスフォーム/地球外機械生命体』、『ジュラシック・ユニバース/ダーク・キングダム』などがあります。
南北戦争の北軍に所属する救護係。ヴァージニアの妹で元奴隷として北軍の勝利を願っている。
恋人の兵士が突然現れたフランケンシュタインの怪物に殺され、戦争の意味を見出だせずにいる。
タイムトラベルしてきたアランたちの面倒をみていたが、姉が怪物と気球で飛んで心配していた。
南軍に捕まっていた姉が帰ってくると、対抗する為に戦うべきと話すもまったく乗り気にならず。
最後は南軍を追い詰めた怪物を刺し、スワンソン中尉に殴られ、自分にナイフが刺さって死亡。
・スワンソン中尉(演:ビリー・ビーン)
本作が長編映画デビュー作となります。
南北戦争の南軍に所属する将校。タイムトラベルでやって来たアランたちに遭遇して血清を奪った。
野営地に戻ると、偵察での成果について事実を述べても大佐に信じてもらえず危うく殺される。
血清を大佐に渡して、ネコに注入して怪物化させると、解き放ってソロモンの左腕を千切らせた。
大佐に命令されて血清を自分に打ち込むと、怪物と対等に戦えるほどに怪物化して切り札になる。
最後はリンカーン暗殺で劇場まで来て怪物と戦い、大佐を裏切って、そのままどこかへ消えた。
・ウォルトン大佐(演:トーマス・カニンガム)
代表作に『The Hant』、『Skid』などがあります。
南北戦争の南軍に所属する将校。北軍の状況を知る為にスワンソン中尉を前線に送り出していた。
帰ってきたスワンソン中尉からワケの分からない報告を聞き、血清を手に入れて勝利を考える。
血清をスワンソン中尉に注入させ、捕まえた怪物とヴァージニアをなぜか解放して伝言させた。
リンカーンを憎むブースと密会して暗殺を依頼し、イゴールを見つけてあっさりと射殺した。
最後は劇場で怪物たちと対決していたが、スワンソン中尉に裏切られてリンチを受けて死亡した。
・ジョン・ウィルクス・ブース(演:クリストファー・ロビンソン)
本作が長編映画デビュー作となります。
舞台俳優。南北戦争でリンカーンのやり方に不満を持っている。リンカーンを殺したくて仕方がない。
ウォルトン大佐がやって来ると、酒場で女を侍らせながら暗殺の依頼を快く引き受けていた。
酒場に潜り込んできたイゴールに聞かされてしまうが、ウォルトン大佐に始末してもらう。
予定通りに劇場へやって来たリンカーンの暗殺を試みるが、アランたちに邪魔されてしまう。
最後はアランと対決して圧倒し、リンカーンの暗殺をしようとして怪物が盾になって失敗した。
感想
[個人的な評価]
本作はカルト的な人気を持つ『武器人間』の姉妹作品として知られています。
同じようなタイプの作品だと思ったら、まさかのタイムトラベルを扱ったSF要素の内容でした。
まず、この作品は100分を越えてしまっているが、どう考えても内容として80分程度にする事ができるような感じでした。
物語の中盤で盛り上がる部分があって、そこがピークとなってしまい、その後は残念ながら中だるみしてしまう。
冒頭で主人公のちょっとした悲劇を描くのは分かるが、全体的に設定や構成が雑すぎて予想をかなり裏切ってきます。
怪物を造り出した博士が主人公を選んだ理由が突飛すぎて必然性がなく、その主人公自体に対して魅力がないのは非常に痛いです。
次にフランケンシュタインの怪物がナノボットで生命を与える設定はいいけど、エネルギーを浴びて増殖する意味が分からない。
これについてまったく説明がなく、似たような理由としてタイムトラベルする理由も語られず、作っている側も考えていないだろうと思う。
南北戦争にタイムトラベルするのはいいけど、そこにいる元奴隷の救護係のヒロインとその妹があまりにもクソすぎる。
姉のヴァージニアは結婚するはずのソロモンからアランに乗り換え、フランケンシュタインの怪物すら魅了する意味不明な展開に納得できない。
妹のマギーはもっと最悪で、フランケンシュタインの怪物が敵側を追い詰めたのに、意味もなく裏切って逃す行動が不明すぎました。
この姉妹が悪い意味で物語をかき乱しているのに、なぜか悲劇のヒロインみたいな顔をしているし、何より美人じゃないから納得などできるはずがない。
設定がメチャクチャだし、姉妹がクソだし、主人公に魅力はないし、上映時間が長すぎるから単なる拷問にしか感じなかったです。
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