作品データ
あらすじ
アベンジャーズの一員となって有名人となったアントマンことスコット・ラングは、忙しい日々を送っていたせいで娘キャシーと一緒にいる時間がなくなっていた。
そんなある日、娘のキャシーが作った“量子世界”へ導く装置によって、彼女とホープをとともに吸い込まれてしまう。
ミクロよりも小さな世界では過去、現在、未来を支配する征服者カーンが存在し、キャシーを人質にとって量子世界が出ようとスコットを利用するのだった。
登場人物&出演者
・スコット・ラング/アントマン(演:ポール・ラッド)
近年の出演作に『エイドリアン/亡き妻が世界に遺したもの』、『ゴーストバスターズ/アフターライフ』などがあります。
主人公。元泥棒で「アベンジャーズ」のメンバーで2代目アントマン。世界を救った英雄として本を出版する。
以前と違ったスーパーヒーローとして認められるが、忙しくキャシーとの時間が取れない。 娘が作った装置でM.O.D.O.K.に見つかり、量子世界へ引き込まれて反乱軍たちと合流した。 カーンの手下による襲撃で捕まると、娘を人質にされて取引をしてコアを取り戻す事になる。 最後は蟻たちに助けられるが、カーンとの殴り合いになってホープが助け、元の世界に戻る。
・ホープ・ヴァン・ダイン/ワスプ(演:エヴァンジェリン・リリー)
近年の出演作に『クライシス』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』などがあります。
ヒロイン。ハンクとジャネット一人娘で2代目ワスプ。アントマンと同じ能力を持ち、飛行能力を備えている。
ダレンからピム・テックを取り戻してCEOに就任すると、世界の為にピム粒子を活用する。
父親とキャシーで量子世界について研究していたが、M.O.D.O.K.に見つかり引き込まれる。
母親からカーンの危険を知ってコアを取り戻す手伝いをして、キャシーを取り戻す為に戦う。
最後はスコットとカーンの殴り合いに乱入して倒し、キャシーによって元の世界に戻った。
・キャシー・ラング(演:キャスリン・ニュートン)
代表作に『名探偵ピカチュウ』、『ザ・スイッチ』などがあります。
スコットの一人娘。スコットが量子世界にいたせいで5年の歳月で成長している。無茶をして何度か警察に捕まる。
父親が忙しいせいで一人の時間を過ごす事が多くなるが、量子世界への興味で研究していた。
装置を作ってM.O.D.O.K.に見つかって量子世界へ引き込まれ、父親と反乱軍と合流をした。
カーンの手下による襲撃に抵抗するも捕まると、コアを戻す人質にされるも自力で逃げた。
最後はダレンを倒して改心させ、元の世界に戻ると、取り残された父親たちを呼び戻した。
・ジャネット・ヴァン・ダイン(演:ミシェル・ファイファー)
近年の出演作に『フレンチ・イグジット/さよならは言わずに』、『マレフィセント2』などがあります。
初代ワスプで元S.H.I.E.L.D.のエージェント。30年間も量子世界で行方不明となっていたが、救出されて元の世界に戻った。
元の世界へ戻った後も量子世界の話しを一切せず、隠れて研究する三人に対して警告した。
キャシーの装置で量子世界へ引き込まれると、昔の戦友と会うも裏切られ逃げ出していた。
ハンクたちにカーンの危険さを説明するが、やって来た彼によってあっさりと捕まった。
最後はスコットや反乱軍たちの攻撃でコアを作動して元の世界に戻り、平穏を取り戻した。
・ハンク・ピム(演:マイケル・ダグラス)
近年の出演作に『アベンジャーズ/エンドゲーム』、『カイジ/動物世界』などがあります。
初代アントマンで元S.H.I.E.L.D.のエージェント。昆虫学者で物理学者。ピム粒子を発見して物体のサイズを変えられる。
スコットが家を空けている間、キャシーが量子世界に興味を持ってホープと三人で研究する。
M.O.D.O.K.に見つかり量子世界に引き込まれ、ジャネットの先導でスコットたちを探す。
ジャネットから真実を聞いてカーンの危険さを知り、独自の進化をした蟻たちと交信する。
最後は遅れて大量の蟻を引き連れてカーンに反撃して倒し、みんなで元の世界へ戻った。
・ヴェブ(演:デヴィッド・ダストマルチャン)
近年の出演作に『オッペンハイマー』、『ブギーマン』などがあります。
量子世界に住む赤色のスライム状の生命体。体に穴が一つもない。おしゃべりだが、人間の常識が通じない。
状況が分からないまま連れて来られたスコットとキャシーたちに対し、自分を飲ませていた。
言葉が分かる効果を持っていて、スコットと会話できると次々と疑問をぶつけて困らせる。
カーンの手下たちによる襲撃を受けて逃げるが、結局は脱出できずクアズたちと捕まった。
最後はジェントーラに助け出されると、先陣を切って穴を空けられるが手下たちを飲み込む。
・クアズ(演:ウィリアム・ジャクソン・ハーパー)
代表作に『ミッドサマー』、『ダーク・ウォーターズ/巨大企業が恐れた男』などがあります。
量子世界の住人。見た目は黒人男性だが人間ではない。額が光って他人の心を一瞬で読み取るテレパシーを使う。
状況が分からないまま捕まったスコットとキャシーが連れて来られ、二人の素性を探った。
ジャネットの関係者だと知ってジェントーラの指示で逃げるが、カーンの手下に捕まった。
キャシーが自力で脱出してジェントーラが救出されると、カーンの手下たちと戦っていく。
最後は分断する橋の暗証番号を聞き出す為、テレパシーを使ってジェントーラに伝えていた。
・ジェントーラ(演:ケイティ・オブライエン)
代表作に『アントマン』、『スイートガール』などがあります。
量子世界を征服したカーンを倒そうとする反乱軍のリーダー。量子世界にやって来たスコットとキャシーを捕まえさせた。
外から来たスコットたちの正体を知らなかったが、ジャネットの関係者と知って焦っていた。
カーンの手下による襲撃を受けて反撃するが、圧倒的な戦力の差によって捕まってしまう。
捕縛から自力で脱出したキャシーに助けられると、反乱軍を呼び出してカーンに対抗する。
最後は劣勢になるところで蟻たちの助太刀で優勢となり、ついに自分たちの家を取り戻した。
・ダレン・クロス/M.O.D.O.K.(演:コリー・ストール)
代表作に『アントマン』、『ファースト・マン』などがあります。
ハンク・ピムの元弟子兼助手。元ピム・テックのCEO兼科学者。スコットとの戦いで量子世界へ飛ばされた。
巨大化した顔面に小さな手足で瀕死状態となるが、カーンに助けられて生まれ変わっていた。
キャシーが量子世界にアクセスした信号を見つけると、彼らを引き込んで珍妙な姿を見せる。
カーンの命令でキャシーを殺害しようとするが、巨大化した彼女に負けて改心を勧められた。
最後は抵抗するカーンのバリアを破壊し、いい人間としてスコットたちの前で静かに死んだ。
・征服者カーン(演:ジョナサン・メジャース)
代表作に『ホワイト・ボーイ・リック』、『ザ・ハーダー・ゼイ・フォール:報復の荒野』などがあります。
量子世界を支配する男。時間変異取締局(TVA)の創設者で“在り続ける者”の別のタイムラインの変異体。
他のカーンたちを支配しようと戦いを仕掛けたが、負けて量子世界へ追放されてしまう。
ジャネットと出会ってコアを修理するが、悪事を知られて巨大化された事で逃げられない。
キャシーを人質にスコットを使ってコアを取り戻すが、反乱軍たちの反撃で失敗していた。
最後はスコットと殴り合いで優勢になるが、ホープの加勢でコアにぶつかって死亡した。
感想
[個人的な評価]
本作は「マーベル・シネマティック・ユニバース」にて31番目の作品となります。
この作品はMCUにおけるフェーズ5の幕開けとなり、前作からペイトン・リードが監督を務めています。
ついにMCUシリーズが新たなフェーズ5に突入したワケだが、個人的に一番好きなスーパーヒーローであるアントマンが先導を取るのは喜ばしい。
縮小化と巨大化という能力だけで、鉄人や雷神、それに緑の巨人と盾男などと同じアベンジャーズというのは感慨深いモノがあります。
特に『アベンジャーズ/エンドゲーム』では逆転するヒントを与える大きな役割を果たしたので、知名度と人気も一気に上がったと思います。
そんなアントマンにとって単独映画の3本目となるが、ついに娘のキャシーがスーパーヒーローとしてデビューをしていきます。
ほとんどのマーベルヒーローは最終的に単独で戦う場合が多いけど、アントマンの場合はみんなで戦うというイメージが付いています。
特に本作では主人公のアントマンだけじゃなく、しっかりと他のキャラクターに見せ場を作っているバランスの良さがあったと思います。
そして、何よりもフェーズ5からの黒幕となる征服者カーンの本格的な登場になりますが、またサノスと違った強敵になりそうです。
すでにドラマシリーズ「ロキ」で登場しているが、それは別の変異体であって、カーンはすべてのマルチバースに存在する危険なキャラクターとなります。
サノスは単独のパワーが強く、インフィニティ・ガントレットによる圧倒的な戦闘力はアベンジャーズ総出でも互角以上でした。
そんな征服者カーンはアントマンに負けてしまう弱いキャラクターだと思うかも知れないが、その強みはサノスと違って数の多さにあります。
本作ではアントマンらしい決着の付け方をしたのは良かったし、何より1作目で不遇な退場の仕方をしたダレン・クロスの存在だろう。
改造手術を受けてM.O.D.O.K.として復活してくれたので、かなり救われたキャラクターになったし、最後の見せ場も良かったです。
今後は征服者カーンたちとアベンジャーズが戦っていくが、どのような展開になるか非常に楽しみである。
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