作品データ
公開年月 | 1977/04/08 |
---|---|
ジャンル | ホラー |
原作 | なし |
監督 | デヴィッド・クローネンバーグ |
脚本 | デヴィッド・クローネンバーグ |
製作 | ジョン・ダニング |
製作国 | カナダ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
交通事故で重傷を負い、近隣の医療クリニックで緊急手術を受けたローズ。
皮膚移植の際に施された特殊な皮膚中性化処理により、ローズの左脇にできた裂け目から牙のような器官が生え、彼女に血を吸われた者は新種の伝染病“ラビッド”に侵されてしまう。
感染は瞬く間に広がってしまい、発症者は射殺されゴミのように捨てられ、大都会モントリオールは死のヴァンパイア・パニックに陥るのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作はカナダを代表するホラー映画の巨匠、デヴィッド・クローネンバーグが監督と脚本を務めた作品となります。
この作品は2019年にジェン・ソスカとシルビア・ソスカによりリメイクされています。
初期のデヴィッド・クローネンバーグの監督作となっていて、最大の特徴となるグロテスクな描写はかなり控え目である。
低予算映画として作られているが、その中で起きるパンデミックを描いている点で現代における流行病を彷彿とさせます。
主人公はバイク事故で実験段階の皮膚を移植した事で、脇の下から吸血するような器官が発生して食事をしていく。
本人は生きる為に他人の血を吸っているだけだが、その後に起きてしまうパンデミックをまったく知らない。
雰囲気としてはナターシャ・ヘストリッジが主演した大ヒットした『スピーシーズ』に似ているが、感染者による二次被害が少し違っている。
主人公は確かに人を襲って血を吸う吸血鬼のような状態になるが、見た目は美しい女性のままだから騙された男たちが犠牲になってしまう。
生きる為の行動をする主人公の行動と、社会で起きているパニックとの描写の比較が明確に描かれていて分かりやすい。
女性の魅力に引っかかってしまう男性たちは仕方ないにしても、もしかすると、主人公が惹きつける魅力もまた皮膚移植のせいだろうと思います。
決定的な原因が分からないままに感染病が広がっていく静かなるパニックだが、それは逆にリアリティを出していると思います。
感染病は現代において身近なモノになっているが、当時はそのような事がないからデヴィッド・クローネンバーグは先見の明があったと思います。
ラストがあっさりしている点は、まさしく70年代の作品という感じで、余韻を残さない終わり方も味があるような印象を持ちました。
本作はカナダを代表するホラー映画の巨匠、デヴィッド・クローネンバーグが監督と脚本を務めた作品となります。
この作品は2019年にジェン・ソスカとシルビア・ソスカによりリメイクされています。
初期のデヴィッド・クローネンバーグの監督作となっていて、最大の特徴となるグロテスクな描写はかなり控え目である。
低予算映画として作られているが、その中で起きるパンデミックを描いている点で現代における流行病を彷彿とさせます。
主人公はバイク事故で実験段階の皮膚を移植した事で、脇の下から吸血するような器官が発生して食事をしていく。
本人は生きる為に他人の血を吸っているだけだが、その後に起きてしまうパンデミックをまったく知らない。
雰囲気としてはナターシャ・ヘストリッジが主演した大ヒットした『スピーシーズ』に似ているが、感染者による二次被害が少し違っている。
主人公は確かに人を襲って血を吸う吸血鬼のような状態になるが、見た目は美しい女性のままだから騙された男たちが犠牲になってしまう。
生きる為の行動をする主人公の行動と、社会で起きているパニックとの描写の比較が明確に描かれていて分かりやすい。
女性の魅力に引っかかってしまう男性たちは仕方ないにしても、もしかすると、主人公が惹きつける魅力もまた皮膚移植のせいだろうと思います。
決定的な原因が分からないままに感染病が広がっていく静かなるパニックだが、それは逆にリアリティを出していると思います。
感染病は現代において身近なモノになっているが、当時はそのような事がないからデヴィッド・クローネンバーグは先見の明があったと思います。
ラストがあっさりしている点は、まさしく70年代の作品という感じで、余韻を残さない終わり方も味があるような印象を持ちました。
コメント