作品データ
あらすじ
ある日、2051年の未来からタイムトラベラーが現代に突然現れ、人類は30年後に未知の生物と戦争になり、敗北するという事実が告げられる。
人類が生き残る為の唯一の方法として、現代から民間人と兵士を未来に送り込み、戦いに参加しかないと言わていた。
その一人として選ばれた高校教師のダン・フォレスターは、幼い娘の為に世界を救う事を決意するのだった。
登場人物&出演者
・ダン・フォレスター(演:クリス・プラット)
近年の出演作に『アベンジャーズ/エンドゲーム』、『スリー・ジャスティス/孤高のアウトロー』などがあります。
主人公。高校教師。研究所へ応募して研究をしようと考えている。過去に軍人として活躍した経験を持つ。
研究所への書類選考で落とされ、ガッカリしているところで徴兵を受けて未来の戦いに参加。
強く陰謀論を唱えて疎遠である父親に助けを求めたが、関係修復できずに結局は未来へ行く。
未来では司令官となった娘と会うが、自分の行動で家族がダメになったと知って考えが変化。
最後は死んだ未来の娘に誓って父親や仲間たちと、宇宙船に眠るエイリアンを殲滅させた。
・ミューリ・フォレスター(演:ライアン・キエラ・アームストロング)
代表作に『エンツォ/レーサーになりたかった犬とある家族の物語』、『IT/イットTHE END“それ”が見えたら、終わり。』などがあります。
ダンとエミーの一人娘。父親と非常に仲が良く、将来は科学者になる為に勉強をしている。
未来から助けを求める兵士たちにより世界が一変し、両親が徴兵されないかと心配する。
ついに父親が徴兵される事実を知ると、悲しんでいたが必ず帰ってくると信じて待っていた。
父親が無事に帰ってくると、その為に用意したボードを見せて再会を喜んでいた。
最後は宇宙船のホワイトスパイクを倒した父親と、初めて会う祖父を出迎えて喜んでいた。
・ジェームズ・フォレスター(演:J・K・シモンズ)
近年の出演作に『パーム・ストリングス』、『21ブリッジ』などがあります。
ダンと疎遠になっていた父親。陰謀論を強く信じていて、家族を捨てて一人で暮らすようになっている。
未来から助けを求める兵士たちにより世界が一変し、政府のやり方に対して不審感を持つ。
徴兵されたダンが助けを求めてきたが、仲違いした関係は修復せずに結局は何もしなかった。
ロシアにホワイトスパイクの宇宙船があると言われ、必要な装備と飛行機を用意してくれた。
最後は生き残ったメスをダンとともに追い詰め、息子に認められて初めてミューリに会った。
・エミー・フォレスター(演:ベティ・ギルピン)
近年の出演作に『ザ・ハント』、『ザ・グラッジ/死霊の棲む屋敷』などがあります。
ダンの妻。ダンとミューリと幸せな生活を送っている。ダンと彼の父親が仲違いしている事を心配する。
未来から助けを求める兵士たちにより世界が一変し、徴兵を恐れる娘を夫とともに宥める。
ダンがついに徴兵されてしまうと、彼の父親に頼んで装置を外して逃亡しようと提案した。
結局、ダンは未来へ行って戦ってくるが、無事に帰還するも成長した娘の話しを聞いていた。
最後は宇宙船のホワイトスパイクを殲滅したダンを迎え、娘と会う義父を快く迎えていた。
・チャーリー(演:サム・リチャードソン)
代表作に『クレイジー・パーティー』、『グッド・ボーイズ』などがあります。
ダンとともに徴兵された元ジョージア工科大学の学長。現在は地熱発電の会社で開発部長を務めている。
初めて徴兵されたせいで興奮し、大雑把な説明に不満を口にしてドリアンに注意された。
隣にいたダンと意気投合して、未来へタイムトラベルすると、彼の指示に従って付いていく。
無事に過去へ戻ったが、エイリアンの宇宙船がロシアにあると聞いて殲滅する為に参加した。
最後は目覚めたホワイトスパイクに丸鋸で倒し、メスを倒したフォレスター親子と喜んだ。
・ドリアン(演:エドウィン・ホッジ)
代表作に『パージ』シリーズ、『バンブルビー』などがあります。
三度目の徴兵を迎える兵士。ホワイトスパイクの爪をペンダントにしている。ピンクのTシャツを着ていた。
初めて徴兵されて興奮するチャーリーを注意し、戦いには希望じゃなく絶望しかないと語る。
未来へタイムトラベルして、同じく何度目かの徴兵した仲間たちと冷静に対応していた。
