作品データ
あらすじ
数々の試練を乗り越え、もう一つの人格「闇遊戯」であるアテムと別れ、遊戯は人格交代に必要だった千年パズルを封印した。
月日が経ち、遊戯たちは卒業を目前に控え、日常の生活を取り戻す中で彼らの前に少年「藍神」が現れる。
その一方、かつて闇遊戯のライバルであった海馬瀬人は、遊戯が封印した千年パズルの発掘を急いでいたのだった。
登場人物&出演者
・武藤遊戯/アテム(声:風間俊介)
代表作に『任侠ハルパー』、『鳩の撃退法』などがあります。
主人公。世界最高のデュエリストとしての称号を持つ。将来はゲームクリエイターとして活躍すると考えている。
アテムとの別れをどこかで惜しんでいるが、新たな道を進むとしてその未練を絶っていた。
新しいデュエルディスクの発表会で先にディーヴァと対決し、正々堂々と打ち破った。
海馬とのデュエルでも負ける事なく、復活したディーヴァを協力し、アテムにも力をもらう。
最後は一瞬だけ復活したアテムと話し、アメリカへ留学する杏子を仲間たちと見送っていた。
・海馬瀬人(声:津田健次郎)
代表作に『プランゼット』、『竜とそばかすの姫』などがあります。
ヒロイン。海馬コーポレーションの社長。新しいデュエルディスクを開発して闇遊戯との対決を再現させた。
あくまで過去の闇遊戯を実体化させただけで、勝利しても一切の満足を得ていなかった。
千年パズルを掘り出して闇遊戯の復活を企むが、阻止しようとしたディーヴァと対決した。
新しいデュエルディスクの発表会で遊戯と対決し、暴走するディーヴァを前にして協力する。
最後は開発した異次元装置で闇遊戯の世界に飛び、待ち構える彼とデュエルを実現させた。
・真崎杏子(声:齋藤真紀)
代表作に『グッドモーニング・コール』、『雲のむこう、約束の場所』などがあります。
遊戯のクラスメイトで幼馴染み。小さい頃からアメリカに渡ってダンスの勉強をするのが夢と語る。
すでに遊戯と高校卒業後の進路を相談していて、他のみんなにアメリカ留学を話していた。
消えた城之内を探そうとして、ディーヴァと遭遇するも異次元を超えた絆の力を見せつけた。
新しいデュエルディスクの大会で暴走するディーヴァの暗黒世界に取り込まれてしまう。
最後は長年の夢だったアメリカ留学を実現させ、空港でみんなと別れをして旅立った。
・城之内克也(声:高橋広樹)
代表作に『アップルシード/アルファ』、『岸辺露伴は動かない『懺悔室』』などがあります。
遊戯のクラスメイトで無二の親友。デュエリスト。将来は決まっていたが、プロのデュエリストを目指す。
新しいデュエルディスクが発表されるが、買うお金がなくて古いヤツを本田に修理させる。
正体を暴いたディーヴァに異次元へ飛ばされるが、アテムの力で元の世界に戻ってきた。
新しいデュエルディスクの発表会で暴走するディーヴァの暗黒世界に取り込まれてしまう。
最後はディーヴァがアテムによって倒され、アメリカへ留学を決めた杏子を見送った。
・本田ヒロト(声:近藤孝行)
代表作に『犬夜叉/紅蓮の蓬莱島』、『スチームボーイ』などがあります。
遊戯と城之内のクラスメイト。高校卒業後には父親が経営する工場の跡継ぎが決まっている。
決まっている将来について嘆いていたが、何も決まっていない城之内から突っ込まれた。
放置された城之内の自転車を見つけ、すぐに遊戯の元へ来てバイクに乗せて現場に向かう。
新しいデュエルディスクの発表会で暴走したディーヴァにより暗黒世界に取り込まれる。
最後はディーヴァがアテムによって倒され、アメリカへ留学を決めた杏子を見送った。
・獏良了(声:松本梨香)
代表作に『パーフェクトブルー』、『よなよなペンギン』などがあります。
遊戯のクラスメイトでデュエリスト。見た目の良さからファンクラブができているが本人は迷惑している。
遊戯たちと出かけて遊んでいても、ファンクラブの女の子たちに付きまとわれて困惑する。
デュエルをする為に遊戯の家に向かったが、正体を暴いたディーヴァに過去の事を聞かれる。
千年リングを手にして闇獏良が宿ると、シャーディー・シンたちを消し去った過去を話した。
