作品データ
あらすじ
妻の計らいで二人の仲を育もうと思春期の娘ミラと週末キャンプに出かけた父親のトム。
トムはボーイスカウトで得たサバイバル術をミラに教えようとするが、未だに嫌われている事で拒否されてしまう。
翌日、ミラの姿が見当たらないトムはキャンピングカーの外に出ると、娘の背後から謎の感染病によって人々を襲うゾンビの大群を目撃するのだった。
登場人物&出演者
・トム(演:リアム・マッキンタイア)
代表作に『ザ・ヘラクレス』、『セキュリティ』などがあります。
主人公。仕事が忙しく、週末は友人とポーカーする約束をしていて、娘との時間をあまり重要視していない。
ガールスカウトに入っている娘の話しを聞いていると、ボーイスカウトと比べて否定する。
そのせいで娘から嫌われている事を知らず、聞いていられなかった妻から注意を受けていた。
絆を深める為にポーカーを諦めて娘とキャンプをするが、当然のように気持ちが通じない。
キャンプを通じて粘り強く会話をして、ようやく娘の気持ちが開くもゾンビたちに襲われる。
娘は森の中に逃げて、自身はキャンピングカーの中に立てこもってゾンビたちをやり過ごす。
レンジャーと合流するも偽物だと分かって争い、最終的に外へ突き出してなんとか助かる。
車のバッテリーを見つけて走るもゾンビに囲まれ、ガスに信号弾を撃ち込んでゾンビを倒す。
最後は山から上がった煙から娘がいると分かり、なんとかたどり着いて再会を果たしていた。
・ミラ(演:アンドリー・スミス)
代表作に『ディストラクションZ』、『Always & 4Ever』などがあります。
ヒロイン。トムとナオミの10歳になる一人娘。ガールスカウトに所属して、色んなワッペンを母親に話していた。
横から聞いていた父親に生温いと言われてしまい、すぐに機嫌を悪くして会話を中断させた。
母親がキャンプに連れていくように父親へお願いする会話を聞き、ポーカーの話題に落胆。
キャンプに連れて行かれるも父親との会話を拒否して、ずっとスマホをやるも注意された。
山を散策するも不平不満をずっと話していて、困っていた父親から続けるか選択させられる。
翌日にゾンビの襲撃を受けて父親が倒していくと、森の中へ逃げてなんとか助かっていた。
モールス信号で間違えて伝わってしまい、キャンピングカーに行くもゾンビに気づかれ逃走。
一緒に遊んだ同世代の少年に襲われ、上着を持っていかれるもそのまま山の方へ向かった。
最後は狼煙を上げて居場所を教え、ボロボロになった父親がやって来て再会を果たした。
・ナオミ(演:サイデル・ノエル)
代表作に『テイクバック』、『ブラックパンサー』などがあります。
トムの妻でミラの母親。ガールスカウトで獲得したワッペンについて説明する娘の話しをしっかりと聞いていた。
