作品データ
あらすじ
一流のダイバーだったワン・レイは婚約者と海中で結婚式を挙げるが、人食いザメによって食い殺され、自身も重傷を負ってしまう。
離島にあるリゾートホテルで仕事をしていたワン・レイは、酒浸りで借金取りに追われるような自堕落な生活を送っていた。
ワン・レイは旧友のリサと再会を果たしビーチで飲み明かすと、巨大地震による津波でホテルが水没するとともに凶暴な人食いザメがやって来るのだった。
登場人物&出演者
・ワン・レイ(演:ユゥ・バイリン)
代表作に『Jingwu Chen Zhen』、『タイガー・マウンテン/雪原の死闘』などがあります。
主人公。一流もダイバー。水中で結婚式を挙げるも、妻が人食いサメに殺された事で酒浸りの日々を送る。
借金取りに追われる状態で死んだ婚約者の叔父を頼ってホテルで仕事するも注意されていた。
事情を知るリサと再会してビーチで飲み明かすと、津波が起きてホテルになんとか逃げた。
人食いサメもやって来て一人で対応していて、ボスを助けるなど縦横無尽の活躍をする。
最後は人食いサメを爆発で倒す作戦で囮になって成功し、救助ヘリが来て生還を果たした。
・リサ(演:チョウ・シンエン)
本作が長編映画デビュー作となります。
ヒロイン。ワン・レイの旧友。ワン・レイが結婚式で婚約者を人食いザメに殺されているトラウマを知っている。
パーティでバーテンダーしていたワン・レイに会うと、彼を誘惑するような態度を見せる。
ビーチでワン・レイと飲み明かし、津波がやって来るとホテルの中までなんとか逃げ出した。
ワン・レイの指示に頼りっぱなしになって、負傷したウェンウェンの介抱を一応やった。
最後はワン・レイを助ける為に囮となり、そのせいでバンコーが重傷を負うも生還を果たす。
・ウェンウェン(演:リュウ・チェンユー)
代表作に『Timeless Romance』、『最後の望み』などがあります。
離島のリゾートホテルに客として父親とやって来た。何度も写真を撮りたがる父親に仕方なく付き合っていた。
津波が発生してホテルが水没すると、食堂に侵入しようとしたサメを止めた父親を亡くした。
錆びた鉄で足を切ってしまい、調子が悪い中で壁を壊そうとしたワン・レイに助言をした。
ずっと調子が悪い状態でリサに介抱されている状態で、いち早く病院へ行かないといけない。
最後はワン・レイの活躍で人食いザメが爆発で倒されて、救助ヘリによって生還を果たした。
・シャオリン(演:シュー・ドンドン)
代表作に『余罪』、『追龍』などがあります。
離島のリゾートホテルに客として夫とともにやって来た。自信過剰で情けない夫に不満を持っている。
プールサイドでサン・ニーからいたずらを受け、パーティでも絡まれて迷惑そうにする。
津波によってホテルが水没して夫と取り残されるが、懸命に励ましてくれて考えを変えた。
二人だけでいると壁を突き破るワン・レイたちを救助と思うが、違うと分かって不安が募る。
最後は夫が自分を助ける為に負傷してしまい、本気で心配するも救助ヘリで生還を果たす。
・バンコー(演:スティーヴン・チャン)
代表作に『School Bus』、『Intelligent Machines Girlfriend』などがあります。
離島のリゾートホテルに役として妻と一緒にやって来た。モテモテの妻に対して常に警戒しているような状態。
妻がサン・ニーにちょっかいを出されると、すぐに文句を言うも彼の部下を見て黙っていた。
津波によってホテルが水没してしまうと、パニックになりそうな妻をずっと励ましていた。
ワン・レイたちが壁をぶち破って合流するが、人食いザメも来て何もできずに棒立ちする。
最後はワン・レイの作戦に賛同すると、リサのせいで妻が水に落ちて助けて負傷してしまう。
・スー・パン(演:ワン・シャオロン)
本作が長編映画デビュー作となります。
離島にあるリゾートホテルのオーナー。亡くなった姪の夫だったワン・レイを同情でホテルに雇っていた。
お客様にはいつも愛想を振りまいているが、酒浸りで遅刻するワン・レイに厳しくしている。
プールサイドでパーティを開くと、サン・ニーの調査でホテルが買収される事を期待する。
地震による津波で離島が水没してしまい、倉庫に取り残されるもワン・レイに助けられた。
最後は防火扉が破られ、人食いザメが侵入してサン・ニーに裏切られ食い殺されていた。
・サン・ニー(演:ヤン・ユービン)
本作が長編映画デビュー作となります。
大手ホテルチェーンの御曹司。体の大きな部下を従えてワガママ放題して、自分は許されるという自尊心を持つ。
シャオリンにちょっかいを出してバンコーに注意されるが、部下を使って脅迫していた。
津波でホテルが水没してしまい、一人で文句を言いながらワン・レイの指示に従っていた。
人食いサメが防火扉を破ってくると、逃げる際にスー・パンを犠牲にしてなんとか助かる。
最後はワン・レイの活躍で人食いザメが倒され、挑発していると一瞬生き返り食い殺された。
感想
[個人的な評価]
本作は最近少し気になっているアメイジングD.C.が配給した中国のパニック映画です。
この作品はサメ映画として君臨していますが、低予算の駄作を連発している中国映画という事でかなり不安があります。
粗悪な作品が多い近年の中国映画ですが、今回はサメ映画という事で過去に何作か鑑賞しているが期待していませんでした。
邦題が「ジョーズ」を使っている時点で期待が更に薄くなりましたが、本作は66分という短さのおかげでボロが出る前に終わりました。
ストーリーは津波で水没したリゾートホテルで主人公たちが逃げ回って、最終的に爆発四散させて助けるという王道のパターンでした。
67分しかないので当然ながら人間ドラマは深くできず、主人公が過去に負ったトラウマをなんとなく見せる程度に留まりました。
他の登場人物はいてもいなくてもいいぐらい頭数を揃えているだけで、実際には3人だけで物語を動かしている程度でした。
それなのに低予算の悪い点として尺稼ぎに登場人物を増やす事をしているので、尚更薄い内容が更に薄くなっていました。
肝心の人食いザメのCGはそれなりに頑張っている程度だが、人間を襲うシーンが既視感たっぷりでオリジナリティの欠片もなかったです。
主人公のトラウマはかなりどうでもいい感じだが、そこにドラマ性を見出そうとするけど、ハッキリ言ってテンポを悪くしているだけでした。
唯一、登場人物の中で個性を出していたのは性格の悪い御曹司で、顔つきから完璧に嫌われるキャラクターを上手く発揮していました。
みんなが期待するクズみたいな行動もして、最後は死にかけの人食いザメに食い殺されるオチはスッキリさせてくれます。
今回は期待値のハードルを極限まで下げた事と、上映時間が66分という短さのおかげで、そこまでダメの印象はなかったです。
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