【ラビッド/1977年版】RE-3760

スポンサーリンク
洋画

作品データ

公開年月 1977/04/08
ジャンル ホラー
原作 なし
監督 デヴィッド・クローネンバーグ
脚本 デヴィッド・クローネンバーグ
製作 ジョン・ダニング
製作国 カナダ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

交通事故で重傷を負い、近隣の医療クリニックで緊急手術を受けたローズ。
皮膚移植の際に施された特殊な皮膚中性化処理により、ローズの左脇にできた裂け目から牙のような器官が生え、彼女に血を吸われた者は新種の伝染病“ラビッド”に侵されてしまう。
感染は瞬く間に広がってしまい、発症者は射殺されゴミのように捨てられ、大都会モントリオールは死のヴァンパイア・パニックに陥るのだった。

登場人物&出演者

ローズ(演:マリリン・チェンバース)

代表作に『プラチナ・パラダイス2』、『パーティ・ガール』などがあります。

主人公。恋人のハートのバイクでのツーリング中に、車を避けようとして事故を起こして重傷を負った。

ケロイド院長が勝手に実験段階の皮膚を脇に移植し、1ヶ月の昏睡状態から目を覚ました。
ロイドから血を吸って感染させ、ガマンができず街に繰り出して次々と吸血していた。
ミンディの元にやって来ると、外に出て男たちを噛んで感染させ、ハートから真実を聞く。
最後は自分で確かめる為に感染者といて襲われ、遺体となってゴミ収集車に回収された。

ハート・リード(演:フランク・ムーア)

代表作に『哀愁のシェリー』、『ヘンリー・アンド・ザ・ファミリー』などがあります。

ヒロイン。ローズの恋人。バイクでツーリングしていると、道端の車を避けようとして事故を起こした。

手の骨折と肩の脱臼だけで済んでいたが、ローズが重傷で生死について看護婦に聞いた。
1ヶ月後にギブスが取れる状態までに回復するが、未だにローズの意識が戻らず心配する。
バイクの修理をしているとローズから電話を受けて、マレイとともに彼女の元に向かった。
最後は感染の原因がローズだと説明し、気絶させられ、電話から彼女が襲われる声を聞く。

ミンディ・ケント(演:スーザン・ローマン)

代表作に『Weekend with the Babysitter』、『ロボコップ』などがあります。

ローズの親友。読書しながらテレビのニュースを見て、感染症が流行っている事をなんとなく知った。

元気になったローズがやって来ると大歓迎するが、すぐに出かけようとして見送っていた。
翌日に仕事へ行こうとしてローズに挨拶し、電車に乗ると感染者が出現して帰ってきた。
ローズの調子が悪いと分かって看病していると、また外に出ようとして必死に止めた。
最後はガマンの限界を迎えたローズによって吸血され、駆けつけたバートに見つけられた。

ロイド・ウォルシュ(演:ロジャー・ペリアード)

代表作に『冬の恋人たち』、『ユニバーサル・ソルジャーⅢ』などがあります。

ケロイド診療所に入院していた患者。形成外科手術を受けていて、次の手術まで待機していた。

ローズが事故に遭って運ばれていると、受付の女性に聞いて何か覆ってやるべきと話した。
次の手術に備えてゆっくりすると、目覚めたローズの悲鳴を聞いて彼女の病室に来た。
すぐにローズを落ち着かせるが、脇の下から出た彼女の器官に刺されて記憶を失った。
最後は一般病棟に移されると、勝手に出てしまいタクシー運転手を襲って事故で死亡した。

マレイ・サイファー(演:ジョー・シルヴァー)

代表作に『シーバース/人喰い生物の島』、『スイッチング・チャンネル』などがあります。

ケロイド院長の仕事仲間。ダンの妻とともに形成外科のフランチャイズ化する話し合いをしていた。

近くでバイク事故が発生してケロイド院長が向かうと話し、彼の妻と二人で残されていた。
1ヶ月後に良くなったバートを車に乗せて、バイクもトランクに積んで家まで連れて行く。
街中がパンデミックで大騒ぎする中で、バートから電話を受けてローズの元に向かった。
最後は家族が心配になって帰っていくが、すでに妻が感染して抵抗できず襲われてしまう。

