作品データ
あらすじ
警察官のリーヴはアルトゥルと再婚し、娘のターレとイェニーたちを連れてノルウェーの首都オスロから田舎のニボ市に引っ越してきた。
ターレは耳が聞こえない妹のイェニーとは手話で会話し、未だに病死した父親の死を受け入れず母親に反抗的な態度を取っていた。
そんなある日、ターレは同級生のヨナスと入り江で行われるパーティに参加するが、友人の叫び声が聞こえると大きな獣が姿を現すのだった。
登場人物&出演者
・ターレ・ベルグ(演:エリー・リアンノン・ミューラー・オズボーン)
代表作に『サイコビッチ』、『ロイヤルティーン:ウワサのプリンス』などがあります。
主人公。リーヴの長女。右目が茶色、左目が青。父親の死から気持ちの整理が付かず反抗的な態度を取る。
ヨナスに誘われて入り江までやって来ると、市長の娘が狼人間に襲われて自身もケガを負う。
実は狼人間になるウイルスに感染して、徐々に体が変異して夢遊病のように外へ出ていた。
展望台でヨナスとデートするも変身して殺害し、一度家に帰るも危険と察知してバスに乗る。
最後は完全に狼人間へ変身して人々を食い殺して、妹が打ち込んだ麻酔で眠って監禁される。
・リーヴ・ベルグ(演:リーヴ・ミョーネス)
代表作に『キス・ミー』、『All Inclusive』などがあります。
警察官。夫を病死で亡くし、再出発という意味でアルトゥルと再婚して首都オスロから田舎のニボ市へ引っ越した。
仕事を優先して家を空ける事が多く、死んだ夫とも仲が悪くなって結局長女とは仲違いする。
市長の娘が狼に殺されてしまい、ラースから狼人間と言われても信じずに銀の弾丸はもらう。
森の洞窟で狼人間を銀の弾丸で殺害するが、娘が感染して変身すると分かって焦っていた。
最後はウィリアムと止めようとして次女が解決し、監禁される娘を処分できずに立ち去った。
・イェニー・ベルグ(演:ミア・フォッサウ・ラウバッヘル)
本作が長編映画デビュー作となります。
リーヴの次女。耳が聞こえず手話で会話をする。継父となったアルトゥルとはターレと比べて仲良くやっている。
姉がヨナスに誘われて入り江に行く時、連れて行ってもらおうとする拒否されてしまう。
感染した姉が無意識に外へ出歩いているのを見て、心配になって家の中に連れ帰っていた。
完全に狼人間へ変身した姉が家に来ると、すぐに駆けつけたアルトゥルに助けられ逃げ出す。
最後は姉に声をかけるも母親が止めて、隠れていたが強力な麻酔を打って事件を解決させた。
・アルトゥル・ベルグ(演:ヴィダル・マグヌッセン)
代表作に『Varg Veum: Sleeping Beauty』、『ハロルドが笑うその日まで』などがあります。
リーヴが再婚した夫。首都オスロからニボ市に引っ越して、修理が必要な家の改修を一人で行っていた。
未だにターレから父親として認められておらず、パパと呼ばせようとして逆効果になった。
いつも家にいるイェニーとは仲良くやって、しっかりと手話で会話して一緒に修理する。
ターレが完全に狼人間へ変身してイェニーを襲うと、すぐに駆けつけてなんとか逃げ出した。
最後は出血多量で意識が朦朧で車が衝突し、駆けつけたリーヴに声をかけられるも失神した。
・ヨナス(演:シュール・ヴァトネ・ブレアン)
代表作に『女教師アニタ/ただれた情事』、『ソニア/ナチスの女スパイ』などがあります。
ターレの同級生。ターレを入り江で行われる学生によるパーティに呼び出し、町の感想などを聞いていた。
市長の娘に声をかけられて離れると、たまたまターレが通りかかると何かに襲われていた。
無傷で切り抜けるもショックを受けてしまい、警察への事情聴取ではマトモに話せずに。
事件がフラッシュバックする中で、気になっていたターレを呼び出してデートを重ねていく。
最後は展望台まで連れていくが、狼人間に変身していくターレに襲われて食い殺されていた。
・ウィリアム(演:アルトゥル・ハカラフティ)
代表作に『ヒトラーに屈しなかった国王』、『エスケープ/ナチスからの逃亡』などがあります。
