作品データ
あらすじ
ビデオ日記の撮影の為に山中を散策していたNASAの科学者アイザックは、巨大な未確認飛行物体と人間型の地球外生命体に遭遇する。
とっさにカメラを回すアイザックだが、気がつくと数日が過ぎ去っていたが、彼は地球外生命体が映った映像をネットに投稿して瞬く間にその真贋をめぐる騒動が起こる。
真実を求める中で、アイザックは同じように宇宙人にさらわれた経験を持つ女性サラと知り合うが、二人は謎の組織に拘束されるのだった。
登場人物&出演者
・アイザック・サイプレス(演:ライアン・マッソン)
代表作に『Maya Dardel』、『Involution』などがあります。
主人公。NASAのコンピューターエンジニア。セラピーの一環としてビデオ日記をつけて宇宙人と遭遇した。
2日ほど誘拐され、戻ってくると物体を消すような超能力と右腕に追跡装置を埋め込まれる。
同じく誘拐されたサラと接触して情報交換し、ブロガーと偽ったグレイヴスに捕まっていた。
自力で施設を脱出しゼッドと合流し、答えを知る為にカールと接触して宇宙人の到着を知る。
最後は不思議パワーでグレイヴスから逃げ、サラと恋人となって自由気ままに暮らしていく。
・サラ(演:ハイディ・クアン)
本作が長編映画デビュー作となります。
ヒロイン。過去にアブダクションを受けている。アイザックから連絡を受けてダイナーで事情を聞いた。
当初はアイザックを信用していなかったが、必死に集めた情報から理解して連絡を取り合う。
グレイヴスに居場所を探られてアイザックと同じ施設に連れて行かれ、なんとか脱出をする。
ゼッドと合流して宇宙人の真相を追求する中で諦めそうになるが、説得されて付いて行く。
最後はグレイヴスの暴走で撃たれるが、宇宙人に助けられ、アイザックの恋人となった。
・ゼッド(演:クリスチャン・プレンティス)
代表作に『Made in Cleveland』、『アイル・シー・ユー・イン・マイ・ドリームス』などがあります。
ハッカー。コスタリカに半年ほど身を潜んでいる。助けを求めてきたアイザックたちを助ける事になる。
レストランでのんびりしていると、逃げていたアイザックたちと接触して事情を聞いて協力。
カールの居場所を見つけたアイザックから、チャットを繋げて宇宙人の到着を知っていく。
宇宙人がアイザックと接触して事情を聞いていると、グレイヴスの登場で逃げようとした。
最後はアイザックの不思議パワーで助かり、カールとハイテク諜報会社を設立していた。
・カール・マイズナー(演:ドン・スクリブナー)
代表作に『爆走コップ・タッカー』、『エイリアン・アルマゲドン』などがあります。
アラスカで木こりをしていた老齢の男。ISRP警察に目をつけられており、カナダの国境近くの森で暮らしている。
20年前に宇宙人の誘拐に遭遇して、それを探る為に時間をかけて彼らの言葉を翻訳していた。
アイザックから接触を受けて当初は疑ったが、データを送られた事で宇宙人の到着を知る。
家までアイザックたちが来ると、彼らの追跡装置を無効化し、宇宙人との遭遇を果たした。
最後はグレイヴスの暴走で撃たれるが、宇宙人に助けられ、ゼッドと諜報会社を作った。
・エージェント・グレイヴス(演:ショウ・ジョーンズ)
代表作に『人生、区切りの旅』、『フォーエバー・パージ』などがあります。
ISRP(国際宇宙探査事業)警察の捜査官。最初はブロガーとしてアイザックの前に立って名刺を渡した。
アイザックが会社までやって来ると、嘘発見器を使ってデータを取ると顔色が一気に変わる。
その正体は宇宙人と接触した人間を検査して、地球外知的生命体とのコンタクトを図る事。
アイザックたちを拘束していたが、自力で逃げられて追っていきカールを見つけ出した。
最後は父親の居場所をカールに聞くも返答がなく、容赦なく発砲させるもバレてクビになる。
感想
[個人的な評価]
本作はいわゆる宇宙人に誘拐される「アブダクション」をテーマにした作品です。
この作品はエリック・デミユーシーが監督と脚本、製作を務めています。
アメリカで大人気のジャンルである「アブダクション」をテーマにしているけど、ハッキリ言ってオリジナリティの欠片もない退屈な内容でした。
まず、円盤がいきなり登場したので期待したら、次に使い古されているグレイタイプの宇宙人が出てきて期待値が一気に下降しました。
更に途中からダイジェストでシーンが流れていくけど、そこにシリアスな内容とまったく合わないポップなBGMが流れて興味を一気に失いました。
こういう作品では90分程度の上映時間で充分だが、120分近くあって、途中でダラダラした展開になりました。
主人公の投稿した映像が偽物か本物の論争はストーリーの中で大きな比重ではないので、そこはさっさと飛ばして欲しかったです。
なぜなら中盤から黒スーツの男たちが登場して、意味が分からないまま主人公を拘束してどこかの施設に連れていく超展開が待っているからです。
序盤こそ興味をもたせようとする展開にしているけど、黒スーツや施設が登場した時点でファンタジーに持っていってしまったような印象でした。
主人公も宇宙人と接触するような展開になるが、超能力を身につけるも設定が曖昧すぎてラストでも超展開を繰り広げてくれます。
どうせ超展開をやっていくならば、序盤からの普通な描写にまったく意味がなく、そこで余計な時間を取っていると感じました。
それと主人公とヒロインにロマンスが生まれるけど、あまりにも説得力がなく、終盤辺りで青春映画みたいなシーンが無理やり挿入されていて笑うしかない。
結局、主人公に対して何をさせたかったのか今一つ伝わらず、ただ、物語に振り回されているようにしか見えなかったです。
だったら早くからハッカーと宇宙人を探っている男と主人公たちを引き合わせて、それを中心に物語を構築した方が面白いと思いました。
リンク
コメント