作品データ
あらすじ
2015年のハロウィーンの日、ベントンという町でパーティをしていた高校生グループをパンプキンマスクを被ったトリックによって次々と惨殺される。
トリックは反撃を食らい病院で治療していたが、いつの間にか手錠を外して事情聴取の為に来たデンバー刑事を襲い、銃弾数発と2階から落ちても生きて川へ逃げてしまう。
その後、毎年のようにパンプキンマスクを被る男による惨殺事件がハロウィンの日に各地で発生し、2019年に男は最初に殺人を犯した町へ戻ってくるのだった。
登場人物&出演者
・マイク・デンバー刑事(演:オマー・エップス)
近年の出演作に『誘惑は死の香り』、『3022』などがあります。
主人公。地元の刑事で2015年にトリックが引き起こした殺人事件の捜査をリサとともに担当していた。
毎年のように繰り返される惨殺事件をトリックの仕業だと主張するが、証拠を掴めずにいる。
FBIから刑事の退職勧告を受け引退しようとするが、2019年に再び事件が起きて捜査を続行。
今度は町に戻ってきた事を知って、リサと惨殺を止めようと奔走するも逆に利用された。
最後はトリックの正体が複数人の組織だと知るが、何度も胸部を刺されて死亡してしまう。
・リサ・ジェーン保安官(演:エレン・アデア)
代表作に『The Unwanted』、『Cryptid』などがあります。
地元の保安官。2015年にトリックが引き起こした殺人事件の捜査でデンバー刑事とともに担当していた。
病院で暴れるトリックに銃弾を浴びせ、冬の川で生きているはずがないとして考えていた。
一連の惨殺事件がトリックの仕業だと考えるデンバー刑事と違い、諦めるべきだと説得する。
2019年に再びトリックが現れて惨殺事件が連続していき、相棒まで殺されてブチ切れていた。
最後はトリックの一人に重傷を負わせられるが、シェリルと正体を見破って一人を殺害した。
・シェリル・ウィンストン(演:クリスティーナ・レイエス)
代表作に『Redliners』、『Overlook』などがあります。
2015年のハロウィーンでトリックが起こした惨殺事件のパーティに参加した。トロイのおかげで命拾いしている。
病院でトリックに人質とされるが、とっさの判断で頭突きを食らわせてなんとか逃げ出した。
2019年には州立大学に通っていたが、父親が事故でケガした事から退学して地元に戻った。
ハロウィーンで楽しんでいるとトリックの出現で追われ、病院に行くと再び襲われてしまう。
最後は重傷のデンバー刑事を見つけてトリックの正体を見破り、二人をなんとか殺害した。
・タルボット(演:トム・アトキンス)
近年の出演作に『ドライブ・アングリー』、『ブラッディ・バレンタイン』などがあります。
地元でダイナーを経営している。40年に渡って学生たちの名前を刻んだドアを持ち、地元では人気を誇っている。
2015年に起きたハロウィーンの惨殺事件を受けて、トリックの名前だけを切り取って捨てた。
2019年になって何者かによってドアを盗まれてしまい、事件を忘れるべきだと考えている。
ハロウィーンの夜に教会で映画上映するが、トリックが再び現れたと知り倒そうと警戒する。
最後は逃げるトリックを追うも反撃を受けて、リサが見ている前であっさりと殺された。
・スティーヴ医師(演:ジェイミー・ケネディ)
代表作に『マスク2』、『トレマーズ/コールドヘル』などがあります。
地元の病院に勤める。火かき棒を腹部に食らったトリックの治療をして、デンバー刑事に彼の権利を口にしていた。
シェリルの父親が屋上から落ちて重傷を負い、その担当医として厳しい状態だと話していた。
ハロウィーンの夜にトリックが再び出現し、ケガしたシェリルの友人たちを治療していた。
トリックを倒したリサの治療をするが、複数人あとシェリルが一人目を持ち出す様子を見る。
最後は落ちていたパンプキンマスクを拾い、その正体はリーダーで残りのメンバーと合流。
・トリック/パトリック・ウィーバー(演:トム・ニーマン)
代表作に『Paterno』、『Inside the Rain』などがあります。
ベントンの高校に通っていた男子学生。真面目で天才的な頭脳を持ち、教師たちを小バカにしていたという。
2015年のハロウィーンで同級生を殺害し、デンバー刑事たちの銃弾を浴びても死なず逃げた。
毎年のようにハロウィーンで各地に出没して惨殺を繰り返し、デンバー刑事の仲間も殺害。
2019年に町へ戻ってきたデンバー刑事を挑発するが、実は背骨を折って車椅子の状態にある。
最後はデンバー刑事に正体を明かしナイフで刺したが、シェリルにバレて逆に殺されていた。
感想
[個人的な評価]
本作は『ターミネーター:新起動/ジェニシス』の脚本で知られるパトリック・ルシエによる監督作品となっています。
この作品はいわゆる殺人鬼を描いており、あの『ハロウィン』シリーズにイメージを被せてきている感じです。
まったく心理状況が分からない状態でパンプキンマスクを被った高校生が、パーティで同級生たちを次々と惨殺していくところから始まります。
ここら辺は『ハロウィン』を少しだけ意識した理由なき殺人になるが、実際に実行したトリックは普通に顔出ししてしゃべっていました。
そこから逃げ出して他の町で似たような惨殺事件をハロウィーン限定で行い、主人公の刑事が何者か正体を暴こうとする。
銃弾を浴びて血を流しても次にはピンピンとして、機敏に動いているところから、主人公が悪魔の類と思うようになります。
これは鑑賞している側も同様にミスリードを狙った展開だが、ラストになってネタバレによって組織で行っている事が判明します。
これは以前に鑑賞した『スマイリー』に似たようなオチになっていて、この作品については個人的に地雷映画の一つになっています。
つまり、本作の同じような印象を持つのは当然だが、『スマイリー』よりもちゃんとした謎を置いているからマシなレベルでした。
ただ、組織でやっているハロウィーン限定の惨殺だが、その理由についても曖昧すぎて納得できるような感じではなかったです。
多分、作っている側もそれらしい理由を思いつく事ができず、主語を大きくしてボカした感じにしていると思います。
そうなってくると、殺人に対する信念を感じ取る事ができないのは当然で、他の殺人鬼映画と比べても微妙としか言えません。
辛うじてストーリー全体がちゃんとしている事から映画の体裁を保っているが、オチについては個人的にあまり好きじゃなかったです。
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