作品データ
あらすじ
第一次世界大戦から100年を記念して、テレビ局のドキュメンタリー制作チームが歴史的に有名な戦いにまつわる新たな謎で視聴率を稼ごうとしていた。
戦いの地だった「ソンム」でのロケを開始した制作チームだったが、行く先々で不可解な事象が起こっていた。
制作チームが掘り起こしたのは、100年前に戦死した兵士たちの物語ではなく、死者の軍隊との新たな戦争だった。
登場人物&出演者
・エマ・ワシントン(演:ウェンディ・グレン)
代表作に『11:11:11』、『サプライズ』などがあります。
ドキュメンタリー番組のホスト。心霊番組が有名でドキュメンタリーのスタッフが憧れる。
今回の番組について内心では小バカにするが、仕事として割り切ってしっかりとやる。
ゾンビ兵士に襲われるもなんとか逃げ出し、内輪揉めする中で冷静に脱出路を探していた。
森で見つけた遺体を埋葬すればゾンビ兵士が消えると考え、マーカスに託されて実行した。
最後は来なかったスタッフが遅れて来ると、声をかける寸前にゾンビ化したダズに殺された。
・マーカス・シン(演:レイ・パンサキ)
代表作に『ヒットマン/リローデッド』、『コレット』などがあります。
「トーチライト・プロダクション」の映像作家。カメラを回して舞台裏を撮影していた。
過激な映像が必要だとしてヤラセ演出もして、他のメンバーもそれに賛同していた。
ゾンビ兵士に襲われても映像を撮っていて、証拠になるとして何度も繰り返していた。
補給室から脱出して先に逃げたダズのカメラを見つけるが、まさかの地雷原で車に行けず。
最後はエマにカメラとメモリチップを渡し、噛まれた事でゾンビ兵士たちと爆発四散した。
・ダズ(演:ベン・シャフィーク)
代表作に『ジェネシス』、『ナイトシューターズ/処刑遊戯』などがあります。
「トーチライト・プロダクション」のカメラマン。中古のカメラを持たされて不満を漏らす。
ゾンビ兵士に襲われると、カメラを回しながらも必死にみんなとトンネルの方に逃げた。
ブライアン博士のアミュレットを壊す提案に乗り、なんとか破壊する無意味に終わる。
実は手を噛まれていたが切り傷だと訴え、先に車まで逃げて助けに呼ぶ為に行動をした。
最後はカメラにゾンビ兵士と戦う映像が残り、ゾンビ化してエマと残りのスタッフを襲った。
・ブライアン・ロック博士(演:ロバート・ブレーデン)
代表作に『Dead Creatures』、『Genesis』などがあります。
“ソンムの戦い”の専門家。ドキュメンタリー番組に解説役としてオファーを受けている。
今回のロケに関して慎重な姿勢を持っていて、面白おかしくするマーカスを快く思わない。
ゾンビ兵士が出現してトンネルに逃げ込み、過去に使っていた事から脱出路を探していた。
原因は兵士のアミュレットだとして、破壊するべきだとしてダズが破壊する意味がなかった。
最後は隠れていた補給室から出ようとするが、背後から襲われてそのまま殺されてしまう。
・ジョアンナ(演:エヴァ・ソルヴェイグ)
代表作に『Till Death』、『A Motion Selfie』などがあります。
「トーチライト・プロダクション」に雇われている女性ドイツ人。運転手を担当している。
フランス語がまったくできず、マトモに地図が読めずに目的地へたどり着けずに苛立つ。
アカデミー賞を受賞した監督たちと大違いの扱いで、待遇についてハッキリと文句を言う。
ようやく目的地に到着すると、またもアマンダと一緒にエマの番組について語っていた。
最後は車に群がっていたゾンビ兵士を呆然と見て、マーカスに声をかけられるも襲われた。
・アマンダ(演:ケイシー・バーンフィールド)
代表作に『U.M.A./レイク・プラシッド3』、『ストリート・ファイターズ』などがあります。
「トーチライト・プロダクション」の女性スタッフ。主に雑用とエマの面倒をみている。
エマに対して憧れを持っていて、彼女の出演した幽霊の番組についてジョアンナと褒め合う。
マーカスとは過去に何かトラブルがあって、目的地に着かないイライラをぶつけていた。
目的地に到着すると、次々と不気味なモノが出てきていい画が撮れるとして仲直りした。
最後は復活したゾンビ兵士たちに囲まれると、真っ先に顔を食われて最初に死んでしまう。
感想
[個人的な評価]
本作はイギリスのゾンビ映画でフレディ・ハットン=ミルズとバート・ラスポリが共同で監督を務めます。
フレディ・ハットン=ミルズとバート・ラスポリにとって映画監督2作目で、共同での監督も2作目となります。
アフリカから伝わる黒魔術によるゾンビであり、近年はほとんどウイルス感染が多い中で珍しいタイプの作品です。
ただ、作った二人の監督たちはウイルス系と呪い系の違いが分かっておらず、根本的なところから躓いています。
多分だが、ウイルス系にすると普通すぎると思って、呪い系にしたと思いますが、どう考えてもリサーチ不足が明らかです。
まず、ウイルス系は主流となっているので、噛まれて感染して、食欲と凶暴性で集団となって生きた人間を食い殺して仲間を増やします。
それに対して、呪い系はブードゥー教の黒魔術が由来で、こちらは術者を主人として使い魔のような存在となります。
つまり、呪い系だとゾンビを操る術者がいて、自分の意志で生きている人間を襲うという事はないはずです。
更に呪い系はあくまで道具という扱いであって、生きた人間を食うような行為するのは明らかにおかしい。
どうしてもゾンビという概念に囚われているせいで、カニバリズムと感染を出しちゃっているが、それならば素直にウイルス系のゾンビにするべきでした。
出発点で間違っていますが、それ以上に本作はPOV、狭い場所、薄暗い背景、内輪揉めと質の悪い低予算ゾンビ映画のオンパレードでした。
特に登場人物たちがゾンビ兵士に襲われる場面になると、薄暗くて狭い場所でPOVの視点で何が起きているのか分かりません。
迫力を出して同時にごまかす為にそうなったのでしょうが、考えられる最悪の組み合わせで鑑賞する気が萎えてしまいます。
イギリス映画なので出来は微妙だと覚悟していましたが、呪い系ゾンビの設定の甘さ、何をやているのか分からない演出は最悪でした。
リンク
コメント