【オールド・ピーブル】VD-789

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あ行

作品データ

公開年月 2022/09/08
ジャンル ホラー
原作 なし
監督 アンディ・フェッチャー
脚本 アンディ・フェッチャー
製作 ベンジャミン・ムンツ、フロリアン・シュナイダー
製作国 ドイツ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

エラは妹の結婚式に参列する為に子供たちを連れて帰郷するが、故郷の村は若者の姿がなく、残っているのは老人ばかりですっかり変わり果てていた。
披露宴の夜、近所の老人ホームの入居者たちは会場から聞こえる音楽に耳を傾けていたが、やがて集団で若い介護士を襲撃する。
その後、施設を抜け出した老人たちは披露宴会場へと押し寄せ、楽しんでいたエラたちに襲いかかるのだった。

登場人物&出演者

ラウラ(演:ビアンカ・ナヴラート)

代表作に『The Wedding』、『シックス・ミニッツ・トゥ・ミッドナイト』などがあります。

主人公。母親の妹で叔母の結婚式がある事から村へ戻ってきた。両親の離婚について納得していない。

村に到着して待っていたアレックスがやって来ると、彼のボートに乗って二人で海を楽しむ。
アレックスに村の記念像を見せられ、両親のイニシャルを見るも離婚した事を呟いていた。
老人たちに両親が殺害され、ラインケに追い詰められ思い出の歌を歌って祖父に助けられた。
最後は老人たちから逃げたアレックスと連絡を取り、彼のボートに乗って村の脱出を果たす。

ノア(演:オットー・エミール・コッホ)

代表作に『Die Schattenfreundin』、『Die Rettung der uns bekannten Welt』などがあります。

ラウラの弟で喘息持ち。母親の妹が行う結婚式の為に村へ戻ってきた。父親に会える事を誰よりも楽しみにする。

実家に到着して祖父がいる老人ホームまで母親たちと行くが、不気味な様子を感じ取った。
家に戻ると老人たちの暴走で母親たちが奮闘する中、祖父に言われて屋根裏に隠れていた。
屋根裏から出てきて姉たちを安心させるが、老人たちの襲撃で両親を亡くして悲しんだ。
最後は抜け道で外に出て、ラインケに襲われた姉を祖父が助け、アレックスたちと脱出した。

エラ(演:メリカ・フォルタン)

代表作に『サラエボ』、『Pari』などがあります。

ラウラとノアの母親。ベルリンで弁護士の仕事を選んで、意見が食い違ったルーカスと離婚している。

妹が結婚式を挙げる事から村に帰ってきたが、父親に連絡を取っておらず老人ホームで再会。
まだ夫に未練を持っていたが、気持ちを押し殺してキムから奪うつもりはないと宣言した。
暴走する老人を目撃し、合流した夫と消えてしまった息子を探すと父親が隠したと知った。
最後は夫が死んで抜け道から子供たちと脱出するが、結局は捕まって彼らに殺されてしまう。

ルーカス(演:シュテファン・ルカ)

代表作に『ラスト・グラディエーター』、『タイム・ワープ』などがあります。

ラウラとノアの父親。仕事を選んだエラと離婚して村に残っていた。キムと恋人関係で家族と距離を取っていた。

エラの妹が結婚式を挙げる事から招待されると、久しぶりに家族と再会して心から喜んだ。
結婚式では家族で楽しくしていると、それをキムに見られた事から気を使って切り上げた。
暴走する老人を見てエラたちの元に来ると、ラインケに襲われるも拘束して理由を聞いた。
最後は家に入ってくると老人たちを止めたが、多量出血によって家族の前で静かに死亡した。

アレックス(演:ルイ・ベットン)

代表作に『Mein gebrauchter Mann』などがあります。

村に住んでいる青年。ラウラとは幼馴染みのような関係。結婚式の為に戻ったラウラを海へ誘っていた。

持っていたボートでラウラと一緒に楽しんでいて、村にある記念像まで連れて見せていた。
ラウラの両親のイニシャルが彫られていると見せるが、離婚した事を言われてしまう。
ベルリンに戻るラウラの話しを聞くと、自分も都会に行くと宣言して一緒にいる約束をした。
最後は暴走する老人たちに両親が殺害され、ボートでラウラたちを迎えて村を脱出した。

