作品データ
あらすじ
菊野ケイは日商簿記検定2級合格を目指し専門学校に通い、夜はアルバイトとして指名制の殺し屋としてナンバーワンの実力を持っている。
ある時、学校帰りのバスでビジネスマン風の青年テラノと出会ったケイは、一目惚れしながらも夜のアルバイトに向かった。
今回の依頼は巨大ヤクザ組織の三代目組長からある人物の暗殺であり、そのターゲットはヤクザの会計士でケイがバスで出会ったテラノと判明するのだった。
登場人物&出演者
・菊野ケイ(演:橋本環奈)
近年の出演作に『カラダ探し』、『劇場版/ルパンの娘』などがあります。
主人公。日商簿記検定2級合格を目指す専門学生。裏の顔はアルバイトでナンバーワンの実力を持つ殺し屋。
仕事を終えてバスに乗り込むが、定期を忘れて乗り合わせたテラノが立て替えて惚れていた。
渡辺がラーメン屋に来て正体がバレると、彼もアルバイトとして入って一緒に現場へ行く。
国津の殺害でみちたかが襲撃するも逃げて、ケガを負っただりあを病院に送り届けていた。
最後はテラノを助ける事になるも彼が自爆し悲しむが、生きていると判明して喜んでいた。
・テラノ(演:杉野遥亮)
代表作に『羊とオオカミの恋と殺人』、『東京リベンジャーズ』シリーズなどがあります。
ヒロイン。伝馬組の会計士。伝馬組の帳簿をすべて把握している。過去に銃撃を重傷を負った相棒を見舞う。
バスに乗ったケイが定期を忘れると、二人分を払って無邪気な彼女の行動に笑みを見せる。
木下が伝馬組から大金を横流ししていると推測し、アヤベの会社に潜り込み証拠を手にする。
組長に証拠を見せるも足りないと言われ、木下の計画を暴く為にすべての金を奪っていた。
最後はケイと一緒に逃げるが、木下とともに自爆するが、実はニューヨークで生きていた。
・渡辺(演:鈴鹿央士)
代表作に『ホリミヤ』、『星空のむこうの国』などがあります。
ケイと同じ専門学校に通っていた専門学生。以前からケイに一目惚れして、何かと接点を掴もうとする。
ラーメン屋へ勝手に入ると、大男が暴れて殺し屋だと察知するもアルバイトしたいと話した。
ケイが殺し屋になった理由などを聞こうとするが、彼女がテラノに惚れている事を知らず。
だりあがケガを負って病院に運ばれ、やって来た金子に中立地帯だと強く出て退かせていた。
最後はみちたかを足止めする為に戦うも簡単に倒されるが、テラノの最期を見届けていた。
・だりあ(演:太田夢莉)
代表作に『ブレイブ/群青戦記』、『風の中のピアノ』などがあります。
アルバイトで殺し屋をしている短髪の女性。首周りにはナイフで切られた跡が残っている。
狙撃を得意としてターゲットに照準を合わせ、ケイのサポートとして国津を射殺している。
実は両親がヤクザに殺されていて、それが金子で彼によって殺人マシーンとして訓練される。
金子に対して個人的な恨みを持っていて、再び遭遇してケガを負うもケイのおかげで助かる。
最後はテラノの元に来たケイのサポートをして、乱入した金子に銃弾を放って復讐を果たす。
・ヅラ(演:岡村隆史)
近年の出演作に『妖怪大戦争/ガーディアンズ』、『決算!忠臣蔵』などがあります。
ケイの送り迎えをする中年のオッサン。髪型がリーゼントであるけど、実際はハゲていて特注のカツラをバラされる。
仕事を終えたケイを出迎えると、依頼者がアイドルと知っていて様子をしきりに聞いていた。
大男の死体をラーメン屋に運ぶが、実は生きていて銃を奪われるもケイとの連携で倒した。
渡辺がアルバイトについて知ってしまい、彼を雑用として雇って常に一緒に行動していた。
最後は渡辺とともに時間稼ぎにみちたかを対決し、テラノが死んで悲しむケイの心情を悟る。
・店長(演:馬場ふみか)
代表作に『仮面ライダーシリーズ』、『てぃだ/いつか太陽の下を歩きたい』などがあります。
ラーメン屋を経営している若い女性。その裏ではデリヘルに扮した殺しを請け負う組織として統括している。
報酬さえもらえばどんな仕事でも引き受け、エースであるケイを高く評価して認めている。
ケイに小さな希望として日商簿記検定と専門学校をオススメし、その様子を見守っていた。
木下からの依頼でテラノの殺害をケイに言い渡し、あくまで仕事として割り切っていた。
最後はボロボロのみちたかを店に入れ、ラーメンを食べさせるも二度と来るなと警告した。
・金子(演:森崎ウィン)
代表作に『レディ・プレイヤー1』、『妖怪人間ベラ』などがあります。
伝馬組のヤクザで木下の手下。アヤベたちと組んで伝馬組から裏金を奪い、木下が乗っ取る事に賛同している。
過去にテラノたちが襲撃したヤクザの抗争に紛れて、相棒の背骨を銃撃して重傷を負わせる。
だりあの両親を殺害して、生きていた彼女を監禁して傷つけながら殺人マシーンに変えた。
ケイと一緒にいただりあを見つけると、襲撃してケガを負わせるも中立な病院で何もできず。
最後はテラノと一緒にいたケイを見つけるが、狙撃態勢に入っただりあにより射殺された。
・アヤベ(演:大東駿介)
代表作に『クローズZERO』シリーズ、『リアル鬼ごっこ』などがあります。