ダン・ケロイド院長(演:ハワード・リシュパン)

代表作に『敵、ある愛の物語』、『グレイテスト・ゲーム』などがあります。

ケロイド診療所の院長。仕事仲間のマレイから形成外科のフランチャイズ化をオススメされて考えていた。

バイク事故が近くで発生して現場に同行すると、ローズが重傷と分かって皮膚移植をする。
実験段階の中性化皮膚をローズに移植して、1ヶ月に渡る経過を見守りながら成功を確信。
ロイドが何か噛まれた痕を見て、ローズの移植された皮膚を確認しようと噛まれてしまう。
最後は手術中に暴走して同僚たちを噛み、駆けつけた警察に捕まって車に監禁された。

感想

[個人的な評価]

本作はカナダを代表するホラー映画の巨匠、デヴィッド・クローネンバーグが監督と脚本を務めた作品となります。
この作品は2019年にジェン・ソスカとシルビア・ソスカによりリメイクされています。
初期のデヴィッド・クローネンバーグの監督作となっていて、最大の特徴となるグロテスクな描写はかなり控え目である。
低予算映画として作られているが、その中で起きるパンデミックを描いている点で現代における流行病を彷彿とさせます。
主人公はバイク事故で実験段階の皮膚を移植した事で、脇の下から吸血するような器官が発生して食事をしていく。
本人は生きる為に他人の血を吸っているだけだが、その後に起きてしまうパンデミックをまったく知らない。
雰囲気としてはナターシャ・ヘストリッジが主演した大ヒットした『スピーシーズ』に似ているが、感染者による二次被害が少し違っている。
主人公は確かに人を襲って血を吸う吸血鬼のような状態になるが、見た目は美しい女性のままだから騙された男たちが犠牲になってしまう。
生きる為の行動をする主人公の行動と、社会で起きているパニックとの描写の比較が明確に描かれていて分かりやすい。
女性の魅力に引っかかってしまう男性たちは仕方ないにしても、もしかすると、主人公が惹きつける魅力もまた皮膚移植のせいだろうと思います。
決定的な原因が分からないままに感染病が広がっていく静かなるパニックだが、それは逆にリアリティを出していると思います。
感染病は現代において身近なモノになっているが、当時はそのような事がないからデヴィッド・クローネンバーグは先見の明があったと思います。
ラストがあっさりしている点は、まさしく70年代の作品という感じで、余韻を残さない終わり方も味があるような印象を持ちました。

本作はカナダを代表するホラー映画の巨匠、デヴィッド・クローネンバーグが監督と脚本を務めた作品となります。
この作品は2019年にジェン・ソスカとシルビア・ソスカによりリメイクされています。
初期のデヴィッド・クローネンバーグの監督作となっていて、最大の特徴となるグロテスクな描写はかなり控え目である。
低予算映画として作られているが、その中で起きるパンデミックを描いている点で現代における流行病を彷彿とさせます。
主人公はバイク事故で実験段階の皮膚を移植した事で、脇の下から吸血するような器官が発生して食事をしていく。
本人は生きる為に他人の血を吸っているだけだが、その後に起きてしまうパンデミックをまったく知らない。
雰囲気としてはナターシャ・ヘストリッジが主演した大ヒットした『スピーシーズ』に似ているが、感染者による二次被害が少し違っている。
主人公は確かに人を襲って血を吸う吸血鬼のような状態になるが、見た目は美しい女性のままだから騙された男たちが犠牲になってしまう。
生きる為の行動をする主人公の行動と、社会で起きているパニックとの描写の比較が明確に描かれていて分かりやすい。
女性の魅力に引っかかってしまう男性たちは仕方ないにしても、もしかすると、主人公が惹きつける魅力もまた皮膚移植のせいだろうと思います。
決定的な原因が分からないままに感染病が広がっていく静かなるパニックだが、それは逆にリアリティを出していると思います。
感染病は現代において身近なモノになっているが、当時はそのような事がないからデヴィッド・クローネンバーグは先見の明があったと思います。
ラストがあっさりしている点は、まさしく70年代の作品という感じで、余韻を残さない終わり方も味があるような印象を持ちました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました