作品データ
あらすじ
100年前、妻メアリーの不貞現場を目撃した夫が逆上し、お腹に赤ん坊がいると知りながらも相手とともに惨殺する。
その時、メアリーは恨みを込めて夫に「末代まで呪ってやる」と言い残して絶命してしまう。
現代のロサンゼルス、とあるミュージシャンの撮影現場にある鏡からメアリーが出現し、その場にいた人間を次々と血祭りにあげていくのだった。
登場人物&出演者
・メアリー・ワース(演:ヴェロニカ・リッチ)
代表作に『蛇女』、『インデペンデンス・ウォーズ』などがあります。
主人公。100年前に女性と浮気現場を夫に目撃され、お腹の赤ん坊とともに殺されてしまう。
撮影スタジオに入った女性ファンの呪文で召喚され、マットたちが来るまで待ち構えていた。
鏡がある部屋に神出鬼没して管理人から始まり、次々と殺害してマットに近づいていく。
チェットと取引してマットの宝石と交換条件で彼を殺害するべく、他の人間も殺害していた。
最後は鏡の中に投げられた宝石を手にするが、監督に足蹴りで割られてそのまま消滅した。
・マット・エリアス(演:デレク・ジェイムソン)
代表作に『Frog and Wombat』、『Saltwater』などがあります。
現代においてロックスターとして活躍している。先祖は伝道師だったマシュー・エリアスでメアリーを殺害した張本人。
ロサンゼルスで新曲のビデオをスタジオで極秘撮影に臨むが、浮気してスカイと揉めていた。
控え室がショボい事に不満を持っていて、ウィード監督の世界観について納得しておらず。
スカイとの話して心変わりして撮影に挑むが、メアリーが襲撃してみんなと控え室に逃げた。
最後は腹にナイフを食らい、宝石を鏡の中に投げて監督が破壊するが、そのまま死亡した。
・ウィード(演:ベア・バドー)
代表作に『Drama Kings』、『Roving Woman』などがあります。
ミュージックビデオの撮影監督。才能はピカイチだが、撮影現場に来ない事もあって業界で信用がない。
ジャネットから依頼を受けてマットのミュージックビデオを撮影に臨み、世界観を構築する。
マットが自分のイメージに合わないスタイルとして文句を言われるが、一歩も引かずに主張。
スカイに説得されたマットが心変わりするが、フランクがなかなか戻らず撮影が進まない。
最後はメアリーの襲撃で控え室に逃げて、彼女が鏡に入って破壊し、エルとスタジオを出た。
・エル(演:アレナ・サヴォスティコワ)
代表作に『ビーチ・シャーク』、『ザ・ワールドトレジャー/封印されし大魔術師の秘宝』などがあります。
女子大生で女優を目指している休学中。ハリウッドでミュージックビデオなどに出演して下積みをしている。
母親からランチの誘いを受けるが、マットのミュージックビデオの撮影があるとして断る。
撮影スタジオにやって来てマットに色気を振りまくが、スカイに注意をされてしまう。
なかなか撮影が進まない中で、照明のセッティングを手伝ってウィード監督に認められる。
最後はメアリーの襲撃を受けて右肩にナイフを食らうが、鏡を破壊して監督と生還を果たす。
・スカイ(演:ナタリー・ペロー)
代表作に『トリプル9/裏切りのコード』、『ゴジラ/キング・オブ・モンスターズ』などがあります。
マットの恋人。ロックスターになったマットが調子に乗っていて、他の女の子と浮気した事にブチ切れていた。
撮影スタジオに入っても機嫌が悪く、チェットの説明を聞かずに飲食して気を紛らわせる。
マットのワガママで撮影が滞ってしまい、スタジオ裏でなぜかフランクに相談していた。
控え室に戻ってきたマットと和解してイチャイチャするが、チェットが着て外に出ていた。
最後は車に戻って上着を着替えていると、メアリーに声をかけられてそのまま殺された。
・ジャネット(演:シャノン・ボボ)
代表作に『Scary or Die』、『1st Date』などがあります。
ミュージックビデオの現場責任者。撮影スタジオに到着すると、遅れてくるチェットやウィードを案内する。
少ない予算と要望から撮影スタジオ、才能あるけど問題があるウィード監督を手配していた。
文句を言うチェットに対して、強気な態度で予算や会社の要求だとして封じ込めていた。
撮影が予定よりも遅れてイライラしていると、フランクが戻らない事にブチ切れ寸前になる。
最後は宝石を欲しがるメアリーが登場して、逃げようとして背後からナイフを食らって死亡。
・フランク(演:ライアン・バリー・マッカーシー)
代表作に『The Devil’s Nightmare』、『The Changed』などがあります。
ミュージックビデオのカメラマン。撮影スタジオにジャネットとやって来た。将来はビッグになりたいと思っている。
プロデューサーのチェットが来る前にカメラなど機材を下ろして、一人で準備していた。
マットやチェットが撮影スタジオに入ってくると、挨拶をそこそこに作業へ取りかかった。
スカイがマットとの事を相談されて、ウィード監督が撮影を始めるとしてカメラで撮る。
最後は管理人に電気の調整を聞こうと探すと、死体を見つけてメアリーに刺されて死亡した。
・チェット(演:マイケル・シモン)
代表作に『The Love Patient』、『Where the Devil Dwells』などがあります。
マットのプロデューサー。無名時代にマットを見つけて、ロックスターに育てた恩師となる。
撮影スタジオに女連れで来ると、待ち受けていたジャネットから説明を受けるもイライラ。
マットたちと合流して管理人から説明を受けるが、スタジオのショボさに文句を言っていた。
ロックスターになったマットからクビを宣告されると、メアリーと手を組んで殺害を頼んだ。
最後はメアリーが欲しいマットの宝石を持つが、控え室に現れたメアリーに刺されて死亡。
感想
[個人的な評価]
本作はコンマビジョンが配給している作品となります。
この作品は月刊誌「PENTHOUSE」にて、2009年ベントハウス・オブ・ザ・イヤーに選ばれたヴェロニカ・リッチの主演作となります。
他にも『蛇女』にも主演していますが、本作ではお酒にもなっているブラッディ・メアリーの役で登場しています。
鏡越しから登場して、恨みを持つ相手の周囲にいる人間を容赦なく惨殺するところはまさに殺人鬼と言えるだろう。
ただ、すでに死んでいて悪霊や亡霊の類であっても、思い切って物理的なダメージを与えるところに低予算映画の悲しい性がありました。
本作の中でもミュージックビデオを撮る為に揉めていたが、多分、この作品についても同じようなやり取りしていたかもしれない。
それぐらい説得力のあるグダグダな感じになっていて、ロックスターのワガママももしかすると実際にある事を皮肉で描写していると思われる。
低予算映画ではドラマをしっかりと練っていないので、登場人物に深みがなく、尺が持たないので頭数で時間稼ぎする事が多い。
そんな本作もムダに頭数だけを揃えた登場人物がほとんどで、役割を統合しても問題がないのが半分以上いました。
どうしても殺人鬼映画なので殺される為だけに出てきた登場人物がいるけど、こういう作品に限って中途半端な役目を与える事も多い。
結局、物語の根幹にあるのは夫婦喧嘩の延長上であって、他の登場人物はただ巻き込まれるだけで中心にはいないのです。
なので、彼らがのエピソードはいらないどころか、存在すらいらないと思われるが、本作の脚本家は面白いドラマが作れる実力はなかったようです。
1ヶ月どころか、1週間もかからずに作ったレベルの内容であり、すぐに記憶から消えてしまうような退屈な作品でした。
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