作品データ
あらすじ
大海原にある海底油田採掘基地の現場責任者ジムを始め、経験豊かな作業員たちは急激に発達したハリケーンに対処していた。
そんな中、ジムの娘キャリーは基地内の作業員と交際している事で口論となり、それが父親の生きている最後の姿となってしまう。
次々と謎の生命体の餌食になっていく作業員たちは、ハリケーンによって音信不通になってしまい、孤立無援となった基地でキャリーは生き残るべく戦う事になるのだった。
登場人物&出演者
・キャリー・フレミング(演:セーラ・ディレイン)
代表作に『デッド・フライト』、『タワー・オブ・ザ・デッド』などがあります。
ジムの一人娘でダブスと付き合っている。ハリケーンが発生して父親に言われてリグに残っていた。
計器のトラブルが発生して調査していたが分からず、ダブスの関係を父親に言われていた。
父親から覚悟を問われて素直に答えて仲直りし、戻ってくると血だらけのオフィスに驚いた。
ダブスやフレディたちと逃げ回って、ガスを開いてクリーチャーからギリギリで逃れた。
最後はダブスの自爆で一体を道連れにして、ヘリが救助に来て一人だけ生還を果たした。
・ダブス(演:スコット・マーティン)
代表作に『バトルフォース/米軍第1特殊部隊』、『ドラゴン・オブ・ナチス』などがあります。
石油掘削リグの作業員。キャリーと付き合っている。ハリケーンが近づく事で残っていたが、同僚に仕事を頼む。
同僚がいなくなってしまい、ジムに呼び出されて責任を問い詰められて嫌われたと感じた。
フォークナーから助言をもらって遊んでいると、キャリーの悲鳴を聞いてジムの死を知った。
仲間が次々とクリーチャーに倒される中で、何かとキャリーを心配して行動を起こしていた。
最後はクリーチャーの攻撃で足をケガし、発煙筒を点火してガスに引火させて爆死をした。
・フレディ・ブルーワー(演:ステイシー・ヒネン)
代表作に『ワイルド・ドライヴ』、『ギャング・オブ・アメリカ』などがあります。
主人公。石油掘削リグの作業員。責任者であるジムから高い評価を受けていて、弟のコリンも作業員として働いている。
弟が肩身の狭い思いをしていると知らず、相談を受けて別のリグに異動すると言われた。
ロドリゲスとサンドバッグ相手にトレーニング後、シャワー室でイチャイチャをしていた。
ジムの死を知ってクリーチャーの存在を確かめ、ロドリゲスが殺されてブチ切れていた。
最後はダブスと囮になるも重傷を負い、翌日に来た弟に見つかってケンたちと生還を果たす。
・フォークナー(演:ロバート・ザッカー)
代表作に『シャーク・ハンター』、『ディープ・ショック』などがあります。
石油掘削リグの作業員。元陸軍の特殊部隊出身。ハリケーンが近づいている事でベテラン作業員として残っていた。
ダブスとジムの関係悪化を聞いて戦場で得た経験からアドバイスし、トランプで勝負をした。
ジムが何者かに襲われた形跡を見て、他の作業員たちに連絡してフレディたちと合流した。
水中銃を手に入れる為に単独で動いて、クリーチャーの血が燃えると知って対策を練る。
最後はキャリーの誘導で一体を見つけるが、二体目の襲撃を受けて何もできずに殺された。
・アンドリュー(演:マーカス・ポールク)
代表作に『ロール・バウンス』、『レッスン!』などがあります。
石油掘削リグの通信士。ハリケーンがやって来る事から相棒と残って、微調整をしていたが通信が絶たれてしまう。
何もやる事がなくトイレから戻ると、相棒がクリーチャーに襲われたのを知って逃げ出した。
フレディたちが探しに来て合流し、誰よりもビビっていて守ってくれるように頼んでいた。
廊下でロドリゲスと待機し、物音が聞こえて確かめるとクリーチャーに襲われてケガを負う。
最後はアレルギー反応を起こしてダブスたちが注射を持ってくるが、襲撃により殺された。
・ロドリゲス(演:カーメン・グロリア・ペレス)
代表作に『ワイルド・ブロウ』、『リピート/許されざる者』などがあります。
石油掘削リグの女性作業員。ハリケーンが近づくという事で、ベテラン作業員として不具合などの調査をしていた。
作業員の一人が姿を消してダブスと探すも見つからず、フレディとトレーニングしていた。
