作品データ
あらすじ
家族を失い、任務中に命を落とした暗殺者のトラヴィスは、組織の蘇生実験で生き返る。
しかし、組織はトラヴィスが手に入れた情報を聞き出すと、彼をすぐ処分しようとするが、その場をなんとか逃げ延びていく。
トラヴィスは単なる捨て駒として利用された事実と、自ら犯した罪と向き合い、組織が企てる陰謀を食い止める為に復讐を誓うが、その命は24時間という制限があるのだった。
登場人物&出演者
・トラヴィス・コンラッド(演:イーサン・ホーク)
近年の出演作に『レイモンド&レイ』、『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』などがあります。
主人公。組織に雇われていた殺し屋。妻と子供が死んで休業を宣言した。義父のフランクと遺灰を海に撒いた。
ジムから仕事の依頼を受けて高い報酬に釣られ、リンと会ってキースの居場所を探し出した。
リンにバレて殺害されると、組織の蘇生措置で生き返ってキースの居場所を話すも脱出した。
組織を裏切ってリンたちに協力するが、キースが殺され、子供が人質になると救出を手伝う。
最後はジムに妻子が殺されても許し、タイムオーバーになって死ぬが、ヘレンに蘇生された。
・リン・ビセット(演:シュイ・チン)
代表作に『導火線/FLASH POINT』、『LOOPER/ルーパー』などがあります。
インターポールの捜査官。レッド・マウンテンの内部告発をするキースを護送し、襲撃の際に左手を負傷した。
無事にキースを送り届けて香港へ帰国しようとして、殺しの為に来たトラヴィスを殺害した。
キースが証言する場に居合わせるが、ジムの襲撃を知ってトラヴィスとともに逃亡を図った。
ジムによりキースが死亡し、息子を人質に取られメモリーカードとの交換条件を出された。
最後はトラヴィスとアマールの協力で息子を救い出し、ジムの指示で殺されず国へ帰った。
・フランク(演:ルドガー・ハウアー)
近年の出演作に『レジェンド・オブ・ドラゴン/鉄仮面と龍の秘宝』、『デビルズ・ソナタ』などがあります。
トラヴィスの義父。娘と孫が死んで1年が経過し、義理の息子であるトラヴィスと一緒に海釣りしていた。
時間になって娘と孫の遺灰を海に撒いて、家に帰ってトラヴィスに恨まれていないと励ます。
以前からトラヴィスが殺し屋である事を知っていて、娘と孫の死とは別の話として割り切る。
トラヴィスが仕事で失敗して南アフリカにいると、電話を受けて最後まで応援をしていた。
最後はウェツラーの指示で暗殺者が来るが、トラヴィスのメッセージで反撃して生き残る。
・アマール(演:ハキーム・ケイ=カジーム』
代表作に『ホテル・ルワンダ』、『アニクラポ』などがあります。
かつてトラヴィスと戦場を共にしていた兵士。現在は黒人居住区を中心に独自の組織を作っている。
リンの息子が人質となって劣勢になったトラヴィスが来ると、組織の人体実験を聞いた。
部下たちの家族や友人たちが行方不明になっていて、その原因が組織と知って協力をする。
メモリーカードと人質の交換に立ち会い、トラヴィスの代わりに傭兵たちを倒していった。
最後はリンの子供を救出して、親子を無事に送り届ける為に部下をつけて見送っていた。
・キース・ゼラ(演:タイロン・キーオ)
代表作に『マンデラの名もなき看守』、『アクシデント』などがあります。
「レッド・マウンテン」の元緊急展開班所属。組織の内部告発をした当事者。南アフリカで護送されていた。
組織が派遣した暗殺チームの襲撃を受けるが、リンの機転によって逃げ切って安全な場所へ。
インターポールの護衛でカメラに向けてレッド・マウンテンがやっていた非道な事を話す。
その最中にジムの襲撃を受けて、メモリーカードを持ってトラヴィスたちと脱出を果たす。
最後はジムの狙撃で銃弾が腹部を貫通し、リンに看取られ、証拠をカードを手にしていた。
