作品データ
あらすじ
テキサス・レンジャーのバイロン・クロフォードは、若い女性ばかりを狙う連続殺人事件を長年に渡って追い続けていた。
一方、FBI捜査官のレベッカ・ロングバードも、パートナーを組むベテラン捜査官カール・ヘルターと共に危険なおとり捜査を続けるも犯人にたどり着けずにいた。
ある事件をきっかけにバイロンとレベッカは協力する中、完璧なマイホームパパの顔を持つピーター・ヒルボローこそがシリアルキラーとして殺人を繰り返すのだった。
登場人物&出演者
・レベッカ・ロンバルド(演:ミーガン・フォックス)
近年の出演作に『ティル・デス』、『ナイトティース』などがあります。
FBIの若い捜査官。売春組織のおとり捜査をしている。売春婦に扮して怪しい男とチャットをしていた。
おとり捜査の失敗でシアトル行きをカールに言い渡されるが、反対して独自に続けていた。
バイロンと組んで再びおとり捜査を始めるが、ピーターに薬を盛られて納屋に監禁された。
トレイシーがいると知って彼女を脱出させる言葉をかけ、ピーターから拷問を受けてしまう。
最後は反撃でピーターを殺害し、バイロンに見つけられて、喉を痛めるも生還を果たした。
・バイロン・クロフォード(演:エミール・ハーシュ)
近年の出演作に『ペイント・イット・ブラック』、『カムバック・トゥ・ハリウッド!!』などがあります。
フロリダ州法執行省“FDLE”の警察官。地元で若い女性が何人も同じ手口で殺害されている事件を追っていた。
同じような手口でまた殺人事件が起きるが、上司に捜査から外される事になってしまう。
売春組織のおとり捜査に失敗したレベッカたちが来ると、彼らに接触して協力を求めていた。
レベッカと組んでおとり捜査をするが、人違いをしたせいで彼女が捕まって必死に探した。
最後はピーターの家を探し当てると、納屋にいたレベッカを見つけて助け出して事件を解決。
・カール・ヘルター(演:ブルース・ウィリス)
近年の出演作に『サバイバル・シティ』、『コズミック・シン』などがあります。
ベテランのFBI捜査官。若いレベッカと組んでいる。おとり捜査で体を張るレベッカをいつも心配している。
売春婦に扮するレベッカと連絡を取っていたが、カルバンが来たせいで台無しになっていた。
今回のおとり捜査が失敗して別の場所に行く事になり、拒否するレベッカを説得していた。
レベッカだけがシアトル行きが決定し、自身は家庭の問題があって残る事になっていた。
最後はピーターに監禁されたレベッカが彼を倒し、入院していた彼女の見舞いに来ていた。
・トレイシー(演:ケイトリン・カーマイケル)
代表作に『ホイールマン/逃亡者』、『マーメイド・ストーリー/人魚姫と伝説の王国』などがあります。
ドラッグを打たれて朦朧としていた少女。男に襲われそうになって見ていたピーターに助け出されていた。
ピーターから優しい言葉をかけられ、良い子だと認められると、監禁部屋に閉じこめられた。
ずっと目隠し状態で薬を打たれて動けなくなり、ピーターの命令に黙って従うしかなかった。
捕まったレベッカが連れてこられると、姉の事を話し勇気を振り絞って逃げろと言われる。
最後はピーターの隣人宅までなんとか逃げ出し、彼が死ぬと警察が来て保護されていた。
・ミス・ケロッグ(演:ウェルカー・ホワイト)
代表作に『グッドフェローズ』、『アイリッシュマン』などがあります。
娘をシリアルキラーに殺害された女性。父親がアルコール中毒だったせいで家庭にずっと問題を持っていた。
双子の妹が存在していたが、小さい頃に父親の暴力から逃げる為に草むらへ行っていた。
妹がどうなったのかバイロンに語らず、娘が1年前に家出をした事について語っていた。
バイロンが帰ろうとして名刺を渡されるが、犯人を捕まえた時にもう一度来て欲しいと頼む。
最後は犯人であったピーターが死ぬと、娘のペンダントを持ってきたバイロンに感謝した。
・カルバン(演:コルソン・ベイカー)
