作品データ
あらすじ
公園で一瞬目を離した隙に娘が行方不明になった刑事のロークは、その事で強迫観念にかられ、カウンセリングを受けるも正気を保つ為に現場復帰する。
そんなある日、銀行強盗を予告するタレコミがあり、現場に向かったロークはそこに現れた男が娘の行方のカギを握っていると確信する。
しかし、男は意図も簡単に周囲の人間を操る事ができ、ロークは男を捕まえられず、占いや催眠術を熟知して世界の秘密を知るダイアナに協力を求めるのだった。
登場人物&出演者
・ダニー・ローク刑事(演:ベン・アフレック)
近年の出演作に『ザ・フラッシュ』、『AIR/エア』などがあります。
主人公。オースティン警察の刑事。過去に目の前で娘を誘拐され、それ以降はカウンセリングを受けている。
現場復帰して銀行強盗のタレコミから監視するが、デルレーンを見かけて先回りをした。
ダイアナから説明を受けてヒプノティックを知ると、すべてが幻覚だと見破って現実に戻る。
娘の居場所を吐く為に13回目のシナリオで思い出し、娘と再会して計画を始動させる事に。
最後はデルレーンたちを倒し、妻の記憶を呼び戻すと、自由となって家族の再会を喜んだ。
・ダイアナ・クルーズ(演:アリシー・ブラガ)
近年の出演作に『ザ・スーサイド・スクワッド/“極”悪党、集結』、『ニュー・ミュータント』などがあります。
ヒロイン。ある通りに店を構える占い師。ロークたちに銀行強盗のタレコミをした張本人で正体を隠している。
事情聴取しようとしたロークが来るが、デルレーンが操る人間の襲撃を受け保護してもらう。
ヒプノティックについて説明し、メキシコまで逃げるも実は機関側の人間でロークを捕縛。
12回に渡って娘の居場所を見つけようとするが、実は守る為に記憶をリセットしていた。
最後は娘との再会で記憶を呼び戻し、機関を夫と娘が機関を全滅させて自由の身となった。
・ミニー・ローク(演:ハラ・フィンリー)
代表作に『ヒーローキッズ』、『パラダイス・ハイウェイ』などがあります。
ロークとダイアナの一人娘。ロークの改ざんした記憶では一人娘で、目を離した隙に誘拐されてしまう。
その正体はロークとダイアナがヒプノティックで、生まれながらにして強い力を持っている。
機関で訓練しようとするデルレーンの意向に逆らい、ロークが記憶を封印して隠していた。
ずっとロークの養父母の元で暮らしていて、じっくりと超能力を鍛えて両親を待っていた。
最後は父親が来て超能力を発揮し、デルレーンを含めた機関の人間を全滅させて自由になる。
・ジェレマイア(演:ジャッキー・アール・ヘイリー)
近年の出演作に『ドゥ・ノット・コール/禁断の顧客リスト』、『アリータ:バトル・エンジェル』などがあります。
「ヒプノティック」を作り出す機関の訓練士で南西部の元局長。ヒプノティックを強い力で遮断できる。
現在は引退して国境近くのメキシコに住んでいて、家政婦のマリアと平穏に暮らしている。
過去にダイアナを訓練して娘のように思っているが、彼女が逃げる際に縛り上げられていた。
デルレーンの記憶をリセットするも、徐々に思い出しているという事を説明していた。
最後は実はすでにデルレーンに殺害され、ロークの写真を手に入れようとするも失敗をした。
・ニックス(演:J・D・パルド)
代表作に『あの日、欲望の大地で』、『オーバードライヴ』などがあります。
ロークの相棒刑事。ロークが過去に娘を失っている事を知っていて、カウンセリングについて聞いた。
デルレーンがカギを握っているとロークに言われ、タレコミの発信源がダイアナだと話す。
ダイアナの居場所を知ったデルレーンに操られ、彼女に撃たれた事で解放される事となった。
その正体は機関に所属するメンバーで、ミニーの居場所を探る為にロークの相棒を演じる。
最後はロークたちの罠にひっかかり、抵抗しようとして彼の超能力で自殺を遂げてしまう。
・レヴ・デルレーン(演:ウィリアム・フィクナー)
近年の出演作に『僕らをつなぐ歌』、『バニシング’72』などがあります。
他人を操る能力を持つ謎の男。その正体は機関が訓練した超能力者「ヒプノティック」で最強の力を持つ。
リセットされた記憶を取り戻す為にピースを集め、ロークの娘の写真を必要としていた。
ロークがまさかのヒプノティック返しをして逮捕されるが、それはすべて幻影だと見せる。
機関はまだ存続してミニーを手に入れようと、ダイアナとともにロークを追い詰めていた。
最後はロークたちの罠だと気づくが、強い力を持つミニーに睨まれて銃で自殺を果たす。
感想
[個人的な評価]
本作は催眠術をテーマにしたSFアクション映画となっています。
この作品は『スパイキッズ』シリーズや『シン・シティ』シリーズで知られるロバート・ロドリゲスが監督と共同脚本を務めています。
ロバート・ロドリゲス監督はど派手でグロテスクなアクション映画から、子供が主人公のファミリー映画まで撮れる実力派だと言えます。
そんな今回はアクションの成分をかなり控えて、サスペンスの度合いが非常に高いSF映画になっています。
ロバート・ロドリゲス監督としては珍しいジャンルになっていて、前半と後半では別物と言ってもいいぐらい違っています。
前半は単なる後半の流れを引き立てる為でしかなく、あくまで伏線回収をするべく存在しているだけだと言っても過言ではありません。
中盤から物語の核心となるネタバレになっていくけど、それまでクリストファー・ノーランの『インセプション』を単純にした感じでした。
最初は催眠術の類と言いながら、次には超能力と明言しているので、設定としても非常に曖昧な感じになっています。
何よりなんでもアリ状態となってしまい、駆け引きがすべてドブに捨てるような事をやってしまっている。
催眠術を訓練して超能力になっているのか、超能力を単純に鍛えているだけなのか、今ひとつ分かりにくい設定でした。
でも、ロバート・ロドリゲス監督が最終的に家族の絆という強引さで終わらせていくが、ちょっと無理がありました。
それにネタバレしていく段階でも面白さよりも、自ら作品をぶっ壊しているようにしか見えなかったです。
どうしても『インセプション』の劣化版にしか見えず、ロバート・ロドリゲス監督としては微妙な作品だと感じました。
リンク
コメント