作品データ
公開年月 | 2020/02/14 |
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ジャンル | サスペンス/パニック |
原作 | なし |
監督 | ヨアキム・ヘデーン |
脚本 | ヨアキム・ヘデーン |
製作 | ジュリア・ゲバウアー、ジョナス・ソレンソン |
製作国 | スウェーデン、ノルウェー、ベルギー |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
スウェーデンからクリスマス休暇の為にノルウェーの家族を訪ねたイダは、妹のトゥーヴァに誘われて山間部の岩場の海にダイビングをしに行く。
神秘的な海中散策を楽しんでいた二人だが、突然山から落ちてきた岩がトゥーヴァに当たり、30メートル以上の深い海底まで沈んで身動きが取れなくなる。
イダは妹を救うべく地上に上がって助けを呼ぶが、真冬の山に人影がおらず、過酷な環境の中でトゥーヴァの酸素ボンベが尽きそうになるのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作はスウェーデン、ノルウェー、ベルギーによる合作となります。
北欧を舞台にした作品は基本的にどれも映像が美しく、何より滅多に見る事ができない大自然を映してくれます。
本作もそんな大自然を映していますが、そんな事も忘れてしまうぐらいイライラします。
腹違いの姉妹が登場しているが、情緒不安定とトラウマを持つ姉が主人公で、仕事ができて冷静な妹が助けられる役となる。
つまり、これが逆の立場になるなら、イライラする要素はほとんどなかったと思います。
それでは映画としての面白味がなくなるので、ワザワザ何もできない方の姉を主人公にしていると思います。
まず、姉は過去に妹を溺れさせてしまい、そのせいでロクでもない母親からトラウマを植え付けられてしまう。
当然のように大人になって結婚しても母親と会う事があまりなく、妹に任せっきりになって自分は離婚の危機になっている。
そうなってくると、姉の精神は情緒不安定で母親が慰めるどころか、逆に煽るような言葉で娘の心を抉っていく。
母親と妹たちと久しぶりに会う事になるが、離婚の危機だと知られて誰も慰めてもらえずに情緒不安定さが更に増していくだけ。
それなのに空気を読めない妹は母親と出かけた場所を自慢するなど、完全に主人公は悲劇のヒロインという立場を取っていきます。
ダイビング中に妹が落ちてきた岩に押されて海底から出られず、対応する姉がパニック状態で何をやっても空回りしてしまう。
そのせいで人によってはずっとイライラさせられ、姉が犠牲になっても妹を助けようとする奮闘すら共感も沸かないと思います。
主要となる登場人物が三人ですが、そのうちの二人がどうしようもない無能か毒親なので、必然的に妹を応援してしまう。
ラストではハッピーエンドで二人とも助かるけど、冷静に考えると自業自得で、関係ない隣家の犬が殺されるなど、明らかに迷惑しかかけていませんでした。
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