【ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー】VD-845

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アメコミ

作品データ

公開年月 2022/11/11
ジャンル アクション/アドベンチャー
原作 スタン・リー(原作)、ジャック・カービー(作画) 『ブラックパンサー』
監督 ライアン・クーグラー
脚本 ライアン・クーグラー、ジョー・ロバート・コール
製作 ケヴィン・ファイギ
製作国 アメリカ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

偉大な王であり守護者であるティ・チャラを失ったワカンダ王国が悲しさに包まれる中、先代の王ティ・チャカの妻であるラモンダが王座に就いた。
一年後、ヴィブラニウムの扱いを巡る国連の会議に呼ばれたラモンダだったが、何者かがワカンダの支援センターが襲撃を受けた事から輸出を一切禁止すると発表した。
一方、大西洋に眠るヴィブラニウムを調査する研究員たちがタロカン帝国皇帝ネイモアの攻撃を受け、地上の人間に存在が知られた事でワカンダと対立していくのだった。

登場人物&出演者

シュリ/ブラックパンサー(演:レティーシャ・ライト)

近年の出演作に『SING/シング:ネクストステージ』、『ナイル殺人事件』などがあります。

国王ティ・チャラの妹で現国王ラモンダの娘。ヴィブラニウム工学の天才で科学者で発明家でもある。

兄が病気で助けようとハート型のハーブを人工的に作ろうとして失敗し、結局は間に合わず。
母親が国王になってから研究に没頭していると、ネイモアから協力か戦争の選択を迫られる。
リリを助ける為にタロカン帝国へ行き、ナキアに救出されるも戦争が免れずハーブを作る。
最後はブラックパンサーになって復讐心に駆られ、ネイモアを降伏させて国王に就任した。

リリ・ウィリアムズ/アイアンハート(演:ドミニク・ソーン)

代表作に『ビール・ストリートの恋人たち』、『ユダ&ブラック・メシア/裏切りの代償』などがあります。

天才発明家の少女。マサチューセッツ大学の学生で、他の学生の宿題をやる代わりに金をもらっていた。

ヴィブラニウム探知機を講義の一環で作ったせいでネイモアたちに脅威として捉えられた。
シュリとオコエがワカンダに連れていく時、CIAから逃げる為にアーマースーツで逃げ出す。
タロカン人に捕まってシュリと連れてこられるが、救出にやって来たナキアに助けられた。
最後はネイモアの弱点をシュリと見つけ、スーツを完成させて戦った後にアメリカへ帰った。

ナキア(演:ルピタ・ニョンゴ)

近年の出演作に『355』、『リトル・モンスターズ』などがあります。

ワカンダのスパイ“ウォー・ドッグ”の元メンバー。ティ・チャラの幼馴染みで恋人。現在はハイチで暮らす。

サノスとの戦いの後、ワカンダを出てハイチで学校の先生として暮らし、葬儀には参加せず。
国王となったラモンダがやって来ると、シュリがネイモアに誘拐されたと聞いて救出する。
そのせいでタロカン帝国との戦争状態になり、シュリがハーブを完成させて力に驚いていた。
最後はシュリがネイモアを降伏させ、ハイチに戻るとティ・チャラとの息子を紹介していた。

オコエ/ミッドナイト・エンジェル(演:ダナイ・グリラ)

近年の出演作に『アベンジャーズ/エンドゲーム』、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』などがあります。

ワカンダ国王親衛隊“ドーラ・ミラージュ”の隊長で屈強な女戦士。己の人生のすべてをワカンダに捧げている。

ヴィブラニウム探知機を開発したリリをワカンダに連行する為、シュリとアメリカに向かう。
CIAに事情がバレて包囲されるも、リリの車を使って脱出してタロカン人たちの襲撃される。
そのせいでシュリが連れ去られてしまい、ブチ切れたラモンダ国王に隊長の座を剥奪される。
最後はシュリの開発したスーツで戦場に戻り、護送されていたエヴェレットを救出した。

エムバク(演:ウィンストン・デューク)

近年の出演作に『スペンサー・コンフィデンシャル』、『ナイン・デイズ』などがあります。

ワカンダの山奥に住む部族“ジャバリ族”のリーダーで屈強な戦士。評議会の部族長として参加している。

ネイモアから協力か戦争を宣言されたラモンダ国王から聞き、自分なら倒させると豪語した。
シュリがタロカン帝国から救出された事で戦争状態になり、ネイモアに一撃で倒されていた。
新たなブラックパンサーになったシュリに意見するが、復讐心に駆られる彼女に命令される。
最後は戦艦でタロカン人たちを迎え撃ち、シュリがネイモアを降伏させた事で勝利を喜ぶ。

ラモンダ国王(演:アンジェラ・バセット)

近年の出演作に『ガンパウダー・ミルクシェイク』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』などがあります。

