【CURED/キュアード】RE-3334

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洋画

作品データ

公開年月 2020/03/20
ジャンル ホラー/サスペンス
原作 なし
監督 デヴィッド・フレイン
脚本 デヴィッド・フレイン
製作 レイチェル・オケイン、ローリー・ダンカン、ほか
製作国 アイルランド、フランス
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

感染した人々を凶暴化させる新種のウイルスが蔓延した近未来のヨーロッパの数年後、治療法が見つかってアイルランドも立ち上がっていた。
治療法のおかげで感染者の75%が治癒して“回復者”と認定され、社会復帰を果たし、その一人であるセナンは亡くなった兄の妻アビーの元に身を寄せる。
幼い息子と亡くなった夫への喪失感を持ちながらもセナンを快く迎えるが、回復者の社会復帰に反対する市民グループが過激化していくのだった。

登場人物&出演者

セナン(演:サム・キーリー)

代表作に『モンスターズ/新種襲来』、『白鯨との闘い』などがあります。

主人公。凶暴になるウイルスに感染していたが、治療を受けて元に戻った回復者となった。

兄の妻だったアビーの元に引き取られるが、回復してから毎日のように悪夢を見ている。
実は感染した直後に兄のルークを殺しているが、アビーに言えず結果的に隠してしまう事に。
コナーが仲間に引き入れようとアビーに真実を告げさせるが、それでも彼を止めようとした。
最後はコナーたちが感染者を解放し、キリアンが噛まれ、治療する為にどこかへ連れ去る。

アビー(演:エレン・ペイジ)

近年の出演作に『フラットライナーズ』、『タルーラ/彼女たちの事情』などがあります。

ヒロイン。ドキュメンタリー番組のカメラマンをする。息子のキリアンを女手一つで育てる。

夫を亡くした喪失感を持っていたが、回復者として帰ってきたセナンを快く家に迎え入れた。
他の人たちと違って回復者を責める事はなかったが、コナーの怪しい動きに警戒していた。
セナンが夫のルークを殺した事を知って、感情的に追い出し、感染者が出ると戦おうとした。
最後はキリアンと再会するも噛まれてしまい、治療の為にセナンに連れられる事になる。

カンター軍曹(演:スチュアート・グレアム)

代表作に『HUNGER/ハンガー』、『シャドー・ダンサー』などがあります。

防衛軍に所属する将校。回復者の隔離施設の責任者で、彼らの社会復帰の承認をしている。

回復者たちの社会復帰をさせているが、精神的な問題を抱えている彼らの動きを警戒する。
反抗的なコナーの言動が気に食わず、承認する立場を利用して鉄拳とともに現実を口にした。
危険な行動をするコナーの居場所をセナンから聞き出し、なんとか協力させようと説得する。
最後はコナーを殺人容疑で逮捕しようとしたが、思わぬ反撃を食らってあっさりと殺された。

ジョー(演:ヒルダ・フェイ)

代表作に『When the Sky Falls』、『Float Like a Butterfly』などがあります。

ライアンズ博士が治療している感染者。廃墟となったプールに隔離されて治療を受ける。

実はライアンズ博士とともに治療薬を開発し、同性ながら恋人でなんとか治そうとしていた。
新たに助手としてやって来たセナンを仲間だと感じ取り、決して襲わずに寄り添うだけ。
回復したように見せかけるが、感染者のままでライアンズ博士を襲って隔離されてしまう。
最後は回復してライアンズ博士とキスするが、他の感染者に彼女が襲われ、どこかへ去った。

ライアンズ博士(演:ポーラ・マルコムソン)

代表作に『グリーンマイル』、『グリーンデイズ』などがあります。

感染者の治療を試みるメイズウイルスの専門家。同僚のジョーと治療薬を開発している。

ジョーが感染者になってしまい、特別に治療を許されて色々と試すも成果が上がらずにいた。
世間では感染者の安楽死を進める状況になり、テレビを通じて非人道的だと訴えていた。
ようやくジョーが治ったと思ったら違っていて、そのまま連れ去られて回復者同盟に参加。
最後は回復者同盟に裏切られるが、ジョーの回復を見届けるも他の感染者に噛まれ死亡した。

コナー(演:トム・ヴォーン=ローラー)

代表作に『潜入者』、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』などがあります。

元感染者で回復者として社会復帰を目指す。隔離施設ではセナンと支え合う親友となった。

感染する前は上級市民で弁護士をしていて、政治家になろうと出馬予定だったという。
清掃員という身分が気に食わず、回復者を弾圧する動きも気に食わず、仲間を束ねていく。
セナンを仲間に引き入れようとするが、過激なやり方に反発されて裏切られてしまう。
最後はキリアンを抱えるセナンを追ったが、防衛軍の兵士に撃たれ、消息不明となった。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作はアイルランドとフランスによる合作となっています。
凶暴化するウイルスによるパンデミックが終焉し、その後の社会について描く珍しい視点の作品となっています。
これはハッキリさせたいと思いますが、本作のパンデミックはゾンビ映画ではなく、あくまで感染系ホラー映画となります。
イメージとしては『28日後…』の後日談という感じで、感染した状態から治療を受けて回復して社会復帰を目指す者たちの物語です。
奇しくも今の世の中は「新型コロナウイルス」でのパンデミックで生活様式が変わり、感染者たちは厳しい現実に立たされています。
その視点で描いたような作品となっていて、回復者は同じ人間じゃないという抗議活動が当たり前になっています。
これは決してフィクションの出来事ではなく、現実に今の世の中でも起きている事実である。
だからこそ、本作は感染系ホラー映画の新たな一面だけじゃなく、タイムリーな作品という意味でも興味深いところがあります。
後日談となるので実際のパンデミックは回想という形で断片的であり、物語は差別を受ける回復者たちが権利を勝ち取ろうとする展開となる。
ただ、回復者たちは言葉ではなく、暴力に頼ってしまい、結局は感染していた時と変わらない感じになったのは残念である。
社会派ドラマにするならば、暴力意外の方法で深い物語にするべきで、暴力に流れてしまったのは残念でした。
そのせいで思っていた以上に心へ響くモノがなく、予想通りの展開になりすぎて、意外性もなかったから期待以下になってしまった。
それでも、感染系ホラー映画の後日談を描いた最初期の作品として、破綻しておらず及第点だろうと思います。

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