作品データ
あらすじ
メイン州北部の山中に潜むブラック湖で、ダイビング中の男が謎の生物に下半身を食いちぎられて殺される。
謎の生物の正体を探るべく現地を訪れたニューヨークの自然史博物館に所属する女性古生物学者のケリーは、事件の調査を進めていく。
保安官のハンクや狩猟監視官のジャックとともに湖に出ると、そこで異常に発達した巨大なワニの姿を目撃するのだった。
登場人物&出演者
・ケリー・スコット(演:ブリジット・フォンダ)
近年に出演作に『ゴッドファーザー<最終章>:マイケル・コルレオーネの最期』、『スノークイーン/雪の女王』などがあります。
主人公。古生物学者で自然史博物館で働いている。上司と付き合うも同僚に奪われてショックを受ける。
頭を冷やす為にメイン州での怪物の調査に来るが、文句を言っていてジャックたちに飽きられる。
ヘクターがやって来ると、彼が何者か説明してジャックやハンクたちに理解するように話した。
動物の首や目の前で人が殺されるストレスを受けるが、初めて生きている実感を得ていた。
最後は巨大ワニを捕獲する為に参加し、殺そうとしたジャックを説得して彼と恋人となった。
・ジャック・ウェルズ(演:ビル・プルマン)
近年に出演作に『ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢』、『ザ・コールデスト・ゲーム』などがあります。
メイン州で狩猟監視官を務めている。ブラック湖で死者が出た事からハンク保安官に呼び出された。
当初は何がいるのか分からずに軽口を叩いていたが、上半身だけの死体を見て状況を把握した。
ニューヨークから歯を調べに来たケリーの文句に呆れていて、湖まで一緒に来る事を拒んだ。
巨大ワニが湖にいると知って、捕獲はムリとして殺そうとするが、ヘクターに説得される。
最後は捕獲作戦に乗り出して見事に捕まえると、アプローチを受けたケリーを受け入れた。
・ハンク保安官(演:ブレンダン・グリーソン)
近年に出演作に『ポルトガル、夏の終わり』、『バスターのバラード』などがあります。
メイン州で保安官を務めている。ブラック湖で調査員の手伝いをすると、彼が何かに食われて事件に発展する。
自然史博物館からやって来たケリーを快く思っておらず、ヘクターについて最初から嫌っている。
当初は巨大ワニの存在を否定していたが、目の前で大きな熊が食われた事で信じるようになる。
勝手に動き回るヘクターを排除しようとするが、彼から捕獲作戦を聞いてジャックと賛同した。
最後は二匹目のワニがヘクターを襲って助け出し、和解して病院に運ばれる彼の付き添いをした。
・ヘクター・サイア(演:オリヴァー・プラット)
近年に出演作に『ワンダー・ウーマンマーストン教授の秘密』、『ハリウッド・スキャンダル』などがあります。
大富豪でワニを崇拝している。ワニを神聖な存在として考え、世界各地で独自に調査をしている。
世界中で様々なワニと泳いでいるが、彼らの目を見ただけでどんな生物か分かると主張する。
ブラック湖にヘリでやって来ると、自己中心的な態度を見せたせいでハンク保安官から嫌われる。
巨大ワニがいると知って捕獲するべきだと主張し、殺そうとしたジャックたちを説得していた。
最後はヘリで吊った牛をエサにするが、墜落して食われそうになるが、結果的に捕獲に成功した。
・ビッカーマン夫人(演:ベティ・ホワイト)
代表作に『フラッド』、『あなたは私の婿になる』などがあります。
ブラック湖の湖畔に唯一夫と住んでいる老女。実は2年前に夫が亡くなって一人で住んでいた。
湖の事情を聞こうとやって来たハンク保安官たちに夫が死んだと話し、適当な話しで流していた。
実は6年前から湖にいた巨大ワニを飼っていて、牛を一投丸ごとエサとして与えていたとバレる。
ハンク保安官たちに問い詰められるが、エサをあげているだけで罪にはならないと主張した。
最後は巨大ワニが捕獲されるが、その子供がいる事を言わず、いつものようにエサをあげていた。
感想
[個人的な評価]
本作は『13日の金曜日』で製作、二作目と三作目で監督だったスティーヴ・マイナーが監督を務めています。
いわゆるワニ映画という位置づけになるが、どうやらシリーズ化されている作品となります。
まったく知らなかったワニ映画シリーズの一作目だが、キャストが意外にも豪華で驚きました。
主演を張れるようなキャストがこのようなアニマルパニックに出るのは非常に珍しいです。
当然のように劇場版として公開されていますが、その後の作品はテレビ映画として続いています。
本作は王道的なパターンで物語が進んでいき、どうでもいい主人公の人間ドラマも挟まれます。
やはり、豪華なキャストを使っているので、そっちの方に物語の比重を置くのは当然だろう。
ただ、ストーリーとはまったく関係ないので、バカ者(若者)が自業自得で食い殺されて反撃するパターンの方が良かった。
それでも、ちゃんとした有名どころを使っている事もあって、つまらない人間ドラマは置いてもしっかりと作っています。
特に巨大ワニの造形は金がかかっていて、CGをあまり使っておらず、アニマトロニクスによる迫力はしっかりあったと思います。
それと、同系統のサメ映画では決まった爆発四散での結末になるけど、本作はまさかの捕獲で二匹目だけをぶっ殺す展開だけは予想と違いました。
豪華なキャストがあったからこそ鑑賞できるけど、アニマルパニックとして面白さは足りず、もっと巨大ワニを軸にして欲しかったです。
あとはその巨大ワニを育てた湖畔のババアをもっと出して、他とは考え方が違うヤバい感じを演出できれば魅了的なキャラクターになっただけに残念でした。
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