先代国王ティ・チャカの妻。ティ・チャラとシュリの母親。ティ・チャラが病死して新たな国王に就任する。

国際連合の会議で支援センターが襲われた事から、ヴィブラニウムの輸出を禁止すると宣言。
ヴィブラニウム探知機のせいでネイモアから協力か戦争を迫られ、評議会と相談をしていた。
リリをワカンダへ連れて行くシュリたちがネイモアに捕まり、オコエの称号を剥奪した。
最後はネイモアたちの襲撃に対抗できず、溺れるリリを助ける代わりに死亡してしまう。

エヴェレット・ロス(演:マーティン・フリーマン)

近年の出演作に『世界一不幸せなボクの初恋』、『ザ・オペラティブ』などがあります。

CIA捜査官。元アメリカ空軍パイロットでアベンジャーズの内乱で対テロ共同対策本部の副司令官を務めていた。

ジョギング中にアメリカへやって来たシュリとオコエたちに呼び出され、情報を求められる。
命の恩人であるワカンダの頼みで極秘情報であるリリの事を話し、その後も協力していく。
シュリのキモヨ・ビーズを現場で拾い、その後はずっとラモンダ国王と連絡を取っていた。
最後はヴァルにすべてバレていて逮捕されるが、指示を受けたオコエに助け出されていた。

ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ(演:ジュリア・ルイス=ドレイファス)

代表作に『バグス・ライフ』、『おとなの恋には嘘がある』などがあります。

通称を「ヴァル」と名乗る謎の伯爵夫人。CIA長官。ロスの離婚した妻で彼の上司として君臨している。

ヴィブラニウム探知機を開発したリリが極秘情報で、なぜ漏れたのかエヴェレットに聞いた。
ワカンダとは繋がりがないとエヴェレットに言われると、すぐに納得して対策を立てていた。
実はシュリのキモヨ・ビーズに盗聴器を仕掛け、エヴェレットとラモンダ国王の会話を聞く。
最後はエヴェレットの家で彼を待ち、ヴィブラニウムを手に入れた欲望を見せていた。

ネイモア・ザ・サブマリナー(演:テノッチ・ウエルタ・メヒア)

代表作に『太陽のかけら』、『フォーエバー・パージ』などがあります。

海底王国タロカン帝国の皇帝。翼を持った蛇の神である「ククルカン」と呼ばれる。突然変異のミュータント。

他のタロカン人と違って地上でも呼吸ができ、ハルク級のパワーと空を飛べる能力を持つ。
過去に一族が白人たちに虐げられた事から怒りを持ち、民を守る為に戦争を辞さない考え。
シュリと共同戦線を張ろうとする裏切られ、全面戦争でラモンダ国王を殺害して挑発した。
最後は弱点を突かれてしまい、シュリに情けをかけられ降伏するが、反撃のチャンスを伺う。

感想

[個人的な評価]

評価 :3.5/5。

本作は『マーベル・シネマティック・ユニバース』の第30作目となっています。
この作品はティ・チャラ/ブラックパンサーを演じた故チャドウィック・ボーズマンに捧げられています。
元々はチャドウィック・ボーズマンが続編に出る予定で続編を作るはずが、彼自身が亡くなってしまって急遽内容を変えたという。
ただ、マーベル・スタジオは代役を立てず、あくまでチャドウィック・ボーズマンがティ・チャラとブラックパンサーのまま降板しています。
問題はどうやって続編を作っていくのかですが、監督たちはかなり苦労したのではないかと思える形跡がありました。
本作は2時間40分ほどの長尺になっているが、その理由は新たに登場したネイモア・ザ・サブマリナーと彼が抱える帝国の説明が必要だったからでしょう。
チャドウィック・ボーズマンを追悼する映画として作られていますが、そこに長年の伏線となった海底王国を登場させる事になりました。
個人的にもマーベル最後の大物としてネイモアの登場を楽しみにしていたけど、本作のキャラクター設定に少し不満を持ちました。
原作では傲慢でプライドが高いキャラクターであるネイモアだが、本作はかなりマイルドになってクセがかなりなくなっていました。
アベンジャーズとも敵対する事もあるネイモアだからこそ、本作で相当濃いキャラクターと期待していただけに少し残念でした。
そして、最大のテーマになるブラックパンサーが復活するまで過程だが、こちらについても納得できない部分が非常に多かったです。
結果的にシュリがブラックパンサーを復活させるが、それはスーパーヒーローというより復讐者にしか見えず、ラストで見せた改心がご都合主義すぎて唖然としました。
しかし、その流れにしないといけないと分かっていたが、もう少し分かりやすい展開にして欲しかったです。
どこか煮えきれないような重苦しい雰囲気が漂っているけど、これは黒人がメインだからセンシティブな扱いになるから振り切れない部分があったと思います。
そもそもブラックパンサー自体は黒人の代表であるから、変な扱い方すると批判を受けるので、どうしても邪険にはできない存在という繊細すぎるキャラだと思う。
チャドウィック・ボーズマンが気高いキャラに仕上げてバランスを取っていたが、本作はただひたすら気を遣うような雰囲気があったせいで首を傾げる内容に感じた。
この続編はチャドウィック・ボーズマンの偉大さを改めて感じさせる内容であり、一応は最後の大物であるネイモアを登場させただけでも良かったと思います。

コメント

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