ジムの死を知ってイタズラだと怒っていたが、本当だと知ってフレディと状況を把握する。
ダブスが女を真ん中に置くという作戦が気に食わず、先頭になって銃がある部屋まで行った。
最後はアンドリューと外で待機し、クリーチャーの気配を感じて確かめると襲われ殺された。
・ジム・フレーミング(演:ウィリアム・フォーサイス)
近年の出演作に『デンジャラス・ガイズ』、『スノー・ロワイヤル』などがあります。
石油掘削リグの責任者。キャリーの父親。ハリケーンが近づく事でベテラン作業員だけを残して対応に追われる。
原因不明の計器トラブルが発生し、ダブスにチェックを頼むが別の作業員が行って姿を消す。
食堂まで来ると、ダブスとロドリゲスに計器トラブルを調査に行かせて作業員探しをさせる。
娘からダブスと付き合っていると言われ、作業員との結婚についての厳しさを教えて納得。
最後は娘と仲直りして一人になると、背後から謎のクリーチャーに襲われて殺されてしまう。
・コリン・ブルーワー(演:ダン・ベンソン)
代表作に『ハンターズ・アドベンチャー』、『Killing Diaz』などがあります。
石油掘削リグの若い作業員でフレディの弟。以前から高い評価を受ける兄の影に隠れる状況に不満を持っていた。
兄に相談してリグを異動すると話し、ケンカ別れのように本部へヘリで戻っていっていた。
本部に到着して上司であるケンに相談すると、兄弟と同じ職場という気持ちを理解した。
翌日にリグから緊急連絡が入って、ケンから爆発事故でキャリー以外が死んだと聞いた。
最後はリグまで来て兄を見つけると、ケンがクリーチャーを倒して無事に帰還を果たした。
・ケン・フレミング(演:アート・ラフルー)
代表作に『トランサーズ/未来警察2300』、『SFゾーン・トゥルーパーズ』などがあります。
石油掘削リグ本部の本部長。ジムの兄。ジムのリグにハリケーンが近づいていると知って対応を任せていた。
リグから帰ってきたコリンがやって来ると、異動をしたいと聞いて気持ちを理解していた。
翌日になって緊急連絡が入って、救助ヘリが向かうとキャリーしかいないと聞き愕然とする。
コリンとともにリグまでやって来ると、血の海で何かの存在を察知して水中銃を手にした。
最後はコリンを襲おうとしたクリーチャーを水中銃で燃やし、フレディたちと生還を果たす。
感想
[個人的な評価]
本作はドキュメンタリーやコメディ作品で活躍するピーター・アテンチオが監督を務めます。
この作品はいわゆるモンスター映画であるけど、どこかで見たような設定が目立っています。
まず、舞台が石油掘削リグという海に浮かぶ油田採掘基地となるが、これは決して珍しい設定ではありませんでした。
ハリケーンがやって来てベテラン作業員たちが残って対応するけど、これについてもオマケみたいな感じになっていました。
メインは海底からやって来たクリーチャーであるけど、本作は低予算で作られているから最後までハッキリと姿を見せません。
なぜなら、ハッキリと姿を見せてしまうと着ぐるみ感が満載になっていて、緊張感を削いでしまうという判断だろうと思います。
同じような場所で物語が展開するので映像に代わり映えがなく、だからと言って工夫した演出や会話劇があるというワケではなかったです。
人間関係によるドラマもオマケ程度で共感を得るほどの深みはほぼなく、まさに形だけの設定になっていました。
王道の展開で一人ずつクリーチャーによって倒されていくが、特に対抗手段がないままグダグダな感じで進んでいました。
結局、ヒロインだけが何もしないで男たちの犠牲でほぼ無傷で助かるけど、どう考えても心の傷で立ち直れないような状況になっていただろう。
その後、なぜか本部にいた脇役が石油掘削リグまでやって来て、残っていた一体にあっさりとトドメを刺す雑な終わり方でした。
舞台が石油掘削リグという事で照明がほとんどなく、暗黒画面で進んでいくから緊張感よりも気持ちが萎えてしまう方が強かったです。
せめてヒロインが父親と恋人の仇を討つ為に活躍するなら分かるけど、ただ震えて救助ヘリを待っている展開も情けないし面白味がなかったです。
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