作品データ
あらすじ
世界がウイルスの猛威に襲われ7年が経過した2026年、感染者は6000万人を超え、ほとんどが死亡してフランスやベルギーは孤立状態となっていた。
テックス率いる屈強なレジスタンスの戦闘部隊は、この惨状から抜け出そうと治療薬の開発に望みを託していた。
そんな時、175キロ離れた第17区に抗体を持つ少女がいると判明し、テックスたちは劣悪な環境下にいる彼女を保護する為、危険な任務を遂行するのだった。
登場人物&出演者
・テックス(演:ガイ・ブレヤート)
代表作に『The Last Inquisitors』、『8119 Miles』などがあります。
主人公。レジスタンスの戦闘部隊を指揮する。部下を危険な犠牲にしたくないせいで、ロバートと反発していた。
当初は作戦に強く反発するが、部下たちが参加するという意思を聞いて危険な任務を就く。
装甲車が途中で故障して廃屋を調べると、感染者がいてディーナを失って意気消沈していた。
基地の襲撃でもブラッドが捕まり、本部との通信で苦悩を滲ませながら少女の送り届ける。
最後はブリッグスの追撃をイヴが排除し、目的地に到着して任務を達成して本部へ帰った。
・イヴ(演:ザラ・フィシアン)
代表作に『ドクター・ストレンジ』、『ドラゴン・ウォーズ/戦士と邪悪な民』などがあります。
レジスタンスの戦闘部隊の女性兵士。体を鍛える事を怠らず、そのせいで周囲から避けられているという。
ロバートからの作戦を聞いて危険だと言われるが、逆に楽しみとなって意気揚々と参加する。
装甲車が故障して廃屋を探索して感染者を数人倒し、翌日に感染したディーナに襲われた。
基地の襲撃でブラッドが捕まり、ダニエルがコミュティに残ってもテックスに付いていく。
最後は追撃するブリッグスのヘリをグレネードで撃墜させ、少女を送り届けて任務を達成。
・ブラッド(演:リー・チャールズ)
代表作に『アイ・アム・ソルジャー/S.A.S.英国特殊部隊』、S.A.S.英国特殊部隊/史上最悪の極秘空輸ミッション』などがあります。
レジスタンスの戦闘部隊の男性兵士。立派な体格をしているが、何かと心配するような考え方を持っている。
ロバートからの無茶すぎる作戦を不安視したが、意思を確認されると任務という事で従った。
装甲車が何かにぶつかって心配していたが、故障するとダニエルとともに修理をしていた。
敵対する組織の基地を襲撃すると、ブリッグスがやって来て殴り合いするも囲まれて降伏。
最後は拷問を受けても一切しゃべらず、ブリッグスが直々に尋問するも話さず処分された。
・ダニエル(演:ダニエル・パラ)
代表作に『Reiki』、『Life Is a Art』などがあります。
レジスタンスの戦闘部隊の男性兵士。移動手段である装甲車の整備をして、命令ならどこまで付いていく。
ロバートの作戦内容を聞いても動じる事がなく、意思確認をされても命令に従う姿勢を貫く。
装甲車の運転をするも車にぶつかって故障させてしまい、ブラッドと二人で修理をしていた。
ディーナの死で動揺していたテックスを励まし、少女がいる生存者のコミュニティに行く。
最後はコミュニティが崩壊手前で放っておけず残るが、敵対する組織の襲撃で全滅した。
・ディーナ(演:キンバリー・スタール)
代表作に『Marco Polo』、『The Coalition』などがあります。
レジスタンスの戦闘部隊の女性兵士。何もない生活から抜け出せるなら不本意な命令であっても実行する。
ロバートの招集に応じてやって来ると、任務が危険だと知って不安視するも参加を決意する。
危険地帯をピッグで走行している間、心配性なブラッドに声をかけて死者の数を言っていた。
装甲車が故障して廃墟を探索していると、呆然としたところで感染者に襲われて感染した。
最後は感染を隠していたが、翌日になってゾンビ化してイヴを襲うもテックスに始末された。
・スノー(演:ステファニー・ヨーステン)
代表作に『ホステージX』、『Alessandra and the Fitter』などがあります。
レジスタンス本部で通信を担当する。レネとともに抗体を持つ少女の情報を知ってロバートに報告していた。
戦闘部隊が向かう道中で自由戦士たちと連絡を取り、彼らに協力を求めるよう要請していた。
レネがテックスたちに作戦を説明していると、補足的な説明を付け加えて分かりやすくした。
敵対する組織による妨害でどうにもできず、レネのハッキングが成功して普通に驚いていた。
最後はテックスたちが少女を無事に目的地まで到着し、レネやロバートと一緒に喜んでいた。
・レネ(演:ダヴィデ・ダルバーノ)
代表作に『Allemaal Familie』、『Zombies from Sector 9』などがあります。
レジスタンス本部の通信を担当している。ハッカーでもあって抗体を持つ少女の情報を受け取っていた。
敵対する組織から妨害を受けてアンテナの撤去をスノーに進言するが、却下されてしまう。
テックスたちに作戦の全容を説明していき、本部からGPSなどを使って誘導と監視していた。
敵対する組織の妨害で通信が遮断され、ロシアの衛星をハッキングして復旧させていた。
最後はテックスたちが少女を目的地まで送り出し、作戦の成功でロバートたちと喜んだ。
・ロバート(演:ジョン・フランダース)
代表作に『ザ・インベーダー』、『ウィッシュ・ルーム』などがあります。
レジスタンスの司令官。抗体を持つ少女が発見され、保護する為にテックスたちの部隊を救出に向かわせる。
テックスから作戦が危険すぎると反対されるが、大富豪に恩が売れる絶好のチャンスと熱弁。
戦闘部隊のメンバーが全員集まると、少女の救出だと説明して反発されるも納得させた。
途中で敵対する組織の妨害が入ってしまい、イライラしながらレネに復旧を急がせていた。
最後はテックスたちが少女を目的地まで送り届け、スノーとレネたちと一緒に喜んでいた。
・ブリッグス長官(演:シルヴィオ・シマック)
代表作に『ダニー・ザ・ドッグ』、『トランスポーター3/アンリミテッド』などがあります。
レジスタンスと敵対する組織の長官。タンクトップの上にプロテクターを装着し、両腕の筋肉を見せつける。
隊長と思われる老齢の男性から指示を受けて、レジスタンスの企みを阻止する命令を受ける。
レジスタンスの通信を妨害して、彼らが抗体を持つ少女を救出させる作戦と突き止めていた。
基地で部下に警備強化を指示するが、テックスたちの襲撃を受けてブラッドだけを捕まえた。
最後はテックスたちの居場所を知ってヘリで追うが、イヴの攻撃で墜落され死亡してしまう。
感想
[個人的な評価]
本作はいわゆる荒廃した近未来を舞台にしたベルギーの作品となります。
この作品はガイ・ブレヤートが監督と脚本、更に主演を務める大活躍をしています。
低予算映画で監督が脚本だけじゃなく、主演まで務める作品というのは経験上、ほぼダメなパターンがほとんどです。
そんな本作もまさしく法則が発動しており、もうジイさんと言ってもいい主人公が前線に出て戦えるようには見えなかったです。
やはり、監督は大人しく作品を作り上げる事に専念するべきであり、出演してもちょい役程度にした方がいい。
特に本作は脚本よりも前の段階でやらかしていて、主人公たちがレジスタンスなのは分かるけど、敵対する組織がなんなのか説明がまったくない。
もう当たり前のように登場してくるけど、それは脚本を書いた監督の頭の中でしか設定がなく、観ている側として最後までハテナマークが浮かんでいました。
補完するならば、レジスタンスと敵対するのは政府辺りだろうけど、すでに戦争と感染者で文明が崩壊している設定だから国家はないと思われる。
ですが、普通にフランスやベルギーという国名を出しているから、この補完も決して正しいとは言えないかもしれない。
監督はどうしても近未来を舞台にしたゾンビ映画みたいなモノを作りたかったと思うが、その前にもっと世界観や設定を練り上げるべきである。
そもそも、主演していると映画を撮る労力が一人だけに作業量が集中してしまい、本来あるべき作品を鑑賞する人間の事をまったく考えていない。
だからこそ、監督の自己満足だけで落ちついていて、感染者だって序盤で数人出てくるだけでその後はまったく出てこない。
基本的には主人公たちがアウトローやよく分からない組織と戦って、仲間が一人ずつ倒れていくが、その退場のさせか方も雑すぎる。
ハッキリ言って、ガイ・ブレヤートには監督、脚本、俳優としての才能が三流以下で、この先は映画を作れるか疑問しかなかったです。
リンク
コメント