作品データ
あらすじ
3年前の事故で記憶障害と不眠症を患い、精神科に通う少女の泉沢月子。
精神科医の細野は彼女の記憶を催眠療法で探り、その中にある“トミエ”を聞き出すも、彼女はその名前が誰なのか思い出せない。
月子の生活に突如として奇怪で恐ろしい出来事が始まると、同時期に川上富江という女性について調べる警視庁の刑事が細野の元にやって来るのだった。
登場人物&出演者
・泉沢月子(演:中村麻美)
代表作に『ファザーファッカー』、『渾身/KON-SHIN』などがあります。
主人公。ある事故で記憶障害と不眠症を患っている。写真家を目指して写真を撮っている。
祐一と同棲しながら写真家を目指して様々な写真を撮る中、通院して催眠療法を受ける。
自分の中にある富江の記憶が蘇ると、祐一を操る彼女によって細野先生が殺されてしまう。
祐一が富江を刺し殺すと、そのまま遺体を持って川に捨てようとして再生をされる。
最後は富江を発煙筒で燃やし、決別したと思ったら、自分にも泣きぼくろで彼女が出現した。
・川上富江(演:菅野美穂)
代表作に『落下する夕方』、『化粧師/KEWAISHI』などがあります。
ヒロイン。泣きぼくろ、白いシャツ、黒いタイトスカートの美女。男を次々と魅了していく。
最初は紙袋にビニール袋に頭部があって、山本が拾ってそのまま育てて徐々に再生する。
大人の女性まで再生を果たすと、山本を捨てて祐一が働いているレストランで採用される。
月子を邪魔する者を殺してもらい、記憶を失っていた彼女に同一の人間だと主張した。
最後は体を燃やされるが、月子に泣きぼくろが出現すると、その隣に現れて笑っていた。
・細野辰子(演:洞口依子)
代表作に『ドレミファ娘の血は騒ぐ』、『あげまん』などがあります。
精神科医。日本にまだ少ない催眠療法を取り入れて、月子の記憶障害を治療しようとする。
月子から様々な言葉や名前を聞き出すが、断片的で関連性を見出だせずに苦悩する。
刑事の原田から尋問を受けるが、月子に何か問題があると問われても答える事を拒否した。
月子に刑事の原田から聞いた名前を見せるも反応がなく、過去を忘れるべきだと話した。
最後は富江に操られる祐一が病院に侵入し、抵抗もできずにあっさりと殺された。
・原田省二(演:田口トモロヲ)
代表作に『鉄男』、『探偵はBARにいる』シリーズなどがあります。
富江について捜査している刑事。富江の行方も探していて、人間関係から事件を探っている。
同級生だった月子が通院している細野の病院にやって来ると、構わずに尋問をしていた。
富江が原因だと思われる殺人現場にやって来ると、確実に彼女の存在を感じていた。
レストランでの殺人現場まで来ると、そこで富江の履歴書を見つけてなんとか探そうとした。
最後は細野の病院での凄惨な現場を見て、富江がいないと知ってすれ違いに残念がった。
・斎賀祐一(演:草野康太)
代表作に『Rainbow』、『眠る右手を』などがあります。
月子と同棲している恋人。レストランでバイトし、バンドマンとして成功をを目指している。
実は月子の親友である佳織と隠れて浮気しているが、当然のように気付かれずにいた。
レストランに富江がウェイトレスとして採用されたが、その独特な雰囲気を不思議に感じる。
一人でレストランにいると、富江が近寄ると、月子に秘密だった浮気がなぜかバレていた。
最後は細野を殺害すると、今度は富江を滅多刺しにして、そのまま現場を後にして消息不明に。
・吉成佳織(演:留美)
代表作に『心霊』、『あしたはきっと…』などがあります。
月子と同じ大学に通う親友。月子と同じように写真学科にいるが、才能のなさを感じている。
少し変わった月子に対しても気兼ねなく接していて、自分の撮った写真を見せていた。
実は祐一の浮気相手で、月子に知られる事なく、特に悪いという考えがまったくなかった。
将来に関しても夢がなく、毎日をなんとなく生きていて、祐一との日々をただ楽しんでいる。
最後は月子に何か言おうとしたが引き返すも、富江に操られた大家に山本の部屋で殺された。
・山本武史(演:水橋研二)
代表作に『月光の囁き』、『美代子阿佐ヶ谷気分』などがあります。
紙袋とビニール袋に包まれていた富江の頭部を拾う。ペットのように食事を与えていた。
元々は精神病院の患者で自分の右目に劇薬を浴びせるが、本人は狂っていないと話していた。
富江が成人の女性まで再生するが、彼女の命令を実行できずにそのまま捨てられてしまう。
最後は小銭泥棒で捕まってしまうと、刑事の原田から尋問を受けるもマトモな答えを言わず。
感想
[個人的な評価]
本作は伊藤潤二の同名漫画を実写映画化した作品となります。
以前から知っていたシリーズだが、かなりの本数があったので少し遠慮していた。
しかし、そろそろ鑑賞する時期だと感じたので、いよいよシリーズの制覇に乗り出します。
映画を鑑賞する前になぜか中国のコスプレイヤーの画像を知って、漫画とそっくりすぎてずっと眺めていました。
それも興味を持つ要因の一つになったという事もあって、どのような作品か気になりました。
もちろん、前情報をほとんどなく鑑賞したが、唯一「再生する」という特殊な能力を持っている事だけは残念ながら知ってしまった。
本作は1999年の作品なのに、あまりにも映像が80年代っぽくて、ずっとその理由を考えていた。
今回は動画配信サービスからの鑑賞だったので、もう少しちゃんとした映像にするべきです。
肝心の内容は90分程度の物語なので、思っていたよりも薄くて、タイトルにもなっている富江のインパクトは思ったほど強くなかったです。
やはり、中国のコスプレイヤーが似すぎていたせいで、菅野美穂じゃ物足りないと感じてしまったのはマイナス要因でした。
ただ、これがシリーズ化されているのは意味があるはずなので、このまま可能な限り続編を追っていこうと思う。
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