【SMILE/スマイル】RE-3851

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洋画

作品データ

公開年月 2022/09/30
ジャンル ホラー
原作 パーカー・フィン 『ローラは眠れない』
監督 パーカー・フィン
脚本 パーカー・フィン
製作 マーティ・ボーウェン、ウィク・ゴッドフリー、ほか
製作国 アメリカ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

錯乱した患者が何かに怯えながら自害する姿を目撃してしまった精神科医のローズ・コッターは、その日から説明不可能な出来事が起こり始める。
ペットは知らぬ間に無惨な死を遂げ、周囲の人々が謎の“笑顔”を浮かべては豹変し、ローズは狂気へと追い詰めていく。
死の連鎖をたどり、ローズはあるおぞましい事実に行き着くと、自らの身を守る為に大胆な行動を選択するのだった。

登場人物&出演者

ローズ・コッター(演:ソシー・ベーコン)

代表作に『チャーリー・セズ/マンソンの女たち』、『ラスト・サマー/この夏の先に』などがあります。

主人公。救急精神病院に勤めている精神科医。小さい頃に母親の自殺した姿を見ていてトラウマを持っている。

目の前でローラが笑顔のまま自殺を遂げてしまい、そこから何か見えるようになってしまう。
次第に追い込まれていき、トレバーですら信用してもらえず、ジョエルに助けを求めていた。
自殺が連鎖していると気付いて他人を殺せば助かると知ったが、母親と暮らした家に戻った。
最後は解決したと思い込むも騙され、駆けつけたジョエルの前で笑顔になって焼身自殺した。

ジョエル刑事(演:カイル・ガルナー)

代表作に『エクトプラズム/怨霊の棲む家』、『スクリーム/2022年版』などがあります。

ヒロイン。ローラが自殺を遂げた事から、事情聴取の為に救急精神病院まで相棒とともにやって来ていた。

違う事件のついでに病院を訪れると、元恋人だったローズに声をかけるも拒絶されてしまう。
追い込まれたローズが勝手に上がり込んで、ローラが目撃した自殺の連鎖について知った。
危険な状態となったローズに連絡しても無視されるが、スマホをたどって母親の家に来た。
最後はローズを助けようと家に乗り込むと、笑顔で焼身自殺する彼女を見て連鎖を続ける。

ローラ・ウィーバー(演:ケイトリン・ステイシー)

代表作に『エビデンス/全滅』、『アイ・フランケンシュタイン』などがあります。

26歳の大学院生。一週間前に目の前で大学教授がハンマーで自殺を目撃し、暴れているところを連行された。

個室に監禁されるような状態になっていたが、入ってきたローズを見ても警戒をしていた。
なんとかローズから声をかけて対面するようになり、見えているモノについて説明した。
急に怯えてパニック状態になると、花瓶を割ってしまいローズが緊急で助けを求めていた。
最後は突然何かが見える、次には笑顔で自分の首を切りされてそのまま死亡してしまう。

トレバー(演:ジェシー・T・アッシャー)

代表作に『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』、『シャフト』などがあります。

ローズの婚約者で黒人。完璧な人生設計を立てていて、ローズとの結婚についても順調に進んでいた。

病院で自殺が起きて疲れ切ったローズの前に来ると、その状態を見て上辺だけ心配していた。
ついに病院からの判断で休暇をもらったローズを心配するが、グラスを割った事に気にする。
ホリーの家で発狂したローズを引き取るが、オカルト的な話しをされて一方的に引いていた。
最後はマデリーンを呼んで助けようとしたが、悲劇のヒロインとなったローズに拒絶された。

ホリー(演:ジリアン・レイサー)