株式会社アヤベ・ファイナンスの社長。伝馬組と密接な関係を持ち、株などのビジネスが大きく貢献している。
木下と組んでいて組からの大金を横流しして、一緒に組長や他の幹部を出し抜こうとする。
会計士のテラノが怪しんでいると気付くが、問題ないとして木下に報告して対処を任された。
国津に金を奪った事がバレて捕まって拷問を受け、助けに来た木下に無能呼ばわりされる。
最後は幹部たちを一掃して組長に取り入れるが、逆に脅されるも殺されず一人で叫んでいた。
・木下(演:高橋克典)
代表作に『サラリーマン金太郎』、『特命係長 只野仁/最後の劇場版』などがあります。
伝馬組の若頭。アヤベと組んで伝馬組から裏金を巻き上げて、将来は組長になると根回しをやっていた。
テラノに裏金について勘付かれてしまうが、アヤベに任せて更に搾り取ろうと画策していた。
悪事がテラノの仕掛けた罠で組長にバレると、アヤベをトカゲの尻尾切りにしようとした。
テラノとケイを同時に殺害しようとするが、みちたかが登場して手下と戦うも返り討ちに。
最後はケイたちを追い詰めていくが、テラノの自爆に巻き込まれて行方不明になってしまう。
・国津(演:兵動大樹)
お笑いコンビ「矢野・兵動」のメンバーで、映画の代表作に『大怪獣モノ』などがあります。
伝馬組のベテラン幹部。若頭の木下をライバル視している。事務所はボロボロであまり金を持っていない。
組長が次の候補を考えていると聞くが、あまり表情を変える事なく冷静な雰囲気で流した。
アヤベの工作で自身の大金を奪われると、手下を使って捕まえさせ拷問で犯人を吐かせた。
木下が詫びの大金を持ってくると、痛めつけたアヤベがいる場所まで手下に送らせていた。
最後は雇われたケイに手下が全員殺され、裏切られたと知って反撃するも、だりあが射殺。
・みちたか(演:城田優)
代表作に『亜人』、『新解釈・三國志』などがあります。
伝馬組の幹部で殺し屋。組長から絶大な信頼を受けていて、普段はツナギと工具入れで工事現場のような姿をしている。
組長から言い渡された命令は絶対に遂行し、独自のルールと鼻歌をしながら登場している。
裏切り者が出ると真っ先に駆り出され、独自のルールを口にしながら圧倒的な戦闘力で倒す。
国津を殺害したケイとだりあの前に立ちはだかり、女が殺し屋という事が気に食わず襲った。
最後はテラノの前に登場してケイと戦い、木下の兵隊たちを
・三代目組長(演:佐藤二朗)
近年の出演作に『さがす』、『はるヲうるひと』などがあります。
巨大ヤクザ組織「伝馬組」の三代目組長。静かな雰囲気の中で空気を読めないオヤジギャグを連発させる。
木下が組織から金を横長している事を知らず、次の組長候補について考えている宣言した。
テラノによって木下たちが裏金を作っていると知り、命を取らず金を取り戻すよう指示した。
実は木下や国津、みちたかたちを排除するべく、アヤベを使って裏で彼らを動かしていた。
最後はアヤベから計画通りに成功した言われ、水鉄砲で脅してから次の搾取を考えていた。
感想
[個人的な評価]
本作は沢田新と浅井蓮次がビッグコックスで連載した同名漫画の実写映画化となります。
この作品は『劇場版/新・ミナミの帝王』や『劇場版/おっさんずラブ LOVE or DEAD』で知られる瑠東東一郎が監督を務めています。
これまで邦画における漫画の実写映画というのはほぼ失敗に終わっていて、成功しても名作とは言えないぐらいのレベルとなっています。
数ある実写映画化された漫画の中でも、間違いなく本作は失敗している部類であり、ツッコミどころが満載となっています。
元々が漫画の作品なので漫画で完結しているし、特に日本の漫画自体は実写映画化に向いていない場合が多いです。
それをグインに実写映画した結果、本作は橋本環奈のプロモーション映画となっているだけでそれ以上の魅力はありません。
どうやら本作アクションとは言っていますが、橋本環奈には役作りという概念がないので、激しいカット割りでごまかしているだけでした。
漫画が原作で細かい部分にツッコミを入れても仕方ないが、実写映画化しているのだからせめて説得力を持たせるように演者は鍛えるべきです。
橋本環奈の主人公が見せる驚異的な身体能力が現実離れしているのに、まったくトレーニングしている様子がないから説得力が生まれません。
第一、チンチクリンな体型の橋本環奈が大柄な城田優に勝てるはずないし、体術についてもアクションごっことしか思えなかったです。
ストーリーもヤクザの権力抗争という王道なパターンで面白味はないが、漫画なのでキャラクターとして面白いと思いました。
橋本環奈よりも城田優の演じたキャラクターの物語の方が興味を持ちましたし、彼の存在は本作においても欠かす事ができないと思います。
原作は漫画として面白いかもしれないが、橋本環奈を使っているところにプロモーション映画にしか感じられない。
やはり、身の丈にあったアクションをやるべきであり、チンチクリンの攻撃が大男を倒す様子には個人的に萎えてしまいました。
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