【ディレイルド/脱線】VD-890

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洋画

作品データ

公開年月 2018/12/01
ジャンル パニック/サスペンス
原作 なし
監督 デイル・ファブリガー
脚本 デイル・ファブリガー、エヴァレット・ウォーリン
製作 スザンヌ・デ・ラウレンティス
製作国 アメリカ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

豪華なディナーを楽しみながら推理ゲームを行う体感型イベント列車“殺人ミステリー急行”は、ツアーに初めて参加するイヴリンを含めた乗客とともに出発する。
しかし、物語を進行させる一部の役者たちが本当の強盗を企て、乗客の数名が犠牲となって車内はパニックに陥ってしまう。
そんな中、スピードの異変に気付いた車掌は対応するが、列車はカーブを曲がり切れず脱線して崖から川に転落し、生き残ったイヴリンたちは過酷な現実を知っていくのだった。

登場人物&出演者

イヴリン(演:カーター・スコット)

代表作に『Hollyweird』などがあります。

主人公。「殺人ミステリー急行」に参加した女性。役者として出演しているルーシーの誘いで参加している。

列車に乗る前にアビゲイルから声をかけられ、乗車した後は彼女たちと一緒の席に座った。
クライドたちが強盗が本物だと分かり、強気で対応してパニックになるイヴリンを宥める。
列車が脱線して一人だけ冷静になり、急場をしのごうとして的確な指示を出そうとしていた。
最後は一人だけになって駅まで戻って係員に助けられるが、マニーの話から故人と判明した。

アビゲイル(演:シェイ・スモリック)

代表作に『The Sandman』、『The Hatred』などがあります。

「殺人ミステリー急行」に参加した少女。両親が参加できず家政婦のアントニアが仕方なく付いてきている。

列車に乗る前にイヴリンのドレスを見て褒めると、乗った後は一緒のテーブルで話しをする。
クライドたちによる強盗が本物と発覚し、ジジが一人を殺して悲鳴を上げパニックになる。
列車が脱線してケガを負うが、水の中にいる何かを誰よりも早く見つけてパニックになる。
最後はみんなが死んだ事で諦めてしまい、ドアの外にいたクリーチャーの前に出て殺された。

トーマス(演:エヴァレット・ウォーリン)

代表作に『Pissed』、『エリア407/絶滅大陸』などがあります。

「殺人ミステリー急行」に参加した男性。前回は兄に誘われたが行かず、今回参加するも兄が参加していない。

出発するとイヴリンたちに挨拶して一緒のテーブルにつくと、クライドの強盗で固まった。
興奮するクライドを仲裁して銃で制止するが、仲間のジジに拘束されるも反撃して倒した。
マッシュにボコボコにされるが、襲われるイヴリンを銃撃で助け、ユージーンも助け出した。
最後は廃墟まで追いかけてきたクリーチャーからイヴリンたちを逃し、足止めで食われた。

ユージーン(演:ローガン・コフィー)

代表作に『The Birth of a Nation』、『Middleton Christmas』などがあります。

「殺人ミステリー急行」に参加した男性。大手化粧品会社の御曹司。今回で15回目の参加となる。

積極的に他の参加者に話しかけ、隣のテーブルにいたイヴリンたちに流れを説明していた。
クライドの強盗が演技だと思っていたが、一人が犠牲となって本物と知って黙っていた。
列車が脱線して足が挟まってしまい、沈む中でトーマスに助けられイヴリンたちと合流した。
最後は廃墟まで逃げ缶詰を見つけて食べていたが、クリーチャーに見つかって食い殺された。

アントニア(演:レティシア・ラブレ)

代表作に『インセプション』、『The Seven Faces of Jane』などがあります。

「殺人ミステリー急行」に参加した女性。アビゲイルの両親の代わりとして付き添いで仕方なく参加していた。

楽しんでいたアビゲイルと違って、乗り気じゃなかったせいではしゃぐ彼女を注意していた。
クライドが本物の強盗だと分かってパニックになるアビゲイルを宥め、冷静さを保っていた。
列車が脱線してアビゲイルを見つけて安心し、水の中にいるクリーチャーを見て驚いていた。
最後は襲われるイヴリンを助けたが、アビゲイルを助ける身代わりになって殺されてしまう。

ルーシー(演:ブリー・マットソン)

代表作に『A Winter Wedding』、『Stay Out Stay Alive』などがあります。

「殺人ミステリー急行」に役者として参加している女性。イヴリンの友人で彼女を今回ツアーに参加させていた。

列車が出発してホストから紹介され、富と名声を得る為に町を目指す夢追い人の役という。
クライドが本物の強盗と分かり、役者の一人がジジに殺されるとパニックになっていた。
列車が脱線する状況でジジにブチ切れていて、実際に脱線すると暴走するマッシュを止めた。
最後はヒステリーを起こしてアビゲイルにブチ切れ、水に入って怪物に襲われ殺された。

マッシュ(演:ダニエル・オライリー)

代表作に『アドベンチャー・オブ・アラジン』、『アルマゲドン2020』などがあります。

「殺人ミステリー急行」に役者として参加している男性。ルーシーの恋人。怪しい口ひげをつけている。

列車が出発してホストから紹介を受けて、今は無名だがいずれ偉大な発明家になるという。
クライドが本物の強盗だと分かっても、死んだホストの後処理として車掌を呼ぼうとした。
列車が脱線してケガを負うが、トーマスのせいだとしてボコボコにしてルーシーが止めた。
最後は助けを呼ぶ為に水へ飛び込むが、潜んでいたクリーチャーに水中へ引き込まれ死亡。

ジジ(演:トーニャ・ケイ)

代表作に『アミティヴィル/呪われた家』、『シン・アルマゲドン』などがあります。

「殺人ミステリー急行」の女性役者。派手でセクシーな衣装を来て、白い短髪をして乗客に食べ物をサービスする。

出発した後にタバコや飴を配っていると、クライドから誘いを受けるも軽くかわしていた。
クライドが本性を現して強盗として銃を取り出し、他の乗客同様にビビって動けずにいた。
人質にされトーマスがクライドに銃を向けるが、実は強盗の仲間として本性を暴いていた。
最後は反抗的な役者を射殺するが、トーマスの反撃で倒され、列車が脱線して死亡した。

クライド(演:ベン・ホプキンス)

代表作に『Dope Boys』、『THE PREY:Legend of Karnoctus』などがあります。

「殺人ミステリー急行」に参加した男性。列車が出発する前に待機させられている事に文句を言っていた。

ようやく出発するとテーブル席の奥に座って、薄笑いを浮かべながら説明を聞いていた。
邪魔なホストを刺し殺し、みんなが慌てる中で銃を取り出して強盗だとして金品を要求する。
トーマスが止めようとして銃を向けられるが、仲間のジジがフォローして運転室まで行く。
最後は列車を止めるように命令するが、運転士たちの反撃で喉を切り裂かれ死亡してしまう。

ホスト(演:フランク・ラマース)

代表作に『闇を生きる男』、『人生はマラソンだ!』などがあります。

「殺人ミステリー急行」でホストを務めている。列車が出発する前に見ていた三人組の若者を睨みつけていた。

列車が出発してツアーが始まると、堂々と登場して今回の役者たちについて紹介していた。
口出しする乗客の前を一人ずつ声に出し、彼らがなぜ列車に乗ってきたのかを問うていた。
いよいよイベントが始まろうとした時、背後にいたクライドに刺され呆気なく死亡した。
最後はマニーたちが列車から出ていくと、参加者たちの写真を見てニヤッとしていた。

マニー(演:ランス・ヘンリクセン)

近年の出演作に『フォーリング/50年間の想い出』、『スレイブ/復讐のガンマン』などがあります。

「殺人ミステリー急行」のイベントを行う主催者。ハロウィンの日に行われて仮装した客たちをもてなしていた。

イベントが終わって駅に逃げてきたイヴリンを係員が保護し、呼び出されて事情を聞いた。
イヴリンの名前を聞くと、96年に起きた列車事故の犠牲者の一人だと係員たちに説明した。
列車内に飾られている遺品の中にイヴリンのペンダントがあって、回収された物だと話した。
最後は川に落ちなければ助かったと持論を語って、未だに死から逃げていると結論づけた。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作は密室サスペンスから謎のクリーチャーに襲われるというパニック映画です。
この作品は『エリア407/絶滅大陸』で知られるデイル・ファブリガーが監督と脚本を務める。
最初から少し違和感のあるスタートとなっていくが、ラストでネタバレがされて合点の行く感じになっています。
最初は『オリエント急行殺人事件』みたいな雰囲気が始まっていくが、すぐに脈絡もない強盗が現れて一気に状況が変わります。
更に列車が脱線して川に落ちると、待ち受けていたクリーチャーに生存者が襲われていくという感じになっていきます。
あまりにもいろんな要素を詰め込みすぎてしまい、ラストで説明されてようやく亡霊たちが同じ事を繰り返している事だと分かります。
一つの要素だけでも充分に物語と成立するので、それをなぜいろんな要素を詰め込んだのかまったく意味が分かりません。
しかも、すべての要素が上手く連動しておらず、中途半端な感じで何がしたいのか迷走しているように見えました。
やはり、作品というのは足す事よりも減らす事の方が重要で、時にはいらないエピソードをごっそりと削除しないといけない場合がある。
本作の監督はそのような事をせず、もったいないと思ったのか、欲張ったのか、そのせいでメチャクチャな内容になっていました。
なんだかニコール・キッドマンの『アザーズ』みたいな感じだが、関係ない要素を取り入れたせいで全体がぼやけてしまった。
そもそも、監督は王道をやりたくなったのか、真正面からやるとボロが出ると思ったのか分からないが、意味不明な点として成功しているかもしれない。
特に顕著なのは登場人物たちが総じてパニックかヒステリーを起こしていて、なぜか主人公だけが落ち着いている違和感があった。
全員がすでに死んでいるからなんとでも言い訳ができるけど、退場させる為の行動に整合性がないから強引すぎるとも感じてしまう。
こういういろんなジャンルを詰め込んだ作品は尺を長くしないといけないし、練り込んだ脚本じゃないと意味不明なるので、その失敗作として分かりやすかったです。

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