作品データ
あらすじ
港町に巨大なリゾートを開発しようとする企業が、夜な夜な廃棄物を海へ投棄して魚が獲れないようにしていた。
漁ができなくなった港町でリゾート企業が高額で土地を買収する中、漁師のダンとその家族だけは契約を拒否していた。
そんな中、海の中での食物連鎖が変化し、廃棄物により凶暴化したサメたちが群れをなして人間を襲うという事件が発生していくのだった。
登場人物&出演者
・ダン・ワイルダー(演:ジョン・シュナイダー)
代表作に『シャーク・アタック!!』、『巨大ネズミ島』などがあります。
主人公。地元の漁師。魚がまったく獲れなくなっているが、それでも諦めずに漁を続けている。
ラックスから土地の買収を迫られるが、すべての財産を取られると考えて一人で抵抗する。
凶暴化したサメの大群が判明するが、ラックスたちが廃棄物を投棄していると知ってしまう。
ケインに投棄を見られてバレて妻と捕まったが、反撃して迫るサメの大群を追い返そうとする。
最後は地元民を助けるべくパルス銃をでサメを追い払い、新たな船で漁師を再開させる。
・ブルック・ワイルダー(演:ダリル・ハンナ)
近年に出演作に『エクスペンダブルズ・ミッション』、『アウェイクン/監禁島』などがあります。
ヒロイン。ダンの妻。貝などで作ったアクセサリーや雑貨を売る店を娘と経営している。
魚が獲れなくなったダンを助ける形で経済的に支援し、そこまで心配はしていない。
ラックスに呼び出されて買収されようとするが、ブチ切れて開発リゾートの模型を破壊した。
ケインに捕まって始末されそうになり、ダンとともに反撃してフィリップたちと合流した。
最後は海で洗礼を受ける義母たちを助け、漁師を再開させた夫に帰ってくる娘の話をした。
・キム・ワイルダー(演:ミミ・マイケルズ)
代表作に『ブギーマン3』、『GAMER』などがあります。
ダンとブルックの一人娘。両親と非常に仲がいい。最近は母親の店について回っている。
ビーチでサーファーとして来ていたクリスといい感じになって、波の乗り方を教えてもらう。
クリスと談笑していると、店にいつも来る老人がサメに手を食われて応急処置していた。
実はニューヨークの大学へ志願書を出していて、母親に相談するも父親に打ち明けられず。
最後はサメに襲われるも父親に助けられ、ニューヨークの大学から久々に帰ってきた。
・フィリップ・ワイルダー博士(演:ローク・クリッチロウ)
代表作に『地球が燃えつきる日』、『アザーズ/捕食者』などがあります。
ダンの弟。海洋生物学者で大学で講義をしている。特に様々なサメの生態を研究している。
魚が獲れなくなっている原因も調査し、サメたちが異変が起きているとなんとなく察知する。
エイミーとバーで出会うと、すぐに声をかけて、翌日にサメの死体を二人で検視をした。
知り合いからパルス銃をもらい、ガールダー博士からサメの大群が来ていると知った。
最後はエイミーと桟橋に襲撃したサメをパルス銃で追い払い、ついに恋人となっていた。
・エイミー・ザッカーマン(演:ヘザー・マコーム)
代表作に『ゴールデンボーイ』、『X-DAY/黙示録』などがあります。
環境保護庁から派遣された職員。ラックスがリゾートの開発をする事で、環境を調査する。
適当な調査だと思われていたが、ラックスの言動に不信感を持って徹底的に調べていた。
バーでフィリップと出会い、翌日にサメの死体を発見されると、二人で検視をしていた。
一人で使われていない発電所を調査し、海に落ちてサメに襲われるもフィリップが助けた。
最後はフィリップと桟橋に来たサメをパルス銃で撃退し、二人で海の調査をしていた。
・ビル・ガールダー博士(演:F・マーレイ・エイブラハム)
近年に出演作に『フット:ザ・ビギニング』、『グランド・ブダペスト・ホテル』などがあります。
フィリップの大学で教授をする海洋生物学者。多くの人に論文が知られているプチ有名人。
フィリップの講義を高く評価していて、今度の新しいプロジェクトに助手として頼んだ。
サメの歯を見つけたダンが来ると、講義中だったフィリップのクラスまで連れて行った。
フィリップたちがサメの危険性について相談され、衛星を使って大群が来ていると知る。
最後はサメたちの居場所をダンたちに知らせ、彼らが撃退させると安堵の表情となる。
・ケイン・マーカス(演:ジョン・イーノス三世)
代表作に『檻の中の情事』、『フォーン・ブース』などがあります。
ラックスの部下に成り下がって小金持ちになった地元民。ダンとは犬猿の仲で嫌っている。
高速船を持っていて、ボロ船で漁をしているダンを常に小バカにして上から目線で話す。
実は海にリンが入ったドラム缶を海底に沈めていて、魚がいなくなる原因を作っている。
ダンに廃棄を見られた事で妻を人質にして、サメのエサにしようとして反撃を受けた。
最後は部下と恋人が海に突き落とされ、ダンと殴り合いするも倒され、サメに食われた。
・ハミルトン・ラックス(演:アーマンド・アサンテ)
近年に出演作に『ミッション・ブレイブ/欧州警察特殊部隊』、『Darc/ダーク』などがあります。
リゾートを開発しようと土地を買収している企業の社長。廃れた町を助けた救世主と言われる。
唯一、土地を売らないダンに頭を悩まされ、ちょうど開発中のど真ん中でどうしようも無い。
実はケインに命令してリンが入ったドラム缶を海底に投棄させ、漁ができなくさせていた。
ケインがダンたちを始末する事を了解し、投資家たちと開発の着手について祝っていた。
最後は桟橋の完成披露をするが、サメの大群がやって来て、海に落ちて食われてしまう。
感想
[個人的な評価]
本作は『ジョーズ3』で撮影監督を務めたジェームズ・A・コントナーの監督最新作となります。
サメ映画という事で何も考えずレンタルしたが、まさかの160分を超えると思わなかった。
最初から前編と後編で作っていて、80分ずつキッチリとあって、160分となっている。
ハッキリ言って、こんなに時間を使っているのに何一つ面白いところがなかった。
まず、サメ映画なのに本題がサメじゃなく、リゾート開発を強引に進めようとする悪徳企業と主人公側の対決がメインとなっている。
しかも、主人公と妻のつまらないロマンス、その弟で大学教師と環境保護庁の調査員のロマンス、娘とサーファーのロマンスと同時進行されて余計な時間を使っています。
普通ならロマンスは一つであり、統合させても面白くないという致命的なセンスのなさ。
何人かいなくなっても気にしないし、サメに襲われたと言われても、緊張感のなさはテレビ映画らしい緩い感じでした。
最初から160分を予定して作るならば、もっと面白いモノができてもいいが、この作品はそんなセンスを持った脚本家はいなかった。
肝心のサメはほとんどの映像が使い回しで代わり映えがないけど、珍しくシュモクザメが人を襲っているシーンだけは良かった。
本来のサメ映画は前編の80分程度でやるべきだが、つまらないホームドラマを見せられる側の事は一切考えていない。
この作品をちゃんとしたモノにするならば、主人公の漁師か、弟の大学教師のどっちかにして、娘のロマンスはいらない。
そうすれば、低予算のサメ映画に軌道修正ができるが、本作の設定ではどう考えても面白くできない致命的なところがあった。
160分もあったのに語れるほどの内容がない時点で、この作品の薄さが分かります。
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