作品データ
あらすじ
人気ラジオ番組のパーソナリティを務めるダンスグループ「GENERATIONS」の小森隼は、ラジオ局の倉庫で「ミンナノウタ」と書かれた古いカセットテープを発見する。
その後、小森は収録中に不気味なノイズと少女の声を聞き、行方不明になってしまい、マネージャーの凛は元刑事で探偵の権田に捜査を依頼する。
グループメンバーたちに話しから少女の霊を見たと知り、やがて凛と権田はその正体が「さな」という女子中学生と判明するも恐怖の連鎖が始まるのだった。
登場人物&出演者
・白濱亜嵐(演:白濱亜嵐)
代表作に『HiGH&LOW THE MOVIE』シリーズ、『10万分の1』などがあります。
アイドルグループ「GENERATIONS」のボーカリストでリーダー。部外者である権田に悪態をつく。
権田の取り調べに呼ばられるがメンディーと名前を間違えられた事で不機嫌さを出していた。
途中からメンバーからの話しを聞いて、カセットテープの送り主から話しをしようと動く。
権田がしっかりと調査している事を認め、さなの実家で合流して過去の因縁を聞いていた。
最後はさなの実家で凛が彼女を助け、無事にメンバーたちが戻ってライブをやっていた。
・片寄涼太(演:片寄涼太)
代表作に『兄に愛されすぎて困ってます』、『午前0時、キスしに来てよ』などがあります。
アイドルグループ「GENERATIONS」のダンスパフォーマー。小森が行方不明になる直前に電話を受けていた。
権田の取り調べで最初に来て、小森が練習中に発狂した事や何かの声が聞こえていると証言。
途中からしゃっくりが止まらなくなり、そのせいで権田との取り調べを中断して退出した。
シャワーを浴びているとしゃっくりが激しくなり、さなに襲われて行方不明となっていた。
最後は凛がさなを助けてくれた事で元に戻って、何事もなかったようにライブへ出ていた。
・小森隼(演:小森隼)
代表作に『HiGH&LOW THE WORST』などがあります。
アイドルグループ「GENERATIONS」のダンスパフォーマー。ラジオ番組のパーソナリティーをしている。
ラジオ番組宛てに送られたファンレターを片付けるADを見つけ、30年前のテープを発見。
番組が終わると気になってテープを取りに行こうとして、女子中学生の幽霊を見てしまう。
エレベーターでも女子中学生の幽霊を見てしまい、それ以降は行方不明となっていた。
最後は凛がさなを助けてくれた事で元に戻って、何事もなかったようにライブへ出ていた。
・佐野玲於(演:佐野玲於)
代表作に『ROAD TO HiGH&LOW』シリーズ、『虹色デイズ』などがあります。
アイドルグループ「GENERATIONS」のダンスパフォーマー。リハーサルで小森の異変について気づいていた。
権田の取り調べで小森がラジオ収録で鼻歌を聞いたと証言し、それに悩まされていたと説明。
ボールペンをカチカチする権田に合わせて鼻歌を歌うが、意識を取り戻すと覚えておらず。
外に出て自販機で飲み物を買おうとして、何かを探すさなの亡霊を見て慌てて逃げ出した。
最後はシャワー室で消えた凛がさなを助けた事でなぜか私怨が消え、戻ってライブに出た。
・関口メンディー(演:関口メンディー)
代表作に『HiGH&LOW THE MOVIE』シリーズ、『KAPPEI/カッペイ』などがあります。
アイドルグループ「GENERATIONS」のダンスパフォーマー。練習中に佐野と女子中学生の幽霊を見かける。
そのせいでずっと鼻歌が聞こえるようなり、グループの曲を爆音で聞きながらごまかした。
白濱とさなの実家まで訪ねて行くが、隣人から無視されて権田たちと合流して話しを聞いた。
ホテルの廊下を歩いていると、男の子が近づクのを見て、さなに化けると行方不明になる。
最後は凛がさなを助けてくれた事で元に戻って、何事もなかったようにライブへ出ていた。
・中務裕太(演:中務裕太)
代表作に『HiGH&LOW THE WORST』などがあります。
アイドルグループ「GENERATIONS」のダンスパフォーマー。霊感を持っていて、少し変わったところがある。
権田の取り調べに呼ばれると、すぐにカーテンを締めて様子を見るも何かの気配を感じ取る。
部屋が1階じゃないと凛から確認を取ると、窓の外にいる人影が気になって中断させて退室。
