作品データ
あらすじ
脳卒中を患ったジュディス・オルブライトは、とある老人ホームに入居する。
しばらくすると、ジュディスは超自然的な力が施設の入居者を食い物にしている信じ始める。
ジュディスはこの脅威から逃げようとするが、その為には自分が介護付き住宅を必要としない事を周囲に納得させるしか選択が残されていなかったのだった。
登場人物&出演者
・ジュディス・オルブライト(演:バーバラ・ハーシー)
代表作に『フォーリング・ダウン』、『インシディアス』シリーズなどがあります。
主人公。パーキンソン病の持病があって、69歳の誕生日パーティに脳卒中の発作を起こして倒れてしまう。
これがきっかけで介護施設に自ら入所し、可愛がる孫のジョシュを心配させないようにする。
慣れない環境に戸惑っていたが、ルームメイトに忍び寄る何かの影を見て怯えてしまう。
ルームメイトが亡くなり真相を探っていると、ローランドたちの正体を知るも信じもらえず。
最後は孫に助けてもらいローランドを森の神の生贄にして、永遠の命を手にする事になる。
・ジョシュ(演:ニコラス・アレクサンダー)
代表作に『フィリップ、きみを愛してる!』、『フィスト・ファイト』などがあります。
ジュディスの孫息子。父親が幼少の頃になくなり、母親の代わりに祖母が面倒をみて強い絆を築いていた。
祖母が69歳の誕生日パーティで倒れ、自ら介護施設に入ると言われるも当初は納得せず。
医者から認知症だと母親に言われると、祖母の言動に不信感を持って出たい言葉を拒否した。
祖母が持っていたメモとダイナーの写真から事実だと知り、介護施設に来て助けようとする。
最後はローランドが森の神に殺され、祖母とともに契約し職員となり永遠の若さを手にする。
・バーバラ(演:ケイティ・アマンダ・キーン)
代表作に『Hell To Pay』、『マイネーム・イズ・ハーン』などがあります。
ジュディスの娘でジョシュの母親。夫が早く亡くなって仕事をして、ジョシュの面倒を母親に任せていた。
母親が誕生日パーティで脳卒中の発作で倒れると、介護施設に入る事について賛同していた。
医者から母親が認知症になっていると聞いて、そのまま介護施設で治療するべきと考える。
介護施設から母親が脱走して見つけると、すぐに所長に文句を言って迎えに来てもらう。
最後は母親から介護施設が危険だと言われても信じず、そのまま立ち去ってしまう。
・トリッシュ・プライス(演:ジル・ラーソン)
代表作に『テイキング・オブ・デボラ・ローガン』、『ウォッチング・ユー』などがあります。
介護施設に暮らしている老女。ルースとはルームメイトであり、ローランドを加えて誰よりも長く暮らしていた。
ルースと家庭菜園をしているところでジュディスが来て、喜んで仲間に迎え入れる事になる。
その正体はケルト族の魔法使いで、魔の時間で若返ってルースたちと一緒に楽しんでいた。
森の神にジュディスを生贄に捧げる儀式をするが、ジョシュに邪魔されて呆然と見ていた。
最後はローランドが森の神に殺され、ジュディスに永遠の若さと長寿で説得して仲間にした。
・ルース・クーパー(演:フラン・ベネット)
代表作に『USタイガー攻撃隊』、『ジェサベル』などがあります。
介護施設に暮らしている老女。トリッシュとは長年のルームメイトで、ローランドとともに長い時間を過ごしていた。
家庭菜園を作っている時にジュディスが挨拶に来ると、トリッシュと一緒に迎え入れていた。
ローランドに誘われたジュディスとトランプで時間を潰し、部屋では大麻を吸っていた。
その正体はケルト族の魔法使いで永遠の若さと長寿を得ていて、儀式を一緒にやっていた。
最後はローランドが森の神に殺され、ジュディスとジョシュを説得して仲間に迎え入れた。
・ローランド・ベンソン(演:ブルース・デイヴィソン)
代表作に『ロングタイム・コンパニオン』、『X-メン』シリーズなどがあります。
介護施設に暮らしている老男。入所したばっかりのジュディスに注目して、彼女を見かけてフレンドリーに挨拶をした。
トリッシュとルースといつもトランプで遊んでいたが、ジュディスを加えて楽しんでいた。
大昔に妻を亡くして寂しい思いをしていて、ジュディスに想いを寄せるも拒まれて立ち去る。
その正体はケルト族の魔法使いで、老人たちを森の神に捧げて若さと長寿を手にしていた。
最後はジュディスが自分の髪にすり替えられ、森の神に生贄として生気を吸われて死亡した。
・リーゼル(演:シエラ・ペイトン)
代表作に『コンテンダー』、『タイラー・ペリー/マデアの家族葬』などがあります。
介護施設の若い看護師。父親がアルツハイマーになって、晩年が別人になった事から人助けしたいと考える。
介護施設に入ったばっかりのジュディスの担当となり、施設について説明して回っていた。
父親からもらったペンダントをジュディスに見せるなど、親密になるも秘密を隠していた。
ジュディスが訴える事について肯定していて、なんとかしようと耳打ちして協力すると話す。
最後はベッドに拘束されたジュディスの前に現れず、魂胆がバレて処分されてしまう。
感想
[個人的な評価]
本作はアンソロジー映画「Welcome to the Blumhouse」シリーズの第8弾となります。
この作品は『ハロウィン2016』で知られるアクセル・キャロリンが監督と脚本を務めます。
斬新なホラー映画を次々と出しているブラムハウス・プロダクションズの作品という事で、一定の注目を集めていると思います。
過去に『パラノーマル・アクティビティ』、『ゲット・アウト』や『アス』という異色と言えるホラー映画が印象に残ります。
そんな本作は老人ばっかりがいる介護施設が舞台となって、主人公のジュディスはパーキンソン病と脳卒中を患っているような状態になります。
ジュディスを演じるバーバラ・ハーシーは69歳の役でありながら、実年齢はもっと高いのにまったくそう見えない若々しさがありました。
他の老人についてもメインとなる登場人物たちも若々しくて、陰鬱な雰囲気がないところに良さがありました。
ただ、本作はホラー映画である為に不気味な演出や広い介護施設という事で、何が出てくるのか分からない状態を演出しています。
主人公が後に認知症を併発するようになるが、そうなってくると見えている幻覚が本物なのか幻覚なのか分からなくなります。
こういうタイプの作品では主人公の視点で見ていると、怪物のようなモノがいるような感じになるが、実際は単なる幻覚になる事がある。
逆に幻覚だと思わせて実際に起きている出来事として演出できるので、本作はそこを見極めるまで少し時間がかかります。
ラストで明かされるオチがファンタジーになってしまったが、そこら辺の説明があまりされていないせいで少し肩透かしを食らわされる。
しかしながら、それ以上に主人公の選択が王道ではなく、裏切ってきたところにブラムハウスの特徴が出ていると思います。
やはり、ブラムハウスのホラー映画は王道とは少し違ったテイストであり、理想とは違った結末を迎えるのはらしいという感じでした。
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