代表作に『バード・ボックス』、『プロジェクト・パワー』などがあります。
売春婦の元締めをしている男。体中にタトゥーをして、自分は王様だと称して売春婦たちを見下していた。
ピーターが売春婦に扮したレベッカに会おうとしたが、声をかけたせいで逃げられてしまう。
そのまま部屋に入ってレベッカに対して傲慢な態度を取り、暴力で言い聞かせようとした。
レベッカの反撃を受けてボコボコにされてしまい、売春婦たちに交通事故に遭ったと説明。
最後はレベッカが会おうとした男について聞かれると、脅迫を受けて町を出る事になった。
・ベサニー・ヒルボロー(演:オリーヴ・アバクロンビー)
本作が長編映画デビュー作となります。
ピーターの一人娘。マイホームパパである父親と専業主婦の母親と平凡で幸せな生活を送っている。
仕事の都合で家を空ける事が多くなった父親だが、週末に出かける約束をして許していた。
庭で遊んで転がったボールを探し出すと、地下から何者かの声を聞くも両親に言わず。
眠れずに星を数えていると、監禁部屋を逃げ出したトレイシーを見て父親に伝えていた。
最後はレベッカの活躍で父親が死亡すると、警察の捜査が入って母親と家から去る事になる。
・ピーター・ヒルボロー(演:ルーカス・ハース)
近年の出演作に『ファースト・マン』、『ロスト・マネー/偽りの報酬』などがあります。
トラック運転手でサザン・ハーバー運送の主任を務めている。マイホームパパで家庭を大切にしている。
その正体はシリアルキラーで若い女性ばっかりを狙い、数年に渡って何人も殺害している。
トレイシーが良い子だと分かって捕まえると、納屋にある監禁部屋にずっと隠していた。
本命がチャットのやり取りしていたレベッカで、バーで彼女を見つけて連れ去ってしまう。
最後はトレイシーに逃げられ、困惑していたところでレベッカの反撃を食らって死亡した。
感想
[個人的な評価]
本作は全米を震撼させた実際の連続殺人事件をベースに作られています。
この作品は新型コロナウイルスにより映画の制作が一時的に休止し、日本ではビデオスルーとなっています。
ミーガン・フォックス、エミール・ハーシュ、ブルース・ウィリスが共演したキャストがとても豪華な作品でした。
全員が主演を張っているような役者たちだが、なぜ本作に出演を決めたのか一番の謎となってしまいました。
演技力で魅せるような内容と言った方がいいかもしれないが、実際は緊張感を上手く演出できていない作品でした。
ずっと静かな展開で同じような雰囲気で物語が進んでいくので、必要な緊張感を出そうとして結果的に出てきていなかったです。
ブルース・ウィリスは失語症で引退してしまったが、それを考えると、本作ではセリフが多くて大変だったと思います。
さすがにもう銃を握ってアクションをする事ができなくなったが、本作ではベテランとしての安心させる雰囲気を出していました。
主人公的な立場となったミーガン・フォックスですが、残念ながらFBIには見えず、言い方が悪いかもしれないがおとり捜査の娼婦役に説得力がありました。
エミール・ハーシュは毎回地味な役回りになっているが、本作では感受性の高いキャラクターでありながらも今ひとつ印象に残らない。
物語もずっと静かで銃を発砲するシーンがなく、犯人も冒頭から分かっているので、主人公たちがどうやってたどり着いて追い詰めるのかがポイントとなった。
しかし、その探し方も雑すぎて何年も見つけられなかった事がウソのように、あっさりと判明するところにムリがありました。
ラストのオチについてもパンチが弱く、主人公たちや犯人の家族についてのドラマも結末の雑なたたみ方に意味をそれ自体に対する意味が微妙になってしまった。
いわゆる豪華なキャストの無駄遣いになってしまい、何一つ突出したところがなく、すぐに埋もれそうな微妙すぎる作品でした。
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