【霊薬】VD-1083

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作品データ

公開年月 2025/10/23
ジャンル ホラー
原作 なし
監督 キモ・スタンボエル
脚本 アガシャ・カリム、ハリド・カショギ、ほか
製作 エドウィン・ナジール、キモ・スタンボエル、ほか
製作国 インドネシア
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

インドネシアのジョグジャカルタ近郊の長閑な村では、伝統的な漢方薬「ジャムウ」の製造で裕福な生活を送る家族がいた。
しかし、その裏では家族の関係は冷え切っており、野心的な家長は事業拡大の為に各セイン的な霊薬の開発に没頭していく。
その霊薬を手にした村人たちの平穏な日々は一変し、人々は正気を失って他者を襲い始める地獄絵図が始まっていくのだった。

登場人物&出演者

カリナ(演:エヴァ・セリア)

代表作に『Adriana』、『ゴールデン・アームズ/導かれし者』などがあります。

ケネスの幼馴染みで親友。現在はケネスの父親サディミンと再婚したが、彼女から認められていない。

親友と昔のように仲良くしたいが、一方的に毛嫌いされているせいで切り出さずにいる。
ケネスたちがやって来るもブチ切れられるが、サディミンのゾンビ化でルディたちと逃げる。
ルディがゾンビ化して閉じ込めると、ニンシーと合流してケネスが来てトラックで警察署へ。
最後はルディを撃ち殺すが、ケネスが噛まれていてライハンを頼まれて二人で遠くへ逃げた。

ライハン(演:ヴァレン・アリアンダ・カリーフ)

代表作に『Pasutri Gaje』、『Sumala』などがあります。

ケネスとルディの一人息子。両親が険悪な関係を知っていて懸念している。カリナとは変わらず仲が良い。

バンバンとは最も親しく常に遊んでいるが、両親や祖父とのやり取りについて険悪と感じる。
ゾンビたちが出現すると、父親に抱きかかえられるように逃げ回るだけで何もしていない。
母親がやって来るとトラックで警察署まで来て、ゾンビ化した父親をカリナが射殺した。
最後はバンバンが犠牲となり、母親も噛まれて置いていき、カリナとともに二人で逃げた。

ケネス(演:ミカ・タンバヨン)

代表作に『Buffalo Boys』、『Dilanjutkan Salah Disudahi Perihなどがあります。

サディミンの娘でライマンの母親。夫のルディとはデキ婚。母の死後、親友のカリナが父親と再婚するも認めず。

夫も合併したい会社の女性と浮気し、情緒不安定で常にブチ切れいている状態になっている。
父親がゾンビ化すると弟と一緒に逃げ出すが、息子を心配するせいで暴走気味となった。
兄と警察署まで逃げてくると、息子を助ける為に防具をつけて合流するとトラックで戻った。
最後は警察署でゾンビ化した夫に噛まれ、カリナに息子を頼んで銃によって自殺を遂げる。

バンバン(演:マルティーノ・リオ)

代表作に『復讐は私にまかせて』、『ザ・ビッグ4』などがあります。

サディミンの長男でケネスの兄。ニート生活を送っている状態で、いくつもの会社の面接を落ちている。

ニート生活によって自堕落な状態になっていて、ルディに注意されて分かりやすく凹んだ。
ゾンビ化した父親をボウガンで誤って殺害し、姉とともに逃げるも彼女に振り回される。
警察署まで逃げてラフマンと合流し、ライハンを迎えに行くも失敗して警察署に戻った。
最後は警察署でみんな合流するが、足が引っかかって囮となって一緒に爆死を遂げる事に。

ラフマン(演:アルディット・エルワンダ)

代表作に『Eraser and Pencil』、『Petualangan Sherina 2』などがあります。

警察署の若い警察官。ニンシーとは恋人関係にあるが、仕事が忙しくプロポーズのタイミングを逃す。

割礼の儀式で村長の家に顔を出すが、当然のように怒るニンシーをなんとか機嫌を取り戻す。
プロポーズをしようとするも署長から連絡をもらい、結局は仕事を優先して立ち去った。
ケネスたちが逃げてくると、なぜか一人だけ残して全員が死んで別の警察署への応援を頼む。
最後はニンシーと合流するもゾンビに襲われ、結婚指輪をなんとか渡して食い殺された。