代表作に『ライアーズ・ゲーム』、『バンド・エイド』などがあります。

ローズの姉。夫と息子がいて普通の専業主婦をしている。PTAなど身の回りの大変さを妹に話している。

息子の誕生日が近いという事で夕食会で自慢し、母親の家を売るべきだと妹とケンカする。
誕生日会の当日に休暇をもらっていた妹がやって来ると、思わぬ心変わりに驚いて歓迎した。
何事ももなく順調に誕生日が進むが、息子が妹のプレゼントを開けて猫の死骸を見て驚く。
最後は謝罪する妹とも口論になってしまい、逆ギレをされた事で二度と口を利かないと決別。

マデリーン・ノースコット医師(演:ロビン・ワイガート)

代表作に『完全なるチェックメイト』、『スキャンダル』などがあります。

精神科医。トラウマを持っていたローズを担当していた。現在ではアドバイザーとしてローズの相談に乗る。

ローラが自殺して以来、何か追われているとなって精神が不安定のローズを出迎えていた。
精神科医の先輩としてだけじゃなく、元主治医としてローズの心理状態を考慮して話しする。
発作を起こしたローズの為にトレバーから呼ばれるが、対応に失敗して逆に彼女を怒らせた。
最後は心配になってローズの家まで来るが、偽物で彼女を追い込む為に姿を使われていた。

モーガン・デザイ医師(演:カル・ペン)

代表作に『マスク2』、『スーパーマン/リターンズ』などがあります。

ローズが勤める救急精神病院の上司。患者を診察するローズに声をかけて、家に帰っていない彼女を心配する。

ローラが診察している時に自殺を遂げると、ローズの心理状態を考え一週間の休暇を与えた。
勝手にローズが病院に来て患者を殺害する現場にいたが、その正体は呪いが見せる悪夢。
最後は車にいたローズに声をかけ、包丁が見えると追いかけるも逃げられてしまった。

ロバート・タリー(演:ロブ・モーガン)

代表作に『マッドバウンド/哀しき友情』、『ドント・ルック・アップ』などがあります。

会計士。ローズが突き止めた自殺の連鎖で唯一の生存者。現在は隣人を殺害した罪で刑務所に服役している。

正直に全部を自白して罪を認めており、そのせいで担当の弁護士から愛想を尽かされている。
自分が助かりたいローズがジョエルのツテを使ってくると、自殺の連鎖について聞かれる。
独自に調べていたらしく、最初はブラジルで始まったと説明して回避する方法を知った。
最後はローズが呪いを所持していると知ると、パニック状態となって彼女から逃げ出した。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作はパーカー・フィンの短編映画『ローラは眠れない』を自分自身で長編映画化したデビュー作品です。
この作品は低予算映画ながらアメリカで大ヒットし、2週連続で興行収入ランキングで1位を記録しています。
まさにアメリカ版『リング』という感じとなっているが、欧米らしく全部が大味で雑な設定という印象でした。
まず、主人公が精神科医なのに誰よりも悲劇のヒロインとなって、結局は知識のない一般人と同じ運命を辿ってしまっています。
つまり、本作は精神科医が持っている知識と経験に意味がなく、見えない力の前ではただの一般人という皮肉にしか見えなかったです。
冒頭の女子大生が自殺していく不安感や演出は非常に良かっただけに、物語が進んでいくと粗さが逆に目立ったような印象でした。
こういう作品の場合は90分でテンポよく進めるべきだが、116分は長すぎて明らかにいらないエピソードもありました。
特に主人公が持っているトラウマと連鎖する自殺との因果関係が微妙で、これをちゃんと結びついていないせいで浮いてしまっている。
どの要素も繋がっているようで実は繋がっておらず、単純に恐怖を与える為だけのギミックになっているように感じました。
しかも、アメリカン・ホラーのびっくりさせる演出は、この作品にまったく合っておらず、逆に安っぽくしているような気がしました。
せっかくの冒頭の展開、ジャケットの不気味な笑顔など、パッと見の印象が良かっただけに本編の粗さが目立ったのは痛いです。
ハッキリ言って、この作品は感情と切り離して冷静に鑑賞してしまうと粗さしか見えず、逆に何も考えずに鑑賞した方がいいかもしれないと思いました。

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