実は4ヶ月後にガンで死ぬ運命となっていて、死ぬ時は自分で決めたいと強く考えている。
最後はロシアで宇宙船を見つけると、大量のホワイトスパイクを殲滅する為に自爆は果たす。
・ハート中佐(演:ジャスミン・マシューズ)
本作が長編映画デビュー作となります。
2051年からやって来た未来の女性兵士。サッカーの試合中にグラウンドに現れると、簡潔に説明していた。
それ以降、現代の人類を未来へ送り込む司令官となって、タイムトラベルの管理をしている。
初めての徴兵で状況が分からないチャーリーから質問攻めになるが、上手くごまかしていた。
未来からの連絡が絶たれ現代に取り残されるが、ダンから宇宙船の可能性を聞いて同行した。
最後は大量のホワイトスパイクを目撃し、足止めして、ドリアンの自爆とともに爆死した。
・ミューリ・フォレスター司令官(演:イヴォンヌ・ストラホフスキー)
代表作に『キラー・エリート』、『ザ・プレデター』などがあります。
ダンの娘が成長した姿。大佐で生物学の研究者。司令官として過去からやって来た兵士たちを指揮する。
研究所をホワイトスパイクに襲撃されると、過去から来た父親に救出部隊を向かわせていた。
結果的に研究員は殺され、サンプルを持ち帰った父親と再会するも感動より怒りが先に出る。
父親にとってこれから家族に起きる出来事を話し、世界を救う為に毒の生成を完成させた。
最後は毒を過去に持ち帰らせる為に奮闘し、ホワイトスパイクの攻撃を受けて死亡した。
感想
[個人的な評価]
本作はアマゾンプライムビデオにて独占配信された作品となります。
元々はパラマウント映画によって劇場公開される予定だったが、コロナによる影響で断念したアマゾンプライムビデオに売却されました。
その為、アマゾンプライムビデオのオリジナル映画ではなく、劇場映画の規模として考えるべき作品だと言えるだろう。
本作には二つのSF要素があって、一つはタイムトラベルで、もう一つはエイリアンの侵略となります。
ほとんどの作品はこの二つの要素は独立したテーマとして扱われるが、本作はそれを合わせた形になっている。
タイムループする『オール・ユー・ニード・イズ・キル』は侵略するエイリアンと戦いますが、ちょっとだけ似ているような印象を持った。
しかし、本作では主人公と娘の強い絆を中心に描かれていて、タイムトラベルも一本道の往来しかできない状態である。
ここでパラレルワールドの概念がなく、あくまで一本道の時間軸を使っているので、過去で解決すれば未来は変わるという点です。
これはタイムトラベル映画の名作である『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と同じ原理を扱っています。
ただ、未来の描写は昔のような進んだ技術ではなく、エイリアンにより絶滅の道を歩む人類である為に今の技術とはあまり変わりません。
そもそも、本作における未来には希望よりも絶望しかない状態で、人類の総人口が50万人と現代と大きく違っています。
一本道の未来である為に、兵士として選ばれるのは30年後には死亡している人間だけであって、戦闘訓練のない素人ばかりとなります。
しかも、説明もそこそこに武器を与えられてタイムトラベルするので、徴兵された方はたまったモノじゃないだろう。
主人公たちが未来へタイムトラベルする時にトラブルが起きて、運が悪いと地面に激突して死亡してしまうという悲惨な展開になる。
未来では圧倒的なエイリアンの繁殖力と強さに人類が滅亡するしかないが、主人公と娘のドラマパートは非常に良かったです。
これは現代において主人公と疎遠になった父親との関係に通じていて、ラストで丸く収まるハッピーエンドを迎えて本当に良かったと思わせる。
そして、なんと言っても主人公たちが未来でエイリアンに遭遇するまでの緊張感を表現するBGMの使い方が秀逸でした。
鑑賞している側に緊張感を与えるBGMが効果的であり、姿を現したグロテスクなエイリアンも衝撃的な印象を与えられたと思います。
全体的に良くできたSFアクション映画で、本来は劇場公開されるべきだっただけに、それは作った側として残念なところだったと感じます。
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