最後はデュエルディスクの発表会で遊戯がディーヴァに勝利した事で異次元から戻った。
・海馬モクバ(声:竹内順子)
代表作に『フォトン』、『おでまし小魔神フーパ』などがあります。
瀬人の弟。兄が新たなデュエルディスクを開発する間、埋もれた千年パズルを発掘する現場を指揮する。
ようやく千年パズルのピースをすべて見つけると、すぐに兄へ報告して一緒に現場に向かう。
ディーヴァがやって来ると、異次元のデュエルを兄がやっている間にピースを持ち出した。
新しいデュエルディスクの発表会でのデュエル見守り、遊戯と対決する兄を応援していた。
最後は異次元に旅立とうとした兄から会社を託され、戻ってくる事を強く願って見送った。
・セラ(声:花澤香菜)
代表作に『センコロール』、『どうにかなる日』などがあります。
藍神の妹。意識波動「プラナーズマインド」の一人。闇獏良への復讐心を持つ兄を心配している。
遊戯たちの世界で復讐を遂げようとする兄を止めるが、結局は振り払われて何もできず。
千年パズルのピースを渡されるが、遊戯こそが正しい判断できるとして彼に託した。
一度遊戯に敗れた兄が千年リングの力で復活し、他の仲間たちとともに暗黒の力に囚われる。
最後はアテムの復活で高次元に戻れないが、新たな人生をエジプトで兄を送る事を決めた。
・藍神/ディーヴァ(声:林遣都)
近年の出演作に『恋する寄生虫』、『護れなかった者たちへ』などがあります。
遊戯や城之内のクラスメイト。その正体は高次元の存在であるプラナで、新たな未来を見据えている。
自分たちを救ってくれたシャーディー・シンを倒した闇獏良に深い憎しみを持っている。
遊戯たちのクラスメイトに扮していたが、海馬との対決から獏良を見つけて異次元に消した。
アテムの復活を託された遊戯とのデュエルに敗北し、千年リングの力で暴走をしてしまう。
最後はアテムの復活で高次元に戻れないが、セラとエジプトで生きる事を選択した。
感想
[個人的な評価]
本作は原作漫画連載開始20周年を記念した作品で、劇場版として四作目となります。
この作品はアニメシリーズとの物語の繋がりがなく、原作の最終話の前日談という位置づけになっています。
どっちかと言えば、原作の完結作と言ってもいいぐらい内容が繋がっていた作品です。
とにかく、本作はシリーズにおいて主人公である闇遊戯と海馬瀬人の因縁を最初から最後まで貫き通しました。
これは本作だけに限らず、シリーズでもこの二人の対決というのは物語の上で絶対に欠かす事ができない重要な要素です。
本作はそれを主軸に異次元のデュエルを展開していくが、あくまで闇遊戯と海馬瀬人を引き合わせる為の壮大な伏線にしかならない。
オリジナルキャラクターである藍神/ディーヴァの主張は分からなくはないが、そんな御託よりも闇遊戯とデュエルをしたい海馬瀬人の強い思いが勝りました。
最大のライバルだからこそ、誰よりも闇遊戯を理解する海馬瀬人が持つ信頼がラストで輝いていたのは素晴らしかった。
いつもは闇遊戯の前座に甘んじていた海馬瀬人だが、本作では主人公とも言えるぐらいの強烈な存在感がありました。
確かに主人公である闇遊戯の魅力は素晴らしいが、彼のいない世界で次に背負うのは海馬瀬人だと理解できます。
原作である漫画を何度も読んで、アニメ版もずっと見ていた人間として、本作の正当な続編という位置づけは非常に嬉しいです。
当時の声優たちもしっかりと再演していて、あのワケの分からない理論と勢いがパワーアップしている事に感動すら覚える。
リアリティなど勢いで吹き飛ばす本作の純粋なパワーアップは、長年に渡って原作とアニメ版を見ていたファンには堪らないだろう。
逆に言ってしまえば、本作を初めて鑑賞する人には置いてけぼりを食らってしまうぐらい内輪ネタになってしまっているのは事実。
しかし、本作を最大限に楽しむならば、原作とアニメ版をすべて頭に叩き込めば、この作品の素晴らしさは絶対に分かるはずだと思います。
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