ニンシー(演:クラレスタ・トファン)

代表作に『Ronggeng Kematian』、『Dancing Village: The Curse Begins』などがあります。

ラフマンの恋人。割礼の儀式では客人たちに飲み物を提供して、洗い物などを一通りをやっていた。

ラフマンから連絡を何回も取るが無視され、いつプロポーズするか煮えきらずキレていた。
儀式にゾンビ化が広がると、何が起きているか理解できないがなぜか一人でだけ生き残った。
家にカリナたちが逃げていて合流して、トラックでラフマンたちがいる警察署まで逃げた。
最後はゾンビに噛まれてしまい、ラフマンから結婚指輪をもらって念願が叶い食い殺される。

ルディ(演:ディマス・アンガラ)

代表作に『シャドー・オブ・ナイト』、『スリ・アシィ』などがあります。

ケネスの夫。サディミンからハーブ工場を託されて運営の責任者となっている。合併話を持ち込んできた。

過去にライバル会社の女性と浮気をしているせいで、ケネスとは完全に関係が冷えている。
サディミンを説得して合併させて、手に入れた金でやり直そうと考えるも却下されていた。
ゾンビ化した義父や召使いたちから逃げるが、途中で召使いに襲われてなんとか倒していた。
最後は実は噛まれており、ゾンビ化するとしつこく追うも警察署でカリナに撃ち殺された。

サディミン(演:ドニー・ダマラ)

代表作に『いつか今日の話をしよう』、『あの日のことをあなたに』などがあります。

ケネスとバンバンの父親。妻が亡くなってからケネスの幼馴染みで親友のカリナと再婚を果たしている。

会社の経営が上手くいかず資金繰りが苦しくなり、ライバル会社との合併が浮上している。
一発逆転をする為に特殊なハーブを使った薬を開発させ、なぜかすぐに試作品を飲んでいた。
短時間で若返りをした事によって、成功すると思ってルディの合併話を却下しようとした。
最後は薬による副作用でゾンビ化して、息子に襲いかかるボウガンを頭に食らって死亡した。

感想

[個人的な評価]

評価 :1.5/5。

本作はNetflixにて独占配信されたゾンビ映画です。
この作品は『KILLERS/キラーズ』や『ヘッド・ショット』で知られるキモ・スタンボエルが監督と製作を務めています。
インドネシア発のゾンビ映画となるが、近年は東南アジアでも作られるようになっているジャンルだと言える。
そもそも、ゾンビ映画はどこでも作れるジャンルなので、インドネシアで作っても不思議ではありません。
ただ、問題となってくるのはどれほどのノウハウを理解して、どれぐらいのレベルで作っていくのか。
結果として、残念ながら本作は三流レベルのゾンビ映画になってしまい、ツッコミどころ満載となってしまいました。
物語の展開に合わせて登場人物たちの知能レベルが退化していて、明らかに強引すぎる流れとなっています。
その展開に持っていきたいから不自然な行動が目立ち、これを上手くカバーできるような演出の能力は残念ながらありませんでした。
この時代においてゾンビをまったく知らないのは、さすがに無理があるように思えるほど素人すぎる立ち回りでした。
人間ドラマにおいても無理やりな設定になっていて、ラストの感動を与えようとする伏線が丸見えすぎて予定調和なラストとなりました。
何より主要人物たちはゾンビに囲まれても噛まれない状況にあって、エキストラになると一瞬で噛まれる理不尽さがありました。
このように本作は雑すぎる作り、魅力がまったくない登場人物、オリジナリティの欠片もない設定で見事な駄作が出来上がっています。
唯一のオリジナリティはインドネシアのゾンビ映画という一点だけで、あとはお粗末すぎる内容で2時間近い上映時間に見合っていない。
ゾンビ映画というのは分かりやすく、魅力あるキャラクター、スマートな倒し方、適度なグロテスクさがあるだけで十分に面白い作品ができる。
その要素が何一つもなかった本作において、すべてが間違った方向性となっているせいで残念なクソ映画となりました。

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