【ザ・ファイブ/選ばれた復讐者】VD-1052

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▼メインジャンル

作品データ

公開年月 2013/09/14
ジャンル サスペンス
原作 なし
監督 チョン・ヨンシク
脚本 チョン・ヨンシク
製作 カン・ウソク
製作国 韓国
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

家族と幸せな日々を過ごしていたウナだったが、ある日、謎の連続殺人鬼の襲撃で夫と娘が目の前で惨殺され、自身も半身不随で車椅子の身となってしまう。
すべてを失ったウナは犯人への復讐だけを糧に生きる中、極めて稀な血液型である自らの臓器を提供するという条件で仲間を募る。
やがて、それぞれの理由で臓器移植を必要とする4人の男女が揃い、ウナ自身を加えた“ザ・ファイブ”は復讐へと突き進んでいくのだった。

登場人物&出演者

コ・ウナ(演:キム・ソナ)

代表作に『イエスタデイ/沈黙の刻印』、『人生のストライク・ボール!』などがあります。

主人公。夫と娘と幸せな生活を送るが、殺人鬼のせいですべてを失って自身も車椅子生活となる。

児童養護施設出身で身寄りがなく、犯人に復讐する為にチョルミンを頼って仲間を集めた。
違法な臓器移植を提案するせいで最初は無視されるが、熱意によって犯人を追い詰めていく。
ナムチョルの犠牲で復讐計画がジェウクにバレて、ヘジンも殺された事で一人で立ち向かう。
最後はジェウクが自らの芸術作品で死亡し、自己犠牲を選んで仲間の家族を助ける事に。

チャン・デホ(演:マ・ドンソク)

近年の出演作に『犯罪都市/PUNISHMENT』、『バットランド・ハンターズ』などがあります。

臓器移植を必要とする一人。元特殊部隊で刑務所上がり。妻が重病に冒されており移植手術が必要となる。

ウナの呼びかけで集まると、特定された犯人を力付くで連れて来るも人違いで失敗した。
チョルミンと結託して裏切ろうとしたが、暴走したジョンハたちを助け出して真実を知る。
ナムチョルの犠牲で計画が失敗しようとして焦るが、妻の説得を聞いて仲間を呼び出した。
最後はジェウクが自らの芸術作品で死亡し、妻が回復して子供ができたと知って禁煙する。

チョルミン(演:チョン・インギ)

代表作に『私のちいさなピアニスト』、『はちどり』などがあります。

臓器移植を必要とする一人。外科医。ジェウクによって重傷を負わされたウナの緊急手術を担当した。

娘が臓器移植を必要でウナを脳死状態と発表するが、復活した彼女の復讐に同意して協力。
強引なウナの計画に賛同できず裏切ろうとしたが、彼女の実情を知って素直に協力していく。
ナムチョルの犠牲で計画が失敗したと恐れるが、娘の言葉とデホの説得で現場へ向かった。
最後はジェウクが自らの芸術作品で死亡し、ウナの自己犠牲によって娘が健康を取り戻した。

パク・ジョンハ(演:イ・チョンア)

代表作に『オオカミの誘惑』、『ノーザン・リミット・ライン/南北海戦』などがあります。

臓器移植を必要とする一人。女性刑事でコンピューターに詳しい。重病の母親はすぐに移植手術が必要となる。

ウナの呼びかけで集まると、警察としての権力を使って犯人探しを手伝うも裏切ってしまう。
闇取引にウナを売ってしまうも捕まるが、割り込んだデホのおかげでなんとか助かった。
ナムチョルの犠牲で計画は失敗だと決めつけるが、ウナの覚悟とデホの言葉で手伝っていく。
最後は自らの芸術作品でジェウクが死亡し、ウナの自己犠牲で母親が助かって平穏に暮らす。

ペク・ナムチョル(演:シン・チョングン)

代表作に『チャ刑事』、『トンネル/闇に鎖された男』などがあります。

臓器移植を必要とする一人。脱北者で金策工大出身。右目が白濁している状態で眼球移植を必要としている。

ウナの呼びかけに応じて集まると、鍵開けで犯人の部屋の物色するが人違いだと判明した。
眼球移植の為だけに協力していたが、ウナの真相を聞いてから役割をきちんと果たしていく。
ジェウクの自宅を突き止めてウナが確信すると、ペンダントを取り戻す為に戻っていった。
最後はジェウクに捕まってしまい、ウナが計画していた復讐がバレて始末されていた。

ユン・ヘジン(演:パク・ヒョジュ)

代表作に『ホテルレイク』、『震える家族』などがあります。

社会福祉士で車椅子生活を送るウナの面倒を見る。クリスチャンで常に神様への祈りを欠かせない。

ウナに対して執拗にお節介焼きをしていて、彼女から遠ざける言葉をもらっても気にしない。
実は乳ガンに冒されており、左乳房を切除するも全身に転移して余命3ヶ月となっている。
珍しくウナが食事を作って食べるが、復讐しようとする彼女を止めるも叶わずに見送る。
最後はジェウクに住所を突き止められ、ウナの身代わりになるも失敗して殺されてしまう。

オ・ジェウク(演:オン・ジュワン)

代表作に『相棒/シティ・オブ・バイオレンス』、『情愛中毒』などがあります。

連続殺人鬼。有名な芸術家。家出少女たちを捕まえて監禁し、体のパーツを自分の芸術の一部にしている。

家出少女とスーパーに買い物中にウナたちと遭遇し、車のナンバーを覚えて自宅まで来る。
ウナの夫と娘を殺害して彼女に重傷を負わせ、脳死だと記者会見で分かって立ち去った。
家にナムチョルが押し入って捕まえ、ウナが自分に復讐しようと画策している事を知った。
最後はウナを逆に追い詰めるも芸術作品を破壊され、皮肉にもそれによって死亡してしまう。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作は『第13回ダラスアジアン映画祭』や『第32回ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭』にて出品されています。
この作品は日本では劇場公開されず、WOWOにて放映されています。
韓国映画らしい主人公を徹底的に地獄へ突き落とす展開となっていて、序盤から非常に胸糞悪い内容となっています。
生き延びた主人公が過ごす日々が地獄だと分かるぐらいの丁寧な描写で、復讐が生き甲斐となっているところが分かります。
臓器移植を必要とする仲間を集めるが、あくまで違法なやり方であるから個々の思惑がまったく違っています。
当然のように強い絆などなく、主人公の臓器を必要とする仲間による裏切りで中盤まで不安定な状態が続いていきます。
その裏では殺人鬼が堂々と動いて芸術作品を完成させようとする余裕なところで、観ている側としてもイライラが募ってきます。
ようやく主人公の復讐目的を知った仲間たちが協力していくが、どうにも殺人鬼の方に有利な状況が続いてしまいます。
やはり、復讐劇の作品には主人公がずっと優位な立場で殺人鬼を振り回す方がスッキリするのに本作は残念ながら違った手法を使いました。
計画するも完璧じゃないせいで失敗が続いてしまい、なぜか殺人鬼の方が有利になっていくせいでグダグダとなってしまう。
5対1という殺人鬼にとって明らかに不利な状況なのに、ちょっとした油断を何度もやる主人公側に少しイラッとさせられます。
こういう作品では完璧に殺人鬼を追い込んで欲しいので、なんだか本作はそこら辺の期待を裏切られたような印象でした。
ただ、そういう王道をやらないところが韓国映画らしいと言えばそうだが、やっぱりスッキリした復讐劇が観たかったです。

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