作品データ
あらすじ
映像制作会社のディレクター工藤、アシスタントの市川とカメラマンの田代は、全国各地の都市伝説や心霊現象などを取材と調査したDVDを発売していた。
工藤はDVDの売上を伸ばすべく、シリーズを「超コワすぎ!」と改め、多額の借金を背負って勝負に出ようとしていた。
女子高生の二人組から投稿を映像をもらうと、衝撃的な映像が収められ、工藤たちは調査の為に取材へ向かうのだった。
登場人物&出演者
・工藤仁(演:大迫茂生)
近年の出演作に『戦慄怪奇ワールド/コワすぎ!』、『先生!口裂け女です!』などがあります。
映像制作会社のディレクター。リセットされた世界ではDVDが売れず、リニュアールして多額の借金を背負う。
祥子と純から投稿された映像を見て、相手が「コックリ」でも暴力で方を付けようとする。
強引に新菜を学校へ連れ出すと、彼女らに「コックリ」をやらせるもビビって逃げ出す。
ニンニクが効果的として新菜と祥子を助け、自分の中に入れるが苦しんで助けてもらった。
最後は今後の手応えを感じて勢いに乗り、手に入れた尻尾を暴力でコントロールしていく。
・市川実穂(演:久保山智夏)
代表作に『戦慄怪奇ファイル/コワすぎ!』シリーズ、『恋するけだもの』などがあります。
映像制作会社のアシスタント。リセットされた世界で工藤や田代と仕事する。兄が予知能力を持っている。
祥子と純の投稿映像を鑑賞者に分かりやすく説明し、暴力を使おうとする工藤に呆れる。
学校の前で祥子と純の説明を受けると、新菜が必要として暴走する工藤を抑える役になる。
「コックリさん」で新菜が取り憑かれてしまい、様子を見ると頭を掴まれるも振り払った。
最後はすべてが新菜の腹いせだと判明し、事務所に帰ると尻尾が危険として警戒していた。
・田代正嗣(演:白石晃士)
近年の出演作に『白石晃士の決して送ってこないで下さい』、『戦慄怪奇ワールド/コワすぎ!』などがあります。
映像制作会社のカメラマン。リセットされた世界では工藤や市川と同じ会社に所属し、無言で撮影する。
リニュアールした状況を伝える工藤と市川を撮影し、あくまで無言で自分の仕事をこなす。
祥子と純が学校の前で説明している間、しっかりと話しを聞くように落ち着いて撮影する。
学校へ行くと暗い中でもしっかりと重要な場面を映し、ついに「コックリさん」を捉える。
最後はすべてが解決すると、事務所で工藤が手に入れた尻尾が暴れる姿をしっかりと映す。
・松田祥子(演:寺内絵美子)
本作が長編映画デビュー作となります。
中学校時代に「コックリさん」をした三人組の一人。3年後の約束の日に来た。純を先導していく。
「コックリさん」を始めるも三人じゃないと言われ、純が取り憑かれて逃げ出そうとした。
思い留まって残された純が正気に戻り、蹴りを受けて鼻血を流している状態で助け出した。
再び「コックリさん」をやるが、取り憑かれた新菜に捕まってしまうも工藤たちが助けた。
最後は新菜の腹いせだと判明すると、以前のように仲良くなってフジロックへ行った。
・栗原純(演:松竹史桜)
代表作に『彦とベガ』、『阿吽(あうん)』などがあります。
中学校時代に「コックリさん」をした三人組の一人。3年後の約束の日に来た。先導する祥子をカメラで映す。
「コックリさん」を始めるも人数が揃っていないとして、閉じ込められ取り憑かれた。
一度逃げた祥子が戻ってくると、蹴りを食らったせいで鼻血を流しながら一緒に帰った。
再び「コックリさん」をするも新菜と祥子が取り憑かれ、工藤のにんにくで助け出した。
最後は新菜の腹いせだと判明し、仲直りをすると、三人で仲良くフジロックへ行った。
・倉本新菜(演:紅甘)
代表作に『忍たま乱太郎』、『イソップの思うツボ』などがあります。
中学校時代に「コックリさん」をした三人組の一人。3年後の約束の日に用事があって、一人だけ来れずにいた。
祥子と純が不幸に遭っている中で、彼氏とカラオケで楽しんでいると工藤が怒鳴り込む。
無理やり学校へ連れ出されて「コックリさん」をやると、取り憑かれて暴れてしまう。
実は家系で持っている狐を使っていたが、制御できず自分も取り憑かれてしまったという。
最後は不幸は自分が仕掛けた腹いせだと告白し、狐を捨てて尻尾に入れると工藤に渡した。
感想
[個人的な評価]
本作は『戦慄怪奇ファイル/超コワすぎ!』シリーズの1作目となります。
この作品は白石晃士が監督、脚本、撮影、出演などをしています。
以前のシリーズから世界を元に戻してリセットされており、いわゆるパラレルワールドとして始まっています。
以前は心霊現象をしっかりと撮っていた事で、DVDの売上が好調だったが、このシリーズでは右肩下がりになっている。
工藤の運命と大きく関わっていた以前のシリーズと違い、今回から身が軽くなっていて暴走も増しています。
しかも、心霊現象をまったく撮れていないせいで多額の借金を背負い、今回からリニュアールしていくところもパラレルワールドという感じがします。
工藤は前シリーズに増して暴走するが、刑務所送りになる事までちゃんと考えて自分を制御しているところがあります。
市川は前シリーズよりも心霊現象を信じていて、兄との関わりを見せるようなエピソードが追加されています。
田代に関してはほとんど発言をしないので、前シリーズとはあまり変わらないスタントでやっていました。
暴力を最大の武器にする工藤ですが、背負うモノがなくなっているから、いい意味で本当に勢いだけでやっている感じがします。
売上を伸ばす為に手段を選ばない感じも非常に合っていて、他の2人も一歩引いたところで見ている点も面白いです。
やはり、このシリーズは単純に工藤、市川、田代の三人のバランスが良く、個性があるから面白いと感じます。
ただ、白石晃士監督自身が単純に忙しくなって、2本で終わってしまっているのがとても残念でなりません。
リンク
コメント