作品データ
あらすじ
伯母の葬儀の為に墓地を訪れた兄のジョニーと妹のバーブは、なぜか誰もいない状況に困惑しながら周囲の状況を確かめる。
ジョニーが帰ろうとして車に乗り込んだ瞬間、どこからともなく現れたゾンビに襲われてバーブを置いて逃げてしまう。
バーブは通りかかった青年ベンに救われると、近くにある農家まで避難するが、ゾンビに包囲された二人は恐怖の一夜を過ごすのだった。
登場人物&出演者
・バーブ(演:ブリアーナ・ブラウン)
代表作に『40歳の童貞男』、『カンバセーションズ』などがあります。
主人公。兄のジョニーと伯母の葬儀する為に車で来るが、ゾンビたちの襲撃を受けて一人で逃亡していた。
道中にバイク乗りのベンに助け出され、クーパー家に来ると説明するも一切信じてもらえず。 オーウェンが実際に噛まれて納得してもらうと、ヘリーから着替えさせて状況を整理した。 トヴァーがやって来ると火葬場へ一緒に向かったが、元凶だと知って追いかけられ逃げた。 最後はトヴァーを倒してベンと逃げるが、彼のゾンビ化から始末するもゾンビに襲われた。
・ベン(演:ジョシュア・デローシュ)
代表作に『ベンジャミン・バトン/数奇な人生』、『アース・ウォー』などがあります。
ヒロイン。道端でゾンビに襲われていたバーブを見つけると、バイクに乗ったまま助けてクーパー家に向かった。
ゾンビの存在を主張するバーブと違って、ハッキリと見ていないせいで説明できず戸惑う。
オーウェンがゾンビに襲われた事で現実を知って、ヘンリーから銃を渡されて応戦していた。
娘の為に暴走するヘンリーを止めて、トヴァーが来ると一緒に火葬場へ向かおうとした。
最後はトヴァーに殺されゾンビ化した事を自覚し、バーブに銃を渡して彼女に殺してもらう。
・ジェラルド・トヴァー・Jr(演:シド・ヘイグ)
晩年の出演作に『スリー・フロム・ヘル』、『ザ・プリズン・ブレイク/大脱獄』などがあります。
火葬場を経営していた父親の後を継いでいる。ゾンビが発生して助けを求めるバーブを火葬場から追い出した。
大量のゾンビに対処しきれなくなってクーパー家に来ると、明るい言動で説明をしていた。
ゾンビ化したオーウェンを処分すると、火葬場の方が安全としてバーブたちと向かった。
実は火葬場の許可がなく、医療ゴミの処分を任されていたが、父親のゾンビ化で神となった。
最後はベンとバーブをゾンビ化させようとしたが、反撃を受けて逆に食い殺されてしまう。
・ヘンリー・クーパー(演:グレッグ・トラヴィス)
代表作に『リリー・グレイス/魔女に囚われた男』、『ポゼッション・エクスペリメント』などがあります。
墓地の近くにある農家の主。再婚した妻と一人娘、雇っている青年のオーウェンと平穏に暮らしていた。
ゾンビの出現を訴えるバーブを信じられず、マリファナ畑を飼育している事から警察を拒絶。
外で大量のゾンビがいてオーウェンが噛まれると、ようやく信じて銃を取り出して応戦する。
ゾンビ化した娘を撃てず噛まれてしまい、トヴァーの話しを聞いて絶望する状態となった。
最後は火葬場に行くバーブたちと違い、家に妻と残ってゾンビが襲うと二人で自殺を果たす。
・ヘリー・クーパー(演:ジョアンナ・ブラック)
代表作に『コード』、『Hush Little Baby』などがあります。
ヘンリーの再婚した妻。ヘンリーの娘にとって継母となる。その為、若々しい姿でマリファナが止められない。
『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』を娘やオーウェンを観ていて、状況を理解できず。
のんびりとしているとカレンがいなくなり、外で大量のゾンビを見かけてパニックになる。
娘がゾンビ化して夫を噛まれて心配し、バーブと着替えをしている時に絶望的な状況を話す。
最後は火葬場に向かうバーブたちと違い、夫と家に待機するもゾンビが侵入して自殺した。
・オーウェン(演:アダム・チェンバース)
代表作に『Girl Vs. Monster』、『Toh the Beat!: Back 2 School』などがあります。
クーパー家に雇われる青年。ヘリーたちと『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』を観ていた。
ハッパを吸いながら映画を鑑賞していると、慌ただしいバーブの言葉をまったく信じない。
ヘリーがサンドイッチを作る間、ずっとケツを見てニヤけながらヘンリーが来て止めた。
外に出ようとゾンビに腕を噛まれてしまい、そのままソファに寝かせると徐々に悪化する。
最後はゾンビ化してベンを襲おうとして、来ていたトヴァーによって始末されてしまう。
・ジョニー(演:ケン・ウォード)
代表作に『Dr.Rage』、『Twice as Dead』などがあります。
バーブの兄。伯母の葬儀に向かっていったが、生前から仲が悪く亡くなった事を逆に喜んでいる様子を見せる。
母親が葬儀で待っている事を妹から言われても、最初から来るつもりがないと主張していた。 葬儀場となる墓地に到着するが、誰一人もいない状態を不穏に思う妹と違って呆れていた。 勝手に帰ろうと車に向かうと二体のゾンビに襲われ、妹を置いたまま一人で逃げ出した。 最後は火葬場に向かう道中にゾンビとして伯母と現れると、ベンによって始末されてしまう。
感想
[個人的な評価]
本作はジョージ・A・ロメロの『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』を3Dとしてリメイクされた作品となります。
この作品は『エイリアン・インタビュー』で知られるジェフ・ブロードストリートが監督と脚本を務めています。
物語の基本的な流れは『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』であるが、登場する人物たちの設定が大きく違っています。
2006年の作品という事で現代的になっていて、そのせいで登場人物たちもオリジナルと大きくかけ離れています。
オリジナルでは正体不明の何か襲われる人々がドラマを展開し、その中で争いなどを生んで悲劇的な終盤を迎えていくメッセージ性の強い内容でした。
しかし、本作はよくあるゾンビ映画に成り下がってしまい、ただ振り回される人々を見せているだけの内容になりました。
怖さの部分だけを抽出しようとした作品だが、オリジナルにとって単なるオマケで本質はそこにはないと思います。
なので、本作での恐怖に焦点を当てている時点で間違っていて、そのせいでラストは強引すぎる展開になってしまった。
完全にロメロが描いた世界観を理解していない監督の暴走としか思えず、安易なエログロに走っているのもレベルの低さが分かります。
本来ならアクション性よりもドラマ性などの深層心理に訴える内容だが、これを現代的なアクションにしたせいで完全に失敗しています。
そして、タイトルにもある3Dについても不自然すぎる演出の上にクォリティーが低く、普通に2Dでも良かったようなレベルでした。
名作をベースにしているのに、ここまで勘違いした着眼点とエログロの低俗さにするゴミ映画を作るのは逆に天才かもしれない。
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