作品データ
あらすじ
クルーザーに乗って釣りの為に沖合へ向かったルシアたち5人は、ホオジロザメの大群が船を取り囲む地獄と化してしまう。
海に転落したドナが最初の犠牲者となり、サメとの激突でエンジンが壊れ、船は航行不能になってしまう。
ルシアは携帯電話で救助を呼ぶも、その間に一人また一人とサメの餌食になっていく中で必死に生き残ろうとするのだった。
登場人物&出演者
・ルシア(演:メーガン・カラスキーロ)
代表作に『Bu Light of Desert Night』、『Fear PHarm 2』などがあります。
主人公。小さい頃から釣り船に乗っていて将来は船長を目指す。父親のダンが足をケガして一人で歓喜号に乗った。
順調に大物を釣っていくが、ホオジロザメによる襲撃で釣り針が手に刺さってケガしていた。
スマホで父親に助けを求めて安心するが、体当たりで船が浸水して船長たちと対策を立てる。
砂州に行くも油断して体当たりで海に落ちて、足を一度噛まれて重傷を負った状態になる。
最後は父親が駆けつけ、バニングが船を爆破して救助ヘリがやって来て生還を果たした。
・ホセ(演:ジム・フィッツパトリック)
代表作に『ミッション:ターゲット』、『ゲッタウェイ2009』などがあります。
ルシアの父親。妻を亡くしていて娘と二人暮らしで仲が良い。小さい頃から釣り船に娘を乗せて色々と教えていた。
海へ出ていた時にホオジロザメによって左足をケガし、海釣りに出かける娘を見送っていた。
家でのんびりしていると娘から助けを求められ、沿岸警備隊と友人のダンに連絡をした。
ダンが用意したゴムボートで海に出て、沿岸警備隊と一緒に探すも結局は先に見つけていた。
最後はダンを失いながらも救助ヘリがちょうどやって来て、娘とバニングと生還を果たす。
・バニング船長(演:マイク・レイ・アンダーソン)
代表作に『Mr.フレイジャー』、『Stolen Lilies』などがあります。
釣り船「歓喜号」の船長。ダンの弟子。パンフレットの案内で老齢の女性と思われる事が多いという。
ミシガンの海賊とのポーカー勝負で船を手に入れ、追いかけられて海まで来ていたという。
客人たちの為に来ない海域まで来て、シャトーから忠告を受けるもサービスを優先していた。
ホオジロザメによりドナとワイアットが食い殺されると、破壊される船の修理をしていた。
最後はシャトーを失って覚悟を決め、船にガソリンを撒いてゴムボートに移り爆発させた。
・シャトー(演:ジョナサン・ショアーズ)
代表作に『Plan 9』、『Imposter Pastor』などがあります。
釣り船「歓喜号」の一等航海士。無口で聞き役に徹する。長年に渡ってバニング船長の下で働いている。
過去にトラブルに巻き込まれた時、バニング船長に助けてもらい海について教えてもらった。
いつも来ない海域まで来ている事を心配して、バニング船長に注意を促すも拒まれていた。
ドナとワイアットがホオジロザメに食い殺され、エンジンを修理するも間に合わず焦った。
最後はサメを数体倒し、砂州から出る為に船を降りて動かすもホオジロザメに食い殺された。
・ダン(演:ポール・ヴァン・スコット)
代表作に『マクマホン・ファイル』、『Twas the Night』などがあります。
ホセの友人。海の家でのんびりとコーヒーを飲んでいると、ルシアの状況を知って船を探そうと申し出る。
自分の船は修理に出している状態であったが、急いで手配してケガしたホセと救助に向かう。
ゴムボートを手に入れてホセと海に出ると、沿岸警備隊を見つけて彼らと一緒に探していた。
沿岸警備隊に追いつくようホセに言われるが、馬力が違うとして彼を落ち着かせていた。
最後はルシアを船からゴムボートに移すが、体当たりで海に落ちて食い殺されてしまう。
・ワイアット(演:ブランドン・ラブス)
代表作に『Zero』、『5 Till』などがあります。
海釣りにやって来たカップルの男性。ドナからセンスがいいと言われる。子供の頃に船の操縦をした事がある。
今回が初めての海釣りとなってドナの様子を見ていると、初当たりを見て一緒に喜んでいた。
船艇にいたホオジロザメの体当たりで海に落ちたドナが噛まれ、パニック状態になっていた。
勝手に船を動かそうとバニング船長に止められ、やるせない気持ちになって涙を流した。
最後はホオジロザメの体当たりで海に落ちて、一匹を倒すも船に戻れず食い殺されてしまう。
・ドナ(演:タラ・フィリップス)
本作が長編映画デビュー作となります。
海釣りにやって来たカップルの女性。一人っ子でルシアとの共通点を見つける。ワイアットとの出会いに感謝する。
初めての海釣りのせいで船酔いしていて、平気なルシアを見て羨ましいと笑顔で話していた。
ルシアが大物を釣っているところを見ると、自身も初めての当たりを受けて少し焦っていた。
引っ張り上げようとした時にホオジロザメが船底に体当たりして、そのまま海に落ちた。
最後はワイアットたちが引き上げようとしたが、ホオジロザメたちに食い殺されてしまう。
感想
[個人的な評価]
本作はみんな大好きアサイラム製作とアルバトロス配給の作品となっています。
この作品は俳優や脚本家として活躍するジェイドン・カルにとって、初の長編映画監督作となります。
アサイラム製のサメ映画というと、バカ映画に分類する『メガ・シャーク』シリーズや『シャークネード』シリーズなどで知られる。
ただ、現在では名作『ジョーズ』のようなシリアス展開の作品も存在していて、低予算でも良く作られています。
そんな本作はアサイラム製の作品でありながらシリアスな展開であり、バカ者(若者)がハメを外すような描写がなかったです。
もうこれだけでも新鮮味を感じてしまうような内容だが、残念ながら全体的にかなり地味な作りになっていました。
いつもグダグダのダラダラな展開を得意とするアサイラムにとって、本作のようなタイプの作品とは相性が悪いと分かる一本でした。
それなりに登場人物たちの背景を見せながら、ホオジロザメたちに追い詰められる王道の流れをやっていました。
しかしながら、それ以上でもそれ以下でもないような感じになってしまい、強烈なインパクトとは無縁の展開になってしまいました。
確かにホオジロザメの大群に襲われる恐怖があるけど、これを映像の演出をやるほどの予算がなくて緊張感がまったく伝わって来なかった。
やたらと主人公が父親を頼りにするが、これは明らかに演じているジム・フィッツパトリックに忖度したと思います。
シリアスで真面目な感じで作るサメ映画は少し予想外でしたが、それをアサイラムがやってしまうと特徴のない地味な作品だと感じさせられた。
あまり言いたくはないが、バカ者(若者)たちがヒャッハーした方が記憶に残ってしまう皮肉を感じさせる作品となりました。
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