作品データ
公開年月 | 2007/11/17 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | 伊藤潤二 『富江』 |
監督 | 久保朝洋 |
脚本 | 久保朝洋 |
製作 | 松下順一 |
製作国 | 日本 |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
恋人の尚子を目の前で何者かによって殺されたショックで、精神崩壊を起こした梅原一樹。
適切なカウンセリングを受けて、社会復帰を果たした一樹はマネキン工場に就職した。
そこで一樹は富江という尚子に瓜二つの女性に出会い、彼女な富江のコピーで肉体を維持する為にオリジナルの血を求めるのだった。
登場人物&出演者

代表作に『蛇にピアス』、『カルト』などがあります。
マネキン工場の一室に匿われている。藤田工場長たちを魅了して陰から操っていた。
新入りの一樹を魅了しようとするも失敗し、初めて屈しない男と分かって興味を持つ。
体が朽ち果てようとして、オリジナルの富江を探すもなかなか見つからずイライラする。
岸田や大城たちに狙われて逃げると、ちょうど駆けつけた一樹と本物がいる場所に行く。
最後はオリジナルが存在しないと知り、時間切れとなって自分に火をつけて消滅した。

代表作に『素敵な夜、ボクにください』、『大怪獣バトル/ウルトラ銀河伝説THE MOVIE』がある。
主人公。恋人の尚子が何者かに刺され、目の前で死んだトラウマを引きずっている。
カウンセラーに通って克服して、知り合いから紹介されたマネキン工場に就職した。
そこで死んだはずの尚子とソックリの富江1号に出会い、彼女を誘惑を普通に拒否した。
工場が燃えると気になって富江1号を助け出し、本物がいる場所に行くも当然おらず。
最後は1号が絶望して焼身自殺し、骨を食って体内からオリジナルが誕生した。

代表作に『陰日向に咲く』、『のぞきめ』があります。
肉体が朽ち果てる前に再生をしていて、魅了されていた岸田によって匿われていた。
体を再生するも汚れた血のせいで体が朽ちていくと、オリジナルを探そうとする。
岸田がなかなか動かない事に腹を立て、直接工場に出向いて大城を魅了して操った。
ようやく富江1号に出会うが、オリジナルじゃないと分かっても殺し合いを仕掛ける。
最後は穴を覗いた際に1号によって突き落とされ、ガソリンを撒かれて燃やされた。

代表作に『冷たい熱帯魚』、『アウトレイジ』があります。
マネキン工場で働く青年。一樹より先に入社して、彼に色々教えるように言われる。
実は女から再生した2号に魅了され、彼女にもう一人の富江を探すよう指示される。
触る事を許されない富江1号に憎悪を抱き、大城を仲間にして殺そうとしていた。
最後は富江1号を追うが、藤田の持っていた散弾銃で撃たれ、結局は相打ちとなった。

代表作に『月光仮面』、『オー!ファーザー』などがあります。
マネキン工場で働く大柄の社員。常に藤田工場長の隣にいて、無口で彼の命令に従う。
新入りの一樹を富江に会わせる時にも同席し、彼女の命令で藤田をボコボコにしていた。
岸田によって富江2号に会うと、彼女の魅力にやられて1号を殺そうと操られる。
最後は1号を殺そうとするも藤田と交戦して、逃げられて工場内で叫んでいた。

代表作に『トカレフ』、『星屑の町』などがあります。
マネキン工場の工場長。新入りの一樹に工場を案内し、勝手に出歩かないよう注意した。
新入り一樹を富江の元まで連れて行くが、もう一人の富江が見つけられず罰を受けた。
岸田によって2号と会った大城が暴走して1号を殺そうとしたが、乱入して止めた。
最後は大城から逃れ、散弾銃を手に一樹を追っていったが、岸田と相打ちになって死亡。

代表作に『あぶない刑事』シリーズ、『秋の理由』などがあります。
道端を歩いていた一樹に声をかけた男。尚子について何か知っているとほのめかす。
その正体は小児科医で過去に富江の遺体から血を手に入れ、女の子に注入していた。
結果的に1号や2号のような存在が次々と生まれ、ずっと監視して一人で楽しんでいた。
最後は絶望する一樹たちを呼び出し、喜々として過去を語るも1号によって殺された。
感想
[個人的な評価]
本作は『富江』シリーズの第7作目となります。
「BEGINNING」と「REVENGE」の二本立てがあまりにもヒドイ有様で、もう今回は何をしてくるのか期待していません。
ただ、前作の低予算路線から少しだけ予算が増えたが、肝心の富江が演技をみた事がないあびる優という不安材料があります。
個人的にはあびる優の顔はなぜか惹かれるところがあるけど、性格の悪そうな演技はかなり上手いと感じました。
というより違和感があまりなく、あびる優のイメージになんだか合っていた気がします。
あの二本立てがゴミ映画レベルだったせいか、本作はマシに思えるというフィルターで持ち堪えようとしています。
しかし、残念ながら物語のスケールがどんどん内側に向かって小さくなって、設定をこねくり回すもいいモノができるはずもない。
本作ではついに富江同士のバトルに発展すると思ったら、ほとんどが退屈な会話劇で直接的なあっさり終わる。
この作品では対決が目的じゃなく、なぜかニセモノである富江の苦悩を描いているが、残念ながら誰もそんなモノを求めていません。
あくまで上から目線で男たちを操る富江をみんなが期待していて、絶望に打ちひしがれる彼女などキャラクターが崩壊しているだけです。
しかも、そんな感情に訴えようとする内容なのに役者が揃いも揃ってヘタクソだから、尚更鑑賞に耐えられるレッドゾーンを言ったり来たりしています。
あの二本立てがあるおかげでゴミ映画としてのハードルが下がった分、本作はそれで助かったと言えるだろう。
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