作品データ
あらすじ
数々の都市伝説・怪奇現象を調査してきた、映像制作会社ディレクター工藤とアシスタント市川、そしてカメラマンの田代。
そんな彼らの元に人里離れた山奥の廃村“タタリ村”に関する新たな投稿映像が届き、早速と彼らは調査の為に向かおうとした。
その村は一度足を踏み入れた者は必ず全員が発狂し、姿を消してしまう事から、工藤たちは浄霊師の宇龍院や物理学者の斎藤、アイドルの小明を引き連れるのだった。
登場人物&出演者
・工藤仁(演:大迫茂生)
近年の出演作に『戦慄怪奇ワールド/コワすぎ!』、『先生!口裂け女です!』などがあります。
映像制作会社のディレクター。若者たちから送られた“タタリ村”の映像を見て、作品がヒットすると確信している。
現場に足を踏み入れると、道玄から危険だと言われても守ってくれると信じて無視した。
道玄が生首だけになって追いかけると、車まで逃げるも斎藤と小明が消えて謎を追求する。
鬼神兵について知って真相を追っていくと、自身の両親を過去に行って殺害してしまう。
最後は鬼神兵を止める為に巨大化して戦うも勝てず、市川と異界に囚われる事になった。
・市川実穂(演:久保山智夏)
代表作に『戦慄怪奇ファイル/コワすぎ!』シリーズ、『恋するけだもの』などがあります。
映像制作会社のアシスタント。今回の心霊調査に同行する出演者たちに行く場所や取材について説明する。
現場に到着すると、道玄から危険だと言われても工藤に付いていく覚悟で先導していく。
なんとか車まで逃げると、斎藤が発狂して小明に腕を掴まれ、その痕が強く残っていた。
鬼神兵について調べる工藤の暴走を止めるが、呪われた事を知って一緒に暴走していく。
最後は異界の中に入って生首となるが、過去へ戻った工藤たちを戻す為に力を使った。
・田代正嗣(演:白石晃士)
近年の出演作に『白石晃士の決して送ってこないで下さい』、『戦慄怪奇ワールド/コワすぎ!』などがあります。
映像制作会社のカメラマン。ドキュメンタリー映画を作る為にキャスティングされた出演者たちを映す。
基本的には一切顔が映る事がなく、今回呼ばれた出演者たちや心霊現象をカメラに収める。
山に入ると消えた道玄を工藤と探すも襲われ、車に帰ると斎藤や小明が発狂して消えた。
真相を突き止める為に工藤が関係者を問い詰める姿を映し、過去との因縁について映す。
最後は工藤と市川が異界に飛ばされ、空に現れた巨人の姿をカメラにしっかりと収める。
・宇龍院道玄(演:宇賀神明弘)
代表作に『なでしこ隊/少女達だけが見た“特攻隊”封印された23日間』、『戦慄怪奇ファイル/コワすぎ!劇場版・序章【真説/四谷怪談/お岩の呪】などがあります。
浄霊師。前回の調査でも工藤たちと同行している。カメラが回っている間はタバコなどを吸っている。
現場までやって来ると、想像以上の危険な力を感じ取って守りきれないと宣言していた。
何も知らない小明と斎藤に気を使うが、覚悟を決めている工藤に仕方なく付いていった。
霊力が強い場所に来ると、対抗しようとするが強すぎて体を乗っ取られて姿を消した。
最後は廃屋がある場所で姿を現し、生首だけが飛んで斎藤を襲うも工藤に撃退された。
・小明(演:小明)
代表作に『ゾンビデオ』、『世界の終わりのいずこねこ』などがあります。
アイドルでコラムニスト。サブカル界で有名。出した写真集やDVDはすべて絶版になっていて会社も潰れている。
バラエティ番組のノリだとマネージャーに言われていたが、工藤に怒られて謝っていた。
現場までやって来ると、動物の生首を見てビビるが工藤に説得されて仕方なく付いていく。
霊力が強い場所で背後から無数の手が取り憑いて、口から手を吐き出す状態となった。
最後は発狂した斎藤に続けて発狂し、市川の腕を掴んでから止める工藤たちの前から消滅。
・斎藤雅彦(演:金子二郎)
代表作に『Girl’s BOX/ラバーズ・ハイ』、『青いソラ白い雲』などがあります。
物理学者。去年発表した論文が有名な物理学賞を受賞している。幽霊をまったく信じず科学的に検証をしていく。
今回の心霊調査でVTRを見せられると、科学的に否定して道玄と対立するようになる。
現場までやって来ると、不法侵入として訴えるもギャラの返還を求められると黙っていた。
霊力の強い場所で科学的に分析するが、異常な数値が出て機械のせいだとしていた。
最後は車まで逃げるが、光の玉を見て両目を自分で抉って緑の何かが出ると姿を消した。
・鬼神兵製造の関係者(演:五頭岳夫)
代表作に『砂の器』、『バクマン。』などがあります。
旧日本軍で鬼神兵を製造した一人。元防衛相の幹部から正体をバラされ、工藤たちが来ると歓迎していた。
鬼気迫る工藤と違って落ち着いた態度で対応し、彼らが欲しい資料を素直に見せていた。
8ミリフィルムから過去の実験で作った鬼神兵を見せて、密かに一部を持ち込んでいた。
鬼神兵の製造を引き継いだ工藤の両親を知っていて、彼こそが完成させる運命だと話した。
最後は運命に逆らうつもりの工藤にパンチを食らうが、それでも主張を曲げなかった。
感想
[個人的な評価]
本作は『戦慄怪奇ファイル/コワすぎ!』の劇場版となっています。
この作品は日本のホラー映画の巨匠である白石晃士が監督、脚本、撮影、出演などを務めています。
以前からシリーズを知っていたが、映画じゃないという事でずっと避けてきたので本作が初めての鑑賞となります。
なんと言ってもシリーズを作っている白石晃士が監督なので、それなりのモノを期待して鑑賞してみた。
やはり、本作はシリーズを観ている前提で作っているところもあって、登場人物を把握するのに少し時間がかかりました。
全体的に白石晃士監督の得意とするモキュメンタリーであるが、本人はカメラマンとして徹していました。
シリーズの顔であるディレクターを演じる大迫茂生は、短気で暴力的なキャラクターなのでちょっと共感できるところがなかった。
これはシリーズを見ているとディレクターに愛着を持てるかもしれないが、本作ではただのチンピラにしか見えなかったです。
一方のアシスタントを演じる久保山智夏は有能に立ち回っているが、それ以上でもそれ以下でもないような無難な感じでした。
劇場版という事で本来のシリーズとは少し違っているだろうから、この作品だけだと微妙な印象しかないです。
本作は二部構成という感じで前半は心霊現象を扱っているが、後半になると一気にファンタジーとなってぶっ飛んでいます。
白石晃士監督の得意とするVFXは既視感たっぷりで、逆に安心感のあるクォリティだと感じさせてくれます。
この作品はあくまでファンに向けた内容になっているので、シリーズを鑑賞した方がもっと楽しめると感じました。
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