【ノック・ノック】RE-2549

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洋画

作品データ

公開年月 2016/06/11
ジャンル サスペンス
原作 ピーター・トレイナー 『メイク・アップ』
監督 イーライ・ロス
脚本 イーライ・ロス、ニコラス・ロペス、ほか
製作 イーライ・ロス、ニコラス・ロペス、ほか
製作国 チリ、アメリカ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

愛する妻と子供たちに囲まれ、幸せな日々を送るエヴァンはある日、家族旅行の予定が仕事の都合で一人留守番をする事に。
するとその夜、玄関をノックする音が聞こえ、ドアを開けると、土砂降りの雨で濡れた二人の美女が立っていた。
ジェネシスとベルと名乗った二人は道に迷い途方に暮れてると助けを求め、エヴァンは抵抗を覚えつつ家へ迎え入れるが、そこから想像を絶する出来事に巻き込まれるのだった。

登場人物&出演者

エヴァン(演:キアヌ・リーヴス)

近年の出演作に『ジョン・ウィック:チャプター2』、『ネオン・デーモン』などがあります。

主人公。建築家。週末は妻と子供たちがビーチに出かけ、自身は家に残って仕事をしていた。

父の日を子供たちに祝ってもらうが、仕事が溜まっているせいでビーチへ行けず残念がる。
土砂降りの中で訪れたジェネシスとベルが困っていた事で良心から彼女たちを家に招く。
ジェネシスとベルの誘いに負けてしまい、彼女たちと肉体関係を持ってしまう。
最後は散々拷問と侮辱を受け、SNSにファックの動画を投稿されて、心神ともボロボロに。

カレン(演:イグナシア・アラマンド)

代表作に『グリーン・インフェルノ』、『ダウンヘル』などがあります。

エヴァンの妻。芸術家。多くの作品を作っていて、友人で仕事仲間のルイスから絶賛されている。

夫と子供たちと幸せな生活を送っていて、何不自由ない平穏な日々を疑わずに過ごす。
家で締め切りが迫っている仕事をする夫を残して子供たちをビーチへ連れて行く。
最後は何も知らずにビーチで過ごして、家に戻ったら大惨事を見て呆然としていた。

ルイス(演:アーロン・バーンズ)

代表作に『グリーン・インフェルノ』、『ザ・ストレンジャー/感染者』などがあります。

カレンの仕事仲間。カレンの作品を高く評価し、エヴァンを含めて家族ぐるみの付き合いをしている。

カレンの作品が仕上がったのを確認すると、後で取りに来るとして一度仕事へ戻った。
家に残っていたエヴァンと連絡を取ると、姪が来ているメールをもらった合鍵で入った。
ジェネシスたちと遭遇して挨拶を交わして、目的の作品を運び出そうとして血に気付く。
最後はジェネシスたちを疑ったところで奇襲を受けて、そのまま彼女たちに殺された。

ベル(演:アナ・デ・アルマス)

代表作に『ウォー・ドッグス』、『ブレードランナー/2049』がある。

スペイン出身。道を間違えているとジェネシスに訴えたが結局は間違ってしまった。

ジェネシスがトイレに行っている間、迷っているエヴァンを上手く誘っていく。
幼少の頃に父親から性的虐待を受けているせいで、エヴァンに対して執着する事に。
ジェネシスに対して服従していて、彼女の命令なら素直に聞く上下関係である。
最後はジェネシスとともにエヴァンへの制裁を加え、犬を連れてどこかへ去っていく。

ジェネシス(演:ロレンツァ・イッツォ)

代表作に『アフターショック』、『グリーン・インフェルノ』などがあります。

パーティー会場へ向かおうとするが、土砂降りの中でタクシーが道を間違えてしまう。

エヴァンの家に来てから、積極的に彼を誘うとするビッチな発言を繰り返していた。
実は4年も家出をしていて、主犯格としてエヴァンを気に入って彼に執着する。
家から追い返された事を根に持ち、戻ってきたエヴァンを監禁して拷問を繰り返す。
最後はエヴァンを父親として試すも他と同じでガッカリし、そのままどこかへ去った。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

1977年にピーター・トレイナー監督の『メイク・アップ』のリメイクとなっています。
本作は『キャビン・フィーバー』や『ホステル』などで知られるイーライ・ロスが監督を務めています。
主演はハリウッドを代表する一人であるキアヌ・リーブスという事で自然と期待します。
ただ、個人的にイーライ・ロス監督はそこまで上手い作品を作っているとは思えない。
残念ながら原作となっている『メイク・アップ』は知らなかったので、オリジナルとして鑑賞する感じになります。
率直に言って、本作は久しぶりに不快感しかないクソみたいな作品でした。
過去に鑑賞した作品で最大の不快作だった『ブラインドネス』と比べて弱いが、途中から早送りしたくなるぐらい時間のムダに思えてしまった。
二人の若い女性が訪れて、家の主人が親切心から彼女たちを助けるが、それは彼にとって大きな過ちへの第一歩となってしまう。
序盤では主人公のエヴァンがどれだけ家族に対して愛情を持っているか丁寧に描いている。
ハッキリ言って、この場面は非常に退屈で面白味がないけど、先の展開に必要な描写となっているが、もう少し工夫して欲しいです。
ようやく退屈な家族のシーンからビッチが二人来るけど、どう見てもマトモじゃないのはすぐに分かるはずです。
主人公は成功している金持ちの建築家で、あのようなビッチは普通家に入れないでしょう。
そこからビッチたちによる誘惑に負けるという意志の弱さを出して、そのまま一夜を過ごすという頭の悪すぎる展開です。
あれだけの家を持っていて、建築家ならば、一夜だけの欲望に負けるほど本能だけ生きてきたとは思えません。
しかも、冒頭であれだけ家族が大切だと見せているならば、ビッチ二人との成り行きはあまりにも映画的な不自然さがありました。
次にビッチ二人についてだが、行き当たりばったりではなく、計画していたようだが、一番肝心の動機がハッキリと分からない。
このような計画に打って出るには理由が必要であり、何よりなぜ主人公が選ばれたのか、本作では一切騙られません。
当初は勢いだけでやっているように見せかけて、実は計画的だったという流れは、あまりにも頭が悪い構成だと感じました。
主人公のエヴァンもほとんど反撃せず、ただ泣きわめくだけだが、頭の良くないビッチたちにまんまとしてやれるのはおかしすぎる。
本作は不快感をベースに、頭の悪い構成、動機の説明がない謎の行動など、何を取っても面白いところが一切ないです。
何よりビッチ二人に対する制裁がまったくないというのは、本作の不快感を示しています。
ビッチ二人に制裁があれば、スッキリしたと思うが、イーライ・ロス監督の狙いはあくまで不快感だったのでしょう。
イーライ・ロス監督は過去の栄光によるブランド化で多少の知名度を上げているが、個人的にはずっと微妙な作品しか作っていない気がします。
その中で本作は不快感としても『ブラインドネス』にまったく勝てず、イーライ・ロス監督らしいどんでん返しもないという面白味がない作品でした。
ただし、今回のキアヌ・リーブスは珍しく感情を爆発した役柄だったので、そこだけはちょっとだけ面白いと感じました。

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