作品データ
あらすじ
様々な犠牲を払いながらも巨大な顔の怪物ヨシエを葬り去る事に成功した内田だが、攻防の際に唯一の理解者だった畠山が命を落としてしまう。
畠山は娘の沙織に茶色い封筒を託していたが、この世にいないはずの父親から封筒を受け取って欲しいというメールが届いた。
沙織は父親に会いに行こうとすると内田に引き止められるも失敗し、指定された廃墟にたどり着いたところで不気味な老婆と異形の者たちが待ち受けていたのだった。
登場人物&出演者
・畠山沙織(演:冨田樹梨亜)
代表作に『泥棒日記』、『劇場版 現代怪奇百物語/壱之章』などがあります。
主人公。雑誌記者の畠山の一人娘。父親から不審なメールをもらい、親友の久美とどうすればいいか相談していた。
父親から預かった手紙を開けられず、オカルト好きの雪雄が来て森の怪物について知った。
道端で里香と遭遇して父親が仕事場にしたボロアパートに来て、手紙に入った写真を見た。
メールでとある施設まで行くと、サイトウの罠でストーカーたちに追われながら逃げていた。
最後はみんなが食い殺され放心状態になっていると、内田の前でヨシエに食い殺された。
・中井久美(演:サイボーグかおり)
近年の出演作に『WELCOME TO JAPAN/日の丸ランチボックス』、『映画 みんな!エスパーだよ!』などがあります。
沙織の親友。父親の不自然なメールを見せられ、ちょっと怪しいとして沙織をなんとか励まそうとする。
父親からもらった手紙を取り出した沙織だが、開けるなというメールを見てビビっていた。
オカルトに詳しい雪雄を呼び出し、オカルトサイトまで行くも手がかりがなく里香と会う。
ある施設まで来ると、サイトウの罠でストーカーたちの襲撃で雪雄が殺され放心状態になる。
最後は内田が助けに来ても放心状態が続き、逃げ切れず背後からヨシエに食われて死亡した。
・秋村里香(演:君島光輝)
代表作に『デスフォレスト/恐怖の森3』などがあります。
畠山の部下で記者。行方不明となった畠山を探すべく、ヨシエの夫が入院していた病院まで内田と一緒に行く。
ヨシエの夫に面会するべく書類に記入するが、内田が勝手に病室にいて誰もいないと知る。
サイトウの存在が見えず、内田の飛躍しすぎた話しについて行けず別れて一人で調査する。
沙織たちと合流してボロアパートにいると、畠山からのメールでとある施設まで誘導される。
最後はサイトウの罠でストーカーたちに追われ、証拠を撮ろうとするも結局は殺された。
・竹下雪雄(演:小杉紘太)
代表作に『エゴイスト』などがあります。
久美の彼氏。オカルト好きで知識はそれなりにある。沙織の写真について調べる為に呼び出されていた。
とあるオカルトサイトから森に潜む怪物について調べるが、それ以上の事が分からずにいた。
里香がいた畠山の仕事場だったボロアパートに来ると、写真を見て久美と息を呑んでいた。
畠山のメールからある施設にやって来ると、サイトウの罠でヨシエたちの襲撃に遭遇した。
最後はみんなで逃げるも行き止まりまで来てしまい、笑顔を浮かべてヨシエに食われた。
・サイトウ(演:下東久美子)
代表作に『デスフォレスト/恐怖の森』シリーズ、『劇場版 ほんとうにあった怖い話2020/呪われた家』などがあります。
謎の老婆。食堂を離れて街中まで繰り出し、素性を調査している内田の前に何度も現れて消えていく。
畠山によって過去の写真を沙織に渡され、メールを使って取り戻そうと遠隔操作していた。
入院していたヨシエの夫を調査する内田を追いかけ、証拠を取られないように始末をした。
沙織たちをある施設まで呼び出し、助けに来た内田により明治時代の人間だと明かされた。
最後は素性を探らないと誓った内田の言葉を聞いて、沙織をヨシエに食わせて姿を消した。
・内田一輝(演:川岡大次郎)
代表作に『デスフォレスト/恐怖の森』シリーズ、『闇金リアルゲーム』などがあります。
フリーの記者。ずっと巨大な顔のヨシエについて素性を探り、協力しくれた畠山の遺志を継ごうとする。
里香からヨシエの夫が生きていると知らされ、病院まで行くも食われて証拠も掴めずにいた。
サイトウの姿を見かけるも里香には見えず別れると、病院でヨシエが襲撃して焦っていた。
ある施設に行った沙織たちを助けに来て、写真からサイトウが120年も生きていると知る。
最後はヨシエと対面するが、放心状態だった沙織が食われ、一人だけ助かって呆然とした。
感想
[個人的な評価]
本作はシリーズの四作目となっています。
この作品では女性アイドルグループ「アイドルカレッジ」の冨田樹梨亜が映画初主演を務めています。
多分、このシリーズを終わらせるつもりはないのか、ちゃんとした終わり方が考えつかないだけかもしれない。
シリーズの主人公的な存在となった内田は相変わらず振り回されて後手に回り、彼と関わる人間がみんな死んでいきます。
作品ごとに主人公が変わっていくスタイルであるが、これまでヨシエに襲われながらもみんな助かっていた。
しかし、本作は少しだけ趣向を変えようとしたのか分からないが、初めて主人公が劇中に食い殺されてしまいます。
ただ、肝心のヨシエたちに関する素性がほとんど明かされず、逆に謎が深まるだけで作る側としても深みにハマっているようにしか見えないです。
もはや原作者であるKazzは関わっていないだろうけど、思い切って監修を頼んで一度設定を整理するべきだと思います。
誰よりも作品の事を知っているのは原作者なので、作る側はアドバイスを受けてもう少しマシな内容にするべきだと言えます。
とは言っても、ここまで設定を大幅に変えられてしまうと原作者でもどうしようもないかもしれないだろうけど。
シリーズの主人公である内田を演じる川岡大次郎は相変わらず演技が上達せず、下手に3作目も出ているから変な演技になってきています。
それに対して、一貫して一切セリフを吐かない謎の老婆であるサイトウの存在がなんとか安定感を保たせているような気がします。
どうでもいいドラマパートがなくなったのはいいけど、一向に進まない謎の解明もまた同じような煮えきれない印象を受けてしまう。
とりあえず、次の作品でせめて核心に迫った展開を期待しているが、本作のダラダラした状況を見ると単なる希望で終わってしまうかもしれない。
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