作品データ
あらすじ
前回の惨劇から4年が経ち、人々がマイケル・マイヤーズの恐怖から少しずつ立ち直ろうとしていたバトンフィールド。
ローリー・ストロードは孫娘のアリソンと暮らしながら、マイケルとの40年以上に渡る因縁を綴った回顧録の執筆に取り組んでいた。
そんな中、過去の出来事で居場所を失いトラウマを抱える青年コーリーは、フッとしたきっかけからアリソンと親しくなり、二人の距離が縮んでいくのだった。
登場人物&出演者
・ローリー・ストロード(演:ジェイミー・リー・カーティス)
近年の出演作に『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』、『ハロウィン/KILLS』などがあります。
主人公。マイケル・マイヤーズに娘が殺害され姿を消され、その後の4年間は孫娘のアリソンと平穏に暮らしている。
トラウマを持っている孫娘が明るい生活を取り戻すよう応援し、コーリーをオススメした。
コーリーの様子が急に代わってマイケル・マイヤーズを感じ取り、密かに監視をしていた。
マイケル・マイヤーズを信奉するコーリーを止めるが、彼の自殺で孫娘が勘違いされていた。
最後はマスクを取り戻したマイケル・マイヤーズと対決して倒し、彼の肉体を存在を消した。
・アリソン・ネルソン(演:アンディ・マティチャック)
代表作に『ハロウィン』シリーズ、『呪われた息子の母/ローラ』などがあります。
ローリーの孫娘。4年前のマイケル・マイヤーズとの対決で母親を殺され、心の傷を負った状態で暮らしている。
現在は看護師として働いて昇進が間近となっていて、コーリーと出会ってお互いに惹かれる。
コーリーをハロウィンパーティに誘い出すも彼が侮辱され、助けようとするも拒まれていた。
マイケル・マイヤーズに信奉したコーリーが解放され、それを知らずに呑み込まれてしまう。
最後はコーリーの本性を知り、祖母がマイケル・マイヤーズを倒して謝罪して一緒にいる。
・フランク・ホーキンス保安官(演:ウィル・パットン)
近年の出演作に『ハロウィン/KILLS』、『フォーエバー・パージ』などがあります。
4年前のローリーとマイケル・マイヤーズとの戦いで負傷したが、現在では回復して保安官を務めている。
スーパーマーケットで買い物している時にローリーと再会し、野菜を食べるように言われる。
生き残った事に対してオマケの人生を過ごし、日本語を習っていていずれ日本に行くと話す。
ローリーが自殺者を見つけたという報告から駆けつけ、マイケル・マイヤーズの死を知る。
最後は平和になった町でローリーの家に野菜を届け、彼女から日本への旅行に誘われていた。
・デブラ(演:ミッシェル・ドーソン)
代表作に『ハロウィン/2018年版』、『バッド・トリップ/どっきり横断の旅』などがあります。
ハドンフィールドのクリニックで働く看護師。アリソンの同僚。お調子者で口数が多く派手な化粧をしている。
クリニックでアリソンが昇進する話しを知っていて、自分には関係ない事として気にしない。
その裏ではクリニックの院長と女の武器を使って迫り、アリソンから昇進を横取りしていた。
院長の家で楽しもうとして用意されたドレスを着て、シャワーを浴びる時に襲撃を受ける。
最後はコーリーから逃げるもマイケル・マイヤーズに捕まり、包丁で刺されて死亡していた。
・コーリー・カニンガム(演:ローハン・キャンベル)
代表作に『ハロウィン/2018年版』、『クリスマスドロップ/南の島に降る奇跡』などがあります。
ハドンフィールドに住む青年。大学生でベシーシッターのアルバイトをするが、誤って子供を事故死させてしまう。
無罪放免となるも町の人々からサイコパスと呼ばれ、母親の再婚相手の修理工場に勤める。
地元の高校生に絡まれケガすると、ローリーに連れられてアリソンと出会って惹かれ合う。
またも高校生の報復で倒され、下水道に住むマイケル・マイヤーズと遭遇して信奉する。
最後はローリーを襲うも反撃で倒され、自殺を選んでアリソンに勘違いさせてしまう。
・マイケル・マイヤーズ/ブギーマン(演:ジェームズ・ジュード・コートニー)
代表作に『パラノイア・デビー/血塗られた学園』、『ハロウィン』シリーズ、などがあります。
4年前にローリーとの対決で左手の薬指と小指を失い、火事による影響でマスクの左半分が焼け爛れている。
下水道に身を隠して暮らしていて、近寄ってきた人間を捕まえて殺害しているだけに留まる。
高校生たちに橋から突き落とされたコーリーを下水道に入れると、同類として殺さずにいた。
コーリーと協力してデブラたちを殺害するが、彼にマスクを奪われてローリーの家まで行く。
最後はローリーと対決するもアリソンの加勢で負け、住民たちの前で肉体を消滅させられた。
感想
[個人的な評価]
本作は『ハロウィンシリーズ』における第13作目となっています。
この作品は2018年から始まった『ハロウィン』、2021年の『ハロウィン/KILLS』の続編で完結編となります。
1978年のオリジナルとなる『ハロウィン』からの続編シリーズとなっているが、なんと言ってもジェイミー・リー・カーティスの復帰が大きな話題となりました。
当時からの『ハロウィン』シリーズとして続編があったけど、本シリーズが正統な続編としてリブートされている感じになりました。
シリーズの1作目では主人公のローリーとマイケル・マイヤーズとの対決に着目して、ある程度の盛り上がりを見せました。
しかし、2作目になってマイケル・マイヤーズの邪悪さが概念になってしまい、意味不明な集団心理という形で迷走を始めました。
完結編となる本作で迷走が暴走になってしまい、昔からのファンならば今回のストーリーや設定について納得できるところが少ないです。
まず、本シリーズや旧シリーズにおいてもファンたちが求めていたのは、マイケル・マイヤーズの圧倒的な暴力だけです。
それ以外はあくまでオマケ程度であって、最大の魅力は次々とマイケル・マイヤーズに殺されるパターンとなります。
そのせいでマンネリ化した状態が続きながら作品を重ねたせいと、マイケル・マイヤーズの設定が内向きだから先細りしてしまった。
そんな本シリーズはキッチリと決着をつけようとした完結編だけど、誰も弱いマイケル・マイヤーズを見たいと思いません。
何より誰と組んで殺人をする流れを求めていないし、代わりの殺人鬼なんていらないと思っているだろうと考えられます。
それなのに本作はそれをやってしまっている上に、どうでもラブロマンスまで入れてしまっているから自己満足の暴走としか言えません。
本作は111分ある中で面白いのは残り30分弱だけで、ハッキリ言ってその前のシーンは観る必要性がないほどムダだと思いました。
ここまで不満の残る完結編は、どう見てもシリーズの安楽死にしか見えず、ここで終わらせたのは懸命な判断だと思いました。
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