片寄の悲鳴を聞いて部屋に来ると、ベッドにいたさなを見かけると捕まって行方不明になる。
最後は凛がさなを助けてくれた事で元に戻って、何事もなかったようにライブへ出ていた。
・数原龍友(演:数原龍友)
本作が長編映画デビュー作となります。
アイドルグループ「GENERATIONS」のボーカリスト。小森が行方不明になっても取り調べを唯一拒否した。
最後はメンバーが全員戻った事でライブが可能となり、いつも通りのパフォーマンスをする。
・角田凛(演:早見あかり)
代表作に『銀魂』、『シン・ウルトラマン』などがあります。
アイドルグループ「GENERATIONS」のマネージャー。メンバーの小森が行方不明となり権田に依頼した。
ライブが3日後にある事から、期限付きで権田に早く見つけるように頼むも焦りを隠せず。
メンバーが権田の取り調べを受けていたが、双方ともやる気がないと感じ取って困っていた。
さなの亡霊が見えるようになって怖がっていたが、権田と行動して彼女に同情してしまう。
最後はさなの実家へ行って首吊り自殺を止めて、メンバーが戻って無事にライブができた。
・権田継俊(演:マキタスポーツ)
代表作に『闇金ウシジマくん』シリーズ、『ゴールデンカムイ』などがあります。
元刑事で現在は私立探偵を仕事にしている。あまり儲けが出ておらず、娘が大学進学を控えている状態にある。
行方不明となった小森を探すという依頼を引き受け、3日分しか報酬をもらえず熱意がない。
メンバーの取り調べをするも名前を覚えず、ルームサービスが使い放題として喜んでいた。
さなが同級生だと気付いて担任から話しを聞くと、彼女が危険な思想を持っていると知る。
最後は亡霊となったさなが出てくるが、凛が首吊り自殺を助けた事で消滅して助かった。
・高谷さな(演:穂紫朋子)
本作が長編映画デビュー作となります。
女子中学生。故人。ラジオ番組にカセットテープを送っていた張本人。権田とは同級生だがクラスは違っていた。
学校では成績優秀だったが、母親から生きる価値がないと言われて落ち込んでいたという。
イジメを受けていて自動販売機の下に隠されたノートを探すが、両腕をケガしても気にせず。
自分の世界へみんなを引き込もうという考えで、カセットテープに私怨を込めて作っていた。
最後はメンバーに襲いかかるも、凛に助けられた事で私怨が消えて何事もなく元に戻した。
感想
[個人的な評価]
本作は日本のホラー映画業界を破壊しようとする清水崇が監督と共同脚本を務めています。
この作品はダンスグループ「GENERATIONS from EXILE TRIBE」が本人役として主演を張っています。
もうホラー映画っぽい何かしか撮れなくなった清水崇監督の作品だが、今回は分かりやすいぐらいにアイドルとのタイアップでした。
賞を金の力で買うと噂される会社に所属するアイドルグループなので、様々なメディアで良い評判となっています。
どうやら映画系YouTuber界隈では最も怖いホラーだと言っているようだが、個人的に不自然さと怪しさしかありませんでした。
まず、ホラー映画として清水崇監督の『呪怨』を彷彿とさせるセルフオマージュだが、すでにそれと比べると明らかにインパクトが弱い。
古い家や正体不明の子供なんかも登場するが、単なるギミックであってストーリーの中で重要性があまりなかった。
個人的には清水崇監督は邦画のホラーのレベルを下げていると思いますが、生き残る為には仕方ない部分だと思います。
その点では、アイドルを取り込んで平然とホラー映画を破壊しても構わないような手法は上手いと言えるだろう。
本作のように金を出してくれるアイドルならば、ホラー映画っぽい何かを作れる意味では戦略として間違っていないと思います。
ただ、邦画におけるホラーのジャンルを破壊する事を考えると、清水崇は一日でも早く足を洗うべきでアイドルホラーと区別するべきです。
作品としての出来は前作の『忌怪島』と比べればマシだが、これを多くの映画系Youtuberが絶賛しているのが一番のホラーでした。
これはいいと味をしめたEXILEなんかがホラー映画へ進出するようなら、邦画の将来は暗いとしか言えないです。
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