ニボ農業大学の教授で獣医。見つかった市長の娘の死体を検視し、リーヴが見つけた爪についても調べる。
検死の結果として、少し変わった狼だと断定して、リーヴたちに狩るをさせる理由を与える。
リーヴによって殺害した狼の解剖を進めていき、銀の弾丸が死因と知って疑問に思っていた。
ラースから狼人間の話しを聞いて、当初は信じなかったがヨナスの犠牲で信じて捜査に協力。
最後は象を眠らせる麻酔銃を用意し、ラースの邪魔で腕をケガしてイェニーが解決させた。
・エイラート(演:オイヴィンド・ブランツェ)
代表作に『Possession』、『Into the Darkness』などがあります。
ニボ警察の警察官。リーヴの相棒で市長の娘が行方不明になった事件で現場へ駆けつけて状況を把握した。
現場でリーヴが大きな狼の爪を見つけるが、決定的な証拠と言えず捜索を続けていた。
事件当時、現場にいた学生たちの前にやって来て、リーヴと説明して取り調べをすると話す。
ウィリアムの断定で狼を狩る為にリーヴやハンターたちと森に入り、洞窟までたどり着いた。
最後は狼人間の襲撃を受けて重傷を負うが、感染を確認したラースにより密かに殺された。
・ラース・ブロディーン(演:スターレ・ビョルンハウグ)
代表作に『Psychedelica Blues』、『カラチ』などがあります。
狼人間を狩っている老人。左腕が肘からなく顔に傷をがある。狼人間を追って北欧諸国を渡り歩いてきた。
市長の娘の死体を無断で見に行くと、狼人間の仕業だとすぐに察知して独自に動いていく。
一番近いリーヴの元を訪れると、いきなり狼人間の話しをして銀の弾丸を置き土産にした。
ウィリアムの調査で狼人間を裏付ける為、住んでいるキャンピングカーで改めて説明した。
最後はキャンピングカーで突進して狼人間を殺そうとする失敗し、そのまま食い殺された。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品は『エレベーター』で知られるスティーグ・スヴェンセンが監督と共同脚本を務めています。
古くから使われている「狼人間」を題材にした作品だが、少しだけアレンジしたような内容になっています。
狼人間が出る作品だとヨーロッパやアメリカがほとんど舞台になっているけど、北欧というのは非常に珍しいと思いました。
タイトルにも「ヴァイキング」が入っているが、これは1000年前にヴァイキングがウイルスを所持する狼人間を持ち帰った事という設定になっています。
噛まれるか引っ掻かれたら感染するような設定で、大元となった狼人間が死んでも主人公が変身していくという内容になる。
ただ、それだけだと物語として尺が足りなくなるので、家族の問題という非常に分かりやすい問題を取り入れています。
しかしながら、ここら辺の関係性が上辺だけになってしまい、明らかに物語を引き伸ばす為にしか使われていない印象となりました。
主人公が変身するまでの予備動作が非常に長く、そのような状態になっても両親が一切気づかないのは少しムリがあると思いました。
ドラマについては本当にオマケ程度となっているから、家族の問題はすぐに変身した事で吹っ飛びました。
終盤に差し掛かって、ようやく主人公が完全に変身していくが、本作の狼人間は四足歩行で大きめの狼にしか見えなかったのはちょっと残念です。
せっかくCGの出来がそれなりなので、もう少しオリジナリティを加えて欲しかったが、さすがにそこまでやると派手になりすぎるかもしれないだろう。
結局、主人公は拘束されてしまうが、母親はトドメを刺す事ができないが、親子の関係性の描写が微妙だから今ひとつ感情を揺さぶるほどじゃなかったです。
Netflixらしい悪くはないけど良くない微妙な感じで、オリジナリティが足りずインパクトもない雰囲気となりました。
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