作品データ
あらすじ
西暦2324年、宇宙から飛来した機械生命体と人類の戦いは、300年に渡って続いていた。
人類は殺人ロボット「Zボット」の封印に成功するが、敵は新兵器「Qボット」を送り込み、電子機器に侵入され、ライオン型ロボット「メカ・ビースト」に変身させる。
最新鋭システムを乗っ取られ、アナログ兵器で反撃するしかない人類は、捕獲した「Zボット」を再起動させ「メカ・ビースト」の大群に立ち向かうのだった。
登場人物&出演者
・アグネス・オロス(演:ジョリーン・アンデルセン)
代表作に『ヘルレイザー:レベレーション』、『マルチバース・アルマゲドン』などががあります。
世界防衛評議会の評議員。元軍曹でEMPの専門家。かつて解放記念日の戦いで夫とともに活躍した歴戦の兵士。
現在は評議員として家族とともに地上に残ったZボットの部品を回収しながら警戒していた。
メカ・ビーストの襲撃を受けて子供たちと別々になり、首相へ連絡してバンカーを目指す。
QボットにEMPが通じないと知って、別の対策をしようとして子供たちと合流を果たした。
最後は子供たちに任せてQボットが倒され、倒れたマークも無事で家族が再会して喜んだ。
・トレヴァー・オロス(演:マシュー・ガデムスク)
本作が長編映画デビュー作となります。
アグネスの息子。禁制品となっているテクノロジーを使いこなす。評議会からもプラグラムの実力を認められる。
妹からテクノロジーを敬遠されていたが、Qボットの襲撃を受けて分析しようとしていた。
Qボットの追跡を受けて妹と逃げ回っていると、Zボットを再起動させて手伝うようにした。
Zボットを使って倉庫から脱出し、バンカーで母親たちと再会してQボットの破壊を試みる。
最後は人間の感情を使ってQボットを倒すと、生きていた母親たちと再会して喜んでいた。
・リーナ・オロス(演:ジーナ・アレクサンドラ)
代表作に『Never Quit』などががあります。
アグネスの娘。Zボットと繋がるテクノロジーを敬遠している。あくまでアナログ的な技術を第一にしている。
兄がテクノロジーを崇拝している事に嫌悪感を持つが、Qボットの襲撃で一緒に逃げていた。
母親たちとはぐれてしまい、Qボットの追跡を受けながらもしっかりと状況を説明していた。
バンカーまでたどり着いて母親たちと合流すると、Zボットを使ってQボットの破壊を試す。
最後は人間の感情でQボットを破壊して、生き残った母親たちと再会して勝利を喜んでいた。
・マーク・オロス(演:トッド・カーナー)
代表作に『ジュラシックS.W.A.T./対恐竜特殊部隊』、『マルチバース・アルマゲドン』などががあります。
軍曹。アグネスの再婚相手。地上を知っている数少ない人間で、過去にアグネスとZボットと戦っていた。
地上に残されたZボットの残骸や武器を回収する中、Qボットの襲撃を受けて応戦していた。
アグネスとともにバンカーを目指していくと、ロケットランチャーを手に入れて状況を知る。
バンカーで子供たちと合流すると、Qボットの襲撃を受けて一人残って応戦するも倒れた。
最後は子供たちがQボットを倒すと、ほぼ無傷で生き残っていて家族の再会を喜んでいた。
・パルマー指揮官(演:アンソニー・ジェンセン)
代表作に『シーワールドZ』、『マルチバース・アルマゲドン』などががあります。
ブレイディ首相の下で軍などの指揮をしている。発電所がQボットに襲撃され、すぐに首相へ報告していた。
Qボットが次々とデジタル技術をコピーしていて、対応が間に合っていないと説明をした。
アグネスからの連絡を受けた首相の判断に従い、本部にあるバンカーまで退避していた。
サーバーを狙っているQボットを阻止する為にプログラマーを使うが、結局は阻止できず。
最後はQボットの襲撃で重傷を負い、マークたちにアナログ式の武器庫の鍵を渡して死亡。
・ブレイディ首相(演:トム・アーノルド)
近年の出演作に『ロード・オブ・モンスターズ/怪獣大決闘』、『マキシマム・インパクト』などががあります。
世界防衛評議会に振り回れる首相。Qボットの襲撃を受けてパルマーから状況を聞くと青ざめていた。
アグネスからの連絡を受けて本部が危険だと察知し、パルマーたちとバンカーへ退避をした。
評議会の決定から爆撃が始まると連絡を受けて、アグネスに昔の恩を言われるも対処できず。
アナログの通信で世界中と連絡を取るが、Qボットがサーバーを狙うも阻止できず失敗する。
最後はQボットの襲撃で重傷を負って、アグネスたちが来ると後を頼んですぐに死亡した。
感想
[個人的な評価]
本作はみんな大好きアサイラム製作&アルバトロス配給の最強タッグの作品となります。
この作品は『ロード・オブ・モンスターズ/怪獣大決闘』や『マルチバース・アルマゲドン』で知られるマイケル・スーが監督と撮影を務めています。
これは完全に『トランスフォーマー/ビースト覚醒』に便乗したアサイラムらしい作品で、低予算でパクっています。
ただ、今回も予算があまりないのでお馴染みの役者たちを使い、メカをあまり出さないような演出を徹底していました。
メカが物語の中心にあるはずなのに、ほとんど出さないようにするアサイラムの試行錯誤がよく分かる作品だと言えます。
そこでアサイラムはどういう演出をするかというと、登場人物たちがメカを見ている姿を何度も使っています。
つまり、登場人物たちに起こっているはずの事態を実況してもらい、なんとか物語として成立させています。
ちゃんとしたSF映画を撮る場合は膨大な予算がないとアクションができないし、基本的に値段の高いCGを使わないと説得力が出ません。
アサイラムはそこら辺をすべて無視した演出と脚本であり、出演者たちのセリフと演技に丸投げする開き直りがすごいです。
改めてアサイラムは便乗するだけで中身がない作品を連発させ、何一つ面白いモノが作れないのが再認識できます。
特に監督を務めているマイケル・スーは三流以下の腕で、最近鑑賞した『マルチバース・アルマゲドン』は記念作品なのに最低レベルの出来でした。
やはり、シリアスや重苦しいストーリーではネタにできる部分が少なく、真面目にやればやるどつまらなくなってしまう。
どうせならバカ映画の『シャークネード』や『メガ・シャーク』シリーズが別格なのは、超低予算を逆手にとったコメディだったからです。
個人的にはアサイラムやアルバトロスを応援したいところだが、どうやら間違った方向に行ってしまっていて危惧しています。
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