作品データ
あらすじ
政府が平和の抑止力の為に開発した戦闘用パワードスーツは、装着する事で圧倒的な破壊力とパワーを発揮できる。
そんなパワードスーツを世界の破滅を企むテロ組織に奪われてしまい、SPのロン・ウェイははなんとか奪還に成功する。
しかし、テロ組織がロン・ウェイの娘を人質に取られてしまうと、彼はパワードスーツを装着して救おうと決意するのだった。
登場人物&出演者
・ロン・ウェイ(演:ルイス・ファン)
近年の出演作に『少林寺/怒りの金剛拳』、『沈黙の達人』などがあります。
主人公。依頼人を警護するボディガードの部隊を率いていた。敵対組織の襲撃で大ケガを負い、部隊も全滅した。
妻も敵対組織によって爆弾で死亡し、重傷を負った娘の面倒を見ながら修理工として働く。
バーで打ち上げしていたエイミーが襲われ、助けた事からパワードスーツのテストに選出。
テストを始めるもPTSDを発症して中断させるが、テロリストの襲撃で一人だけ立ち向かう。
最後は自己犠牲でエイミーを助けるが、すべてがテストで合格して操縦者に選ばれる事に。
・エイミー(演:シャン・イーイー)
代表作に『エンプレス/運命の戦い』、『また蝶が舞う日まで』などがあります。
ヒロイン。ブラックロック研究所の女性研究員。パワードスーツを開発したコーヘン博士の助手を務めている。
人類を助ける為に開発されたパワードスーツのパイロットを探すべく、独自に選出した。
バーで暴漢に襲われたところをロンに助けられ、彼の素性を知った上でテストに選んだ。
テストが始まってテロリストが襲撃し、コーヘン博士が殺され、データ破壊を阻止した。
最後はボコボコにされ、ロンが身を挺して助けた事から合格となり、彼の相棒をなった。
・ファンファン(演:不明)
本作が長編映画デビュー作となります。
ロンとコーシンの一人娘。父親が警護の仕事をしている事を理解しておらず、真顔について指摘していた。
家族の絵を描いても父親が笑っていないと話し、ようやく笑顔を見て母親に行って喜ぶ。
敵対組織によって母親が爆弾を持たされ、部屋に退避するもドアの前にいて重傷を負った。
治療が上手く行かず、学校でもイジメを受けて父親が転校の手続きをするも会話はない。
最後はエイミーが治療費を肩代わりして手術で元気になり、父親との再会を一番喜んだ。
・コーシン(演:ソン・ジーチャオ)
代表作に『幸福迷途』、『Lucky Elevator』などがあります。
ロンの妻。夫が要人の警護で部隊が全滅し、大ケガを負った状態で帰ってきても悲しまず明るく出迎えていた。
一人娘のファンファンと不自由ない生活を送り、夫の事を考えて日本への観光を提案した。
ケーキが配達で届いて取りに行くが、敵対組織の罠で爆弾を持たされて困惑していた。
時間切れが目前となって夫と娘を助ける為に部屋へ退避し、そのまま爆発とともに死亡。
最後はロンの思い出の中で仕事から無事に帰るように、手製のブレスレットを作っていた。
・コーヘン博士(演:ラファ・ロジャース)
本作が長編映画デビュー作となります。
ブラックロック研究所の所長。長年の研究によってパワードスーツを完成させ、人類の為に貢献できると話す。
操縦者について問題だと指摘されるが、ちゃんとした人間を選ぶとして約束していた。
テストが始まるとテロリストの襲撃を受けて、データを渡すように言われるも拒否をする。
隙を見てデータ破壊のプログラムを始動させるが、テロリストに気づかれて殺害された。
最後はすべてロンのテストであったとエイミーがネタバラシして、引き続き研究を続ける。
・スティーヴン(演:ディエゴ・ダティ)
代表作に『イップ・マン/完結』、『プロジェクトV』などがあります。
テロリストのメンバー。ニークンが信頼する右腕。現場で素早く警備員や研究員を殺害して制していた。
パワードスーツのデータを要求するニークンの代わりに現場を指揮して素早く把握する。
逃げ出したロンが部下の一人を倒したと知ると、ニークンの指示で現場の様子を探る。
ロンが戦闘服を奪っているとニークンに報告して、遭遇するとタイマン勝負で負けていた。
最後は人質にされて交換条件に使われるが、ニークンによって頭を撃ち抜かれて死亡した。
・ニークン(演:ワン・ジーポン)
代表作に『封神伝奇/バトル・オブ・ゴッド』、『真・三國無双』などがあります。
テロリストのボス。パワードスーツのデータを奪う為にブラックロック研究所を仲間たちと襲撃をした。
圧倒的な有利な立場で警備員や研究員たちを虐殺させ、コーヘン博士にデータを要求した。
当初は拒否していたコーヘン博士の前で研究員を殺害し、データ破壊のプログラムに困惑。
エイミーがデータ破壊を止める間に待っていると、ロンが仲間を倒している事を知った。
最後はロンとタイマン勝負して痛めつけるが、手榴弾のピンを抜かれて一緒に爆死した。
感想
[個人的な評価]
本作は『カンフー無敵』や『カンフーシェフ』などで知られるイップ・ウィンキンが監督を務めています。
この作品は様々なカンフーアクション映画に脇役として出演するルイス・ファンにとって主演作となります。
ルイス・ファンはドニー・イェンやジェット・リーなどのカンフースターとの共演が多く、そのカンフーアクションは安定してキレがあります。
そんな本作ではボディガードとして要人の警護をしていたが、敵の襲撃で部下が全滅した事でPTSDになってしまう。
更に要人を助けた事から敵対組織から恨みを持たれ、妻が爆弾の犠牲となり、娘も重傷を負って助かるも普通の暮らしができなくなる。
このように主人公はかなり追い詰められた状態になっていて、当然のようにPTSDを合わせて将来への希望が小さくなっている。
そこでパワードスーツを操作するテストに行くのだが、肝心のそれは冒頭の1分しか見せてもらえないという感じになっています。
近年の中国映画は確かに多く作られていますが、そのほとんどが出来の悪い粗悪品ばっかりで個人的に避けているぐらいです。
アメリカなどで作られる低予算映画は可愛げがあるけど、中国の低予算映画は本当に笑えないようなパターンが多くて呆れています。
ただ、本作では本物のカンフースターであるルイス・ファンが出ているので、アクションの方は期待通りの迫力がありました。
物語の大半は肉弾戦となっていて、パワードスーツを操作するかしないかの為に出てきているだけで期待するだけ損でした。
途中からパワードスーツをいつ使うのか気になっていたが、結果的に冒頭の1分だけというオチはなかなか笑えないです。
上映時間も約80分と非常に短いが、それなりのドラマを入れているが、ルイス・ファン好きじゃないと記憶に残らないような内容でした。
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