【孫悟空 vs 猪八戒】RE-3444

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作品データ

公開年月 2021/03/19
ジャンル ファンタジー/アクション
原作 『西遊記』(モチーフ)
監督 ダイ・イーリン
脚本 ユアン・チュン
製作 ドゥー・ジウハン
製作国 中国
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

恐れ知らずの暴れ猿の孫悟空が、天界で大騒動を引き起こし、名将軍の天蓬元帥が出陣して互角に渡り合っていた。
やがて現れた仏陀により、悟空は五指山に幽閉され、天蓬元帥は災難を防ぐ為に自らの手で倒そうと人間界へ降り立った。
そこで天蓬元帥は“捕妖師”と呼ばれるモンスターハンターの宝児たちと出会い、悟空がいる五指山を目指すのだった。

登場人物&出演者

天蓬元帥/猪八戒(演:イン・ハオミン)

代表作に『西遊記リローデッド』などがあります。

主人公。天庭に住んでいる仙人の一人。高い武力を持っていて、実力で元帥となっていた。

天庭で暴れていた孫悟空を倒すべく出陣するが、神器を失って仏祖が介入されて助かった。
孫悟空を始末する為に人間界へ来て、宝児たちと五指山を見つけるも負けて人間にされた。
自堕落な生活を送ると、宝児と再会して彼女が孫悟空と戦うが、失った神器だと知った。
最後は宝児と結婚するも神器となり、豚頭となって護天神将を倒し、三蔵法師に従った。

宝児(演:ワン・イージャー)

本作が長編映画デビュー作となります。

ヒロイン。両親を亡くして高家荘で村人たちに育てられた。補妖師として村の仲間たちと妖怪を捕まえていた。

人食い龍を捕まえようとして天蓬元帥に邪魔され、彼が仙人と分かって金儲けに利用する。
天蓬元帥に片思いして断られると、償いとして婚姻の糸を犠牲に五指山の場所を教えた。
自堕落な生活の天蓬を見つけ、彼が人間でも片思いは変わらず孫悟空と戦っていた。
最後は天蓬と結婚するが、護天神将の襲撃で仲間たちが殺され、神器に変わって助けた。

財児(演:ダイアナ)

本作が長編映画デビュー作となります。

高家荘の村に住んでいる補妖師の女性。宝児とともに各地の妖怪を捕まえながら金を稼いでいた。

仲間たちと人食い龍を捕まえようとするが、天蓬元帥に邪魔されて失敗してしまう。
天蓬元帥が金儲けに使えるとして、宝児が利用を考えると、最初は反対するも結局は従う。
人間となった天蓬が宝児を邪険に扱った事にブチ切れて、それに対して強い言葉を放った。
最後は天蓬を消そうとした護天神将に挑んだが、吹き飛ばされた衝撃だけで簡単に死んだ。

銀子(演:ホウ・ティンファン)

本作が長編映画デビュー作となります。

高家荘の村に住んでいる補妖師の男性。金子のボディランゲージを読み取って通訳している。

仲間たちと人食い龍を捕まえようとするが、天蓬元帥の降臨によって失敗してしまう。
天蓬元帥の圧倒的な強さを見て、宝児が金儲けに使えるとして、黙ってそれに従っていた。
人間となった天蓬が宝児を邪険に扱っても特に何もせず、黙ってその様子を見ていただけ。
最後は天蓬を消そうとした護天神将に挑んだが、当然のように通じず投げられて死んだ。

金子(演:ジェイデン・ワン)

本作が長編映画デビュー作となります。

高家荘の村に住んでいる補妖師の男性。肥満体で言葉はしゃべれずボディランゲージで会話する。

仲間たちと人食い龍を捕まえようとするが、天蓬元帥が人間界に来て失敗してしまう。
天蓬元帥の強さを見て圧倒されると、それを利用しようとした宝児に黙って従っていた。
人間となった天蓬が宝児を邪険に扱っても何もせず、黙ってその様子を見ていただけ。
最後は天蓬を消そうとした護天神将に挑んだが、蹴りを食らってあっさりと死んでしまう。

追月仙女(演:シュー・トントン)

代表作に『追龍』、『合約男女』などがあります。

天庭に住んでいる仙女。玉帝のお気に入りでもあって、他の仙人から一目を置かれている。

孫悟空との戦いで活躍した天蓬元帥に声をかけて、他の仙女たちを押しのけて声をかけた。
人間界で孫悟空を倒す使命を帯びた天蓬元帥にハンカチを渡し、彼の帰りを待っていた。
天蓬元帥が孫悟空に負けてしまい、玉帝から元帥の座を剥奪された彼にガッカリする。
最後はすべてを失って酔っていた天蓬元帥に迫られ、玉帝に訴え彼を人間界に追放させた。

護天神将(演:アンドリュー・リン)

代表作に『ゾンビ・ファイト・クラブ』、『疾風スプリンター』などがあります。

天庭に住んでいる仙人の一人。孫悟空が天庭で暴れていると玉帝に言われて出陣した。

額からビームを放って孫悟空を攻撃するもかわされ、接近戦を挑むも蹴散らされた。
互角の勝負をしていた天蓬元帥が褒められ、功績を上げられずに不満を募らせていた。
玉帝に孫悟空を倒すべきと進言し、腕に自信のあった天蓬元帥を送り出させていた。
最後は天蓬を抹殺しようと人間界に来るが、神器を手にした彼に勝てず簡単に倒された。

孫悟空(演:チャン・ユィシェン)

本作が長編映画デビュー作となります。

天庭で暴れていた猿の妖怪。天庭の兵士たちが束になっても太刀打ちできないほどの戦闘力を見せていた。

食い下がっていた天蓬元帥の神器を人間界に落とし、仏祖の力で五指山に封印された。
玉帝の命令で抹殺に来た天蓬元帥を返り討ちにし、何度も挑む宝児を暇潰しに相手にする。
宝児が天蓬元帥の神器だと知っていて、彼女と賭けをするも負けて正直に話していた。
最後は三蔵法師の旅の共をしていて、高家荘へ寄って、豚となった天蓬と再会を果たした。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作は『西遊記』で孫悟空と猪八戒がかつて宿敵だった物語をモチーフにした作品となります。
『西遊記』を題材にした作品は基本的に三蔵法師か孫悟空が主人公だが、本作はまさかの猪八戒が主人公となります。
非常に珍しい扱いになった猪八戒だが、さすがに豚頭では登場せず、最初からイケメンで強い仙人として登場しています。
孫悟空とはまさかの互角ぐらいの強さを持っていて、みんな持っている猪八戒のイメージとは大きく違っています。
これは本作のオリジナルなのか分からないが、あまりにも違いすぎて、後々に豚頭の猪八戒になるとは思えなかった。
猪八戒は不潔で卑怯もしくは臆病で、孫悟空より数段弱くて、鍬みたいな武器を持っている微妙な感じのイメージしかありません。
なので、本作はかなり美化した雰囲気になっていて、アクションよりもラブストーリーの要素が強くなっています。
多分、これは微妙なイメージしかない猪八戒に共感してもらう為にやったけど、最初から最後まで違和感しかなかったです。
というよりは、かなり強引に天蓬元帥を猪八戒に繋げているような印象しかなく、ラブストーリーにしてお茶を濁そうとしている感じでした。
それと、決定的に演出やセリフ、登場人物の性格がすべて古臭くて、とても2020年に作られたモノとは思えないほどセンスが古すぎる。
80年代辺りだったら受けるかもしれないが、現代においてはすべてが古臭いので、既視感たっぷりでリアリティがまったくない。
これは80年代の古い作品を知らない人には新鮮かもしれないが、それを知っている人からすれば、今さら感しかないのです。
あとは邦題が戦いを連想されるが、あくまでオマケ程度になっていて、メインじゃないから期待すると肩透かしを食らってしまう。
何より、冒頭で孫悟空が天庭で暴れているアクションシーンがピークで、その後の失速ぶりが良くなかったと思います。
ラブストーリーにして猪八戒に共感してもらおうとする努力は分かるけど、もっと現代的な演出にするべきだと感じた作品でした。

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