【陰陽師:二つの世界】VD-522

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あ行

作品データ

公開年月 2021/03/19
ジャンル ファンタジー/アクション
原作 『陰陽師』改編(スマホゲーム)
監督 リー・ウェイラン
脚本 チャン・チアルー
製作 チェン・クォフー、チア・ルー、ほか
製作国 中国
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

陰陽寮から妖皇と呼ばれた「相柳」の魂を封じる鱗石が何者かに盗まれてしまう。
7年前に陰陽寮から出て行った晴明の仕業と断定した陰陽師たちは、鱗石を取り戻そうと妖域で待ち構えるも過去に封妖庫を荒らした雪女に奪われそうになる。
そこへ死んだと思われた晴明の兄弟子が姿を現し、鱗石を奪おうとした黒幕と判明すると、同化した彼は相柳の強大な力を得るのだった。

登場人物&出演者

晴明(演:チェン・クン)

代表作に『ライズ・オブ・シードラゴン/謎の鉄の爪』、『ロスト・レジェンド/失われた棺の謎』などがあります。

主人公。陰陽師。鱗石が封印が解かれ慈沐師兄が行方不明となり、半妖という事で自ら陰陽寮から出てしまう。

妖怪たちを式神にして森で暮らしていたが、鱗石が陰陽寮から出た事で妖域に神器の剣を求める。
鱗石と同化した師兄が妖域を支配して止めようとしたが、強大な力の前に心臓を貫かれて倒れた。
相柳から支配に下れば師兄を倒せると言われるが、逆に式神として従わせる心理戦を挑んだ。
最後は圧倒的な力で師兄を消滅させ、式神たちとの契約を破棄し、妖域の妖怪たちを帰らせた。

源博雅(演:チュー・チューシャオ)

代表作に『孤高の皇妃』、『流転の地球』などがあります。

金吾衛に所属する騎曹。皇帝への献上品を運んでいたが、晴明に奪われて上司から停職にされる。

なんとか献上品を取り返そうとすると、晴明の居場所を知る神楽と出会って一緒に妖域に行く。
妖域で晴明に会うも囮作戦で闘技場に駆り出され、天邪鬼と対決するも命を助けて懐かれていた。
師兄が鱗石と同化して妖域を支配すると、晴明の式神たちと界橋を守る為に共闘を選んで戦う。
最後は晴明が師兄を倒して妖怪たちを帰らせ、功臣となって散り散りとなった神楽と再会をした。

神楽(演:シェン・ユエ)

本作が長編映画デビュー作となります。

妖域にいる晴明を探し出そうと博雅より先回りして、そこで出会って一緒に向かう事になる。

過去に物乞いで妓楼に拾われたが、陰陽寮に捕まる中で晴明に助けられて式神になると決意した。
何も知らない博雅と違って妖域では楽しくやっていたが、作戦で捕まって闘技場に連行される。
師兄が鱗石と同化して妖域を出ようとして、他の式神たちと人間界を守る為に立ち上がった。
最後は晴明が契約を破棄して妖域に残ったが、功臣となった博雅と再会を果たした。

百旎(演:ジョウ・シュン)

代表作に『クラウドアトラス』、『更年奇的な彼女』などがあります。

陰陽寮で晴明とともに修行をしていた女性。半人半妖の晴明を他の同期たちから守っていた。

晴明が師兄を殺したとして陰陽寮を出て行くと、裏切られたと思いながらも放置していた。
陰陽寮から鱗石が盗まれると、晴明から奪い取るが、そこに来た師兄によって取られてしまう。
鱗石と同化した師兄の右手に毒されて、死にそうになるも晴明が倒したおかげで復活した。
最後は相柳を式神にしたせいで人間界に戻れない晴明の別れを知り、陰陽寮に帰って職務に戻る。

海坊主(演:スン・ホンレイ)

代表作に『セブンソード』、『モンゴル』などがあります。

妖域を支配している妖怪。相柳が封印されてしまい、陰陽寮と取引して神器の剣を封印していた。

相柳の復活を感じ取った晴明がやって来ると、脅迫されて神器の剣と博雅と神楽で取引をする。
陰陽寮の百旎たちを手引きして晴明を差し出したが、結局は神器の剣を持ち去られてしまう。
鱗石と同化した師兄が妖域を支配すると、相柳の復活を願っていた事で全力で手伝おうと誓う。
最後は界橋で博雅たちが足止めし、乱入すると天邪鬼に邪魔されて道連れにされて下へ落ちた。

雪女(演:ワン・ジーシュエン)

代表作に『The Ark of Mr. Chow』、『Chongqing Hot Pot』などがあります。

慈沐師兄と契約した式神。鱗石を使って妖皇の相柳を復活させる為に烏天狗たちを使って奪わせた。

烏天狗が失敗して戻ってくると、ガッカリして一瞬で凍らせて処分し、次の一手を打つ事になる。
鱗石を陰陽寮に持って帰ろうとした百旎に罠を仕掛け、自分が戦いやすい場所に転送させた。
陰陽師たちを一瞬にして凍らせて倒し、鱗石を奪う寸前に晴明がやって来てタイマン勝負をする。
最後は晴明の神器を持った晴明に勝つ事ができず、黒幕が師兄だと話してそのまま消滅した。

慈沐(演:ウィリアム・チャン)

代表作に『ファイアー・レスキュー』、『エア・ストライク』などがあります。

長らく陰陽寮で修行していた若き陰陽師。将来の陰陽師たちを育てる為に術を教えていた。

半人半妖の晴明が持つ圧倒的な力に憧れを持ち、鱗石を手に入れる為に死んだ事にした。
雪女を使って鱗石を手に入れようとした画策すると、百旎から奪って自らの肉体に同化させた。
最強の力を手にして妖域を支配下に置くと、人間を殺そうと界橋に向かうも博雅たちが邪魔する。
最後は博雅たちを倒そうとしたが、相柳を式神にした晴明の圧倒的な力に勝てず消滅させられた。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品は『陰陽師/改編』というオンラインゲームが原作となっているようです。
どうやらメディアミックスされているようですが、残念ながら本作で初めて知りました。
Netflixでは先に公開された『陰陽師:とこしえの夢』と関連すると思えば、まったく関係ない作品だったようです。
『陰陽師:とこしえの夢』は夢枕獏の小説が原作だが、本作はオンラインゲームなので設定は同じでも世界観がだいぶ違っていました。
序盤から専門用語が飛び交っていくが、やはり、オンラインゲームが原作というのが分かります。
あくまで主人公が晴明であるけど、邦画で実写化した作品とは大きく内容が違っています。
チャイニーズ・ファンタジーが中心となっていて、ワイヤーアクションと派手なCGの勢いで押し切っていました。
ただ、あまりにもキャラクターを登場させすぎたせいで、本来の晴明が中心となる物語が少しブレてしまっていました。
どうしても妖域での世界観に力を入れて魅せたかっただろうが、ストーリーとはそこまで関わってこないので自己満足に感じられた。
というよりも、妖域は明らかに『ヘルボーイ:ゴールデン・アーミー』の世界と完全にパクっているような印象しかなかった。
晴明と海坊主が会話するシーンも『スター・ウォーズ』でも見たような感じで、本作は他にパクっているかもしれない。
『陰陽師:とこしえの夢』でも感じた事だが、中途半端なドラマにしてしまっていて、晴明の設定もなんとか使おうとして上手く扱い切れていなかったです。
完全なる大量生産されるチャイニーズ・ファンタジーの域を出ず、もう「陰陽師」を使った題材はそろそろ限界なように感じました。

コメント

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