作品データ
あらすじ
謎の侵略者“ギタイ”の攻撃によって人類は滅亡寸前まで追い込まれていた。
そんな中、軍の広報担当だったケイジ少佐は、司令官の怒りを買ってしまい一兵卒として最前線へと送り込まれてしまう。
戦闘能力皆無のケイジはギタイとともに自爆してしまうが、次の瞬間、彼は出撃の前日へと戻って目を覚ました。
こうして同じ日を何度も繰り返すうちに自爆で浴びたギタイから得たループ能力により、人類の勝利のカギを握る事になるのだった。
登場人物&出演者
・ウィリアム・ケイジ(演:トム・クルーズ)
近年の出演作に『オブリビオン』、『アウトロー』などがあります。
主人公。米軍の広報担当で少佐。戦場には一度も行った事がなく戦場は他人事だと考える。
ブリガム将軍を怒らせて脱走兵に降格され、J分隊に配属されて5分で戦死してしまう。
アルファの血を浴びてタイムループ能力を得て、リタと出会って訓練を積んでいく。
訓練をしてもらったリタに恋をしてしまい、なんとか彼女を死なせない方法を考える。
最後はオメガを倒し、ブリガム将軍に出会う前に戻ってリタと再会を果たした。
・リタ・ヴラタスキ(演:エミリー・ブラント)
近年の出演作に『LOOPER/ルーパー』、『憧れのウェディング・ベル』などがあります。
ヒロイン。軍曹。通称“ヴェルダンの女神”と呼ばれ、兵士から“戦場の牝犬”と呼ばれる。
戦地でタイムループ能力を得たケイジと出会い、彼が死ぬ前に会いに来るように指示した。
実はケイジと同じタイムループ能力を持っていたが、大量出血での輸血で失ってしまう。
オメガを倒す為にケイジを訓練していき、戦場で何度も死にながらも挑戦を続けた。
最後はオメガを倒したケイジがタイムループで再会し、彼の微笑みが分からず困惑した。
・カーター博士(演:ノア・テイラー)
代表作に『トゥームレイダー』、『ネスト』などがあります。
リタの協力者。天才的な科学者だったが、現在はある事情で整備士に降格している。
リタとの出会いでタイムループ能力の事を理解し、オメガの存在を提唱している。
ケイジがタイムループ能力を持っていると知り、オメガの居場所を探していた。
リタが見たヴィジョンを参考してオメガを逆探知する装置を開発している。
最後は装置をブリガム将軍に没収され、降格させられたとケイジたちに話した。
・グリフ(演:キック・ガリー)
代表作に『シン・レッド・ライン』、『スピード・レーサー』があります。
J分隊の隊員。脱走兵としてやって来た新人のケイジに機動スーツを装着させる。
安全装置の解除が分からなかったケイジが尋ねるが、ジョークで返していた。
ケイジの話しを信じて協力し、彼らを先に行かせるべくギタイを引きつけ戦死。
最後はオメガを倒してタイムループをしたケイジのおかげで戦死しなかった。
・スキナー(演:ジョナス・アームストロング)
代表作に『クライヴ・バーカー/血の本』、『ミス・マーブル4/チムニーズ館の秘密』などがあります。
J分隊の隊員。重装兵。何かとケイジをからかっている。腹に地雷を仕掛けている。
勝手に訓練を抜け出したケイジに文句を言って、殴りかかるもかわされてしまう。
ケイジの話しを信じて協力し、グリフとともに多くのギタイを腹の地雷で道連れにする。
最後はオメガを倒してタイムループをしたケイジのおかげで戦死しなかった。
・ナンス(演:シャーロット・ライリー)
代表作に『嵐が丘』、『刑事フォイル/シーズン7』などがあります。
J分隊の隊員。紅一点。歯がガタガタで女性らしさは皆無。主に周囲の状況を偵察する。
飛行機での出撃時に怯えていたケイジに言葉をかけ、それをあざ笑っていた。
ケイジの話しを信じて協力し、目的地の近くでギタイの迎撃により死亡してしまう。
最後はオメガを倒してタイムループをしたケイジのおかげで戦死しなかった。
・フォード(演:フランツ・ドラメー)
代表作に『アタック・ザ・ブロック』などがあります。
J分隊の隊員。部隊の中で最年少だが、実は偽名で親に仕送りする親孝行なヤツ。
殲滅作戦でケイジが怯えていた時、自分の身は自分で守れとアドバイスを与えた。
ケイジの話しを信じて協力し、水面を走行する飛行機の銃座でギタイを迎撃するも捕まる。
最後はオメガを倒してタイムループをしたケイジのおかげで戦死しなかった。
・キンメル(演:ドニー・ウェイ)
代表作に『ドラゴン・タトゥーの女』などがあります。