アイケ(演:パウル・ファスナハト)

代表作に『Suddenly Family』、『Zorn:Wo kein Licht』などがあります。

ラウラとノアの祖父で「ザウルバウムの家」に入居している。すでにボケた状態で次女がたまに様子を見に来る。

次女が結婚式を挙げる事からエラたちがやって来ると、久しぶりの再会でも反応がほぼない。
ラインケを中心に老人ホームを出た老人より先に家へ戻り、始まる殺戮からノアを隠した。
外に出てきたエラからノアの居場所を聞かれるも答えず、そのまま押し倒されても沈黙する。
最後はラウラの歌で目覚め、ラインケを射殺してアレックスのボートに乗って脱出を果たす。

キム(演:アナ・ウンターバーガー)

代表作に『我が闘争/若き日のアドルフ・ヒトラー』、『人生はあるがままに』などがあります。

離婚したルーカスの恋人。「ザウルバウムの家」で看護師をしている。エラたちに対して強い嫉妬心を持っている。

エラの妹の結婚式に呼ばれて参加するが、ルーカスが家族と楽しくやっていて嫉妬していた。
帰り道で村人が老人たちに襲われ、ルーカスに連れられてエラたちの元に行って合流した。
ルーカスの心がエラたちにあると知って見捨てようとして、裏切り行為するも失敗していた。
最後はノアの悲しむ姿を見て自分の行いに後悔し、老人たちの前に出て殺されてしまう。

ラインケ(演:アドルフォ・アソール)

代表作に『アーバン・エクスプローラー』、『ヴィクトリア』などがあります。

「ザウルバウムの家」にいた老人。怒りが頂点に達した老人たちを率いるリーダー的な役目を果たしている。

自宅で介護士がやって来ると、急にブチ切れて酸素ボンベで殴り殺して老人ホームに来た。
ラウラの叔母たちが結婚式を挙げている間、介護士たちを皆殺しにして老人たちを誘導した。
家に侵入してエラたちを襲うも反撃を食らって、そのまま捕まるも意味深な言葉を口にした。
最後はラウラの首元にナイフを突きつけるが、歌で目覚めたアイケに頭を銃撃されて死亡。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品は『アーバン・エクスプローラー』で知られるアンディ・フェッチャーが監督と脚本を務めています。
珍しいドイツ産のホラー映画となっていて、内容は「老人たちが突如村人を殺戮する」というアイデアから出発しています。
まさに一発ネタという感じであって、その為に物語全体が不気味な雰囲気でずっと展開しているような状況です。
主人公は母親だと思っていたが、回想として振り返っているのは長女なので、どうやら彼女が物語における主人公というポジションだと途中で気づきました。
なぜなら、中盤まで物語の中心には母親の問題があったし、こういう作品は大抵の場合だと母親が主人公になる事が多い。
しかし、終盤で母親が暴走する老人に殺害されて、生き残った長女の視点で物語が終わるから主人公は彼女になりました。
本作は老人が暴走して殺戮をしていくのがメインなのに、長女の母親が離婚した問題を中心にした視点にしているのが間違いだと思います。
母親の問題に対して長女の目線でやるべきであり、他に視点を移動させてしまうと主人公の存在がブレてしまう見本になりました。
あとは弟が喘息持ちの吸引器が必要という設定は飽きるほど見てきたが、本作においてはあまり意味がなかったです。
肝心の老人たちが暴走する理由がよく分からず、冒頭では霊的な事を言ったり、結末では怒りについて触れたりと定まっていなかったです。
多分、これは作った側もしっくり来るような設定が思いつかず、曖昧な感じで恐怖だけに力を入れた結果だと思います。
そうなってくると、表面的な怖さしか表現できておらず、老人たちが暴走する本当の怖さをちゃんと描いていないと感じました。
本当なら老人たちが暴走する闇の部分を全面的に押し出すべきで、そこをやっていれば本作はもっと面白くなっただけに残念でした。

コメント

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