・ヘレン博士(演:ナタリー・ボルト)
代表作に『第9地区』、『デモニック』などがあります。
「レッド・マウンテン」に所属している医者。組織の指示で蘇生技術を開発する為に人体実験を行っていた。
何回の失敗を重ねて蘇生技術を確立させ、死んだトラヴィスを時限付きで生き返らせていた。
ジムから指示を受けて強力な麻薬でトラヴィスを死なせようとするが、もったいないと話す。
死ぬワケにはいかないトラヴィスによって人質にされ、彼が脱出して殺されずに済んでいた。
最後は命を助けてもらった礼として、二度目の死を迎えたトラヴィスを再び生き返らせた。
・ジム・モロー(演:ポール・アンダーソン)
代表作に『シャーロック・ホームズ/シャドウ・ゲーム』、『レヴェナント:蘇えりし者』などがあります。
トラヴィスの元仲間。レッド・マウンテンで幹部。キースの暗殺をする為にトラヴィスをスカウトした。
トラヴィスがリンによって殺されると、組織の蘇生装置で生き返らせてキースの場所を知る。
リンの子供を人質にしてメモリーカードとの交換条件を出すが、トラヴィスの反撃を受ける。
実はウェツラーからトラヴィスを辞めさせない為、彼の妻と子供を殺すように言われていた。
最後は友人としてトラヴィスに殺されず、ウェツラーを殺すも手下によって射殺された。
・ウェツラー(演:リアム・カニンガム)
代表サウに『ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝』、『ラスト・ブラッド』などがあります。
「レッド・マウンテン」のリーダー。キースを始末しようと部下に任せるが、失敗して取り逃がした。
抹殺する為に休業中だったトラヴィスに100万ドルの報酬を出し、ジムにスカウトを任せた。
トラヴィスが殺されて蘇生措置で居場所を掴むと、汚れ仕事を断るジムに後始末を任せる。
3度目の失敗でキレる寸前になるが、ジムにメモリーカードの回収を任せて待機していた。
最後はトラヴィスが本部に突撃し、逃げようとして足を撃たれ、ジムに射殺されてしまう。
感想
[個人的な評価]
本作は『オースティン映画祭』で上映された作品となります。
この作品は『ヒーロー・ウォンテッド』で知られるブライアン・スムルツが監督を務めます。
主人公が完全に死んでから生き返るが、時間制限の命という設定は『ゾンビコップ』に通じるモノがありました。
『ゾンビコップ』はまさにタイトルの通り、主人公がゾンビとして生き返り、痛覚がない状態と体が腐っていく設定がありました。
さすがに本作では主人公はゾンビではなく、科学的な処置で生き返っているが、細胞が破壊されて死亡するという設定になる。
しかも、分かりやすく腕の内側にタイムカウンターが埋め込まれ、残り時間を示してくれる点で少し違っていました。
それに本作は最初から最後までシリアスな展開であり、対して『ゾンビコップ』はコミカルな要素があるから雰囲気がかなり違っています。
死ぬ事が約束された悲運を背負う主人公をイーサン・ホークが演じるけど、こういう役は本当に似合うと思います。
どこかネガティブな要素を背負った感じの役こそ、イーサン・ホークの表情とピッタリで本作でもハマっていたと思います。
それにアクション映画で必要となるテンポの良さもあって、余計なロマンスなどが生まれない点でも非常に観やすかったです。
大御所のルドガー・ハウアーがちょい役になってしまったのは残念だが、しっかりと魅せてくれるのでフォローにはなっていました。
唯一、心配だったのは中国が製作に関わっている点でしたが、思っていたよりも中国色がほぼなかったのは良かったと思います。
ただ、ラストのオチで死んだはずの主人公がまた生き返るようなシーンがあったけど、それは製作側の希望であって本作は単独で充分に成立していました。
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