J分隊の隊員。重装兵。肥満体。機動スーツの前にテディベアを貼り付けている。
機動スーツを装着する時はお尻丸出しで、ナンスに注意されるも軽く受け流した。
ケイジの話しを信じて協力し、部隊の中で最初にギタイの攻撃で犠牲になってしまう。
最後はオメガを倒してタイムループをしたケイジのおかげで戦死しなかった。
・クンツ(演:ドラゴミール・ムルジッチ)
代表作に『イージーマネー』などがあります。
J分隊の隊員。無口。他の隊員と会話していたケイジが最後に名前を知った。
殲滅作戦で飛行機がギタイの攻撃を受け、降下する時に攻撃を受けて戦死した。
ケイジの話しを信じて協力し、活躍しそうな雰囲気があるのにあっさりと退場する。
最後はオメガを倒してタイムループをしたケイジのおかげで戦死しなかった。
・ファレウ曹長(演:ビル・パクストン)
近年の出演作に『2ガンズ』、『コロニー5』があります。
二等兵に降格されたケイジが配属される隊の上官。複数の部隊の指導と訓練を担当する。
最初は笑顔でケイジを迎えるが、それは見せかけですぐに厳しい上官として厳しくする。
タイムループして作戦の失敗を語るケイジを信じず、彼の口をテープで塞いだ。
戦場では怯えて帰ろうとするケイジを捕まえ、ギタイを倒す為に強引に連れて行く。
最後は隠れていたギタイの奇襲攻撃で死ぬが、オメガを倒したケイジに助けられた。
・ブリガム将軍(演:ブレンダン・グリーソン)
近年の出演作に『グランド・セダクション/小さな港と大きな嘘』、『スマーフ2/アイドル救出大作戦!』があります。
ギタイの殲滅作戦を指揮する将軍。ケイジを最前線に送る張本人で頭が非常に堅い。
ギタイを単なるモンスターとしか見ておらず、タイムループ能力をまったく信じていない。
タイムループ能力を持っていたリタが何度も訪れたが、彼女を実験体にしていたという。
ケイジがオメガを逆探知する装置を手に入れる為、何度もループして交渉するも失敗する。
最後はオメガを倒したケイジを降格させず、彼の希望でリタに会う事を許可した。
感想
[個人的な評価]
本作は桜坂洋の同名ライトノベルをハリウッドで実写映画化された作品。
自分は一時、ライトノベルを読み漁っていたが、多大な可能性を感じていました。
これはアニメと同様日本が誇るべき文化であり、世界に通じるエンターテイメントでもある。
大きな衝撃を受けた当時のライトノベルだが、近年は完全にガラパゴスと化している。
日本の悪いところであるガラパゴス化は多方面に悪影響を及ぼしてしまうと思う。
すでに音楽や映画などの主要な娯楽は世界とのレベルに大きな開きが生じています。
元々、ライトノベルというのは孤立した日本市場だけなので、どうしても求められる内容が決まってしまうのです。
冒険する事よりも無難な売れ行きを考える出版社のせいで自由な発想が失われています。
それで、本作はまだまだライトノベルが多大な可能性を示していた時代の産物。
だからこそハリウッドで実写映画化できたし、多少のアレンジも許せる範囲なのです。
何より主人公をトム・クルーズが演じているだけでも素晴らしい事だと思います。
最初はヘタレな主人公が、タイムループ能力を使って、一人前の兵士になる過程も面白い。
ただ、それ以上にヘタレを演じたトム・クルーズの上手さには拍手を送りたいです。
その後の活躍は当然なので、やはり、貴重なヘタレのトム・クルーズは一見の価値がある。
対して、ヒロインを演じたエミリー・ブラントも美しくも強い女性を見事に演じている。
原作では如何にもライトノベルという感じのキャラクターみたいだが、こっちの方が断然好きなのは言うまでもありません。
設定自体はライトノベルそのままだが、実写映画化されると重厚感が出てきます。
同じ日を繰り返すという設定は珍しくないが、これをアクションに取り入れているのは非常に面白いと言えます。
ある種のゲームみたいな感覚であり、今の時代に合っている内容だと思います。
ラストについてのご都合主義は今に始まった事じゃないので、そこはおおらかな気持ちで見守るべきでしょう。
ライトノベルをハリウッド作品にアレンジしたライトノベルとして一度は読む必要性がある。
そう感じさせるほどのパワーと勢いのあった実写映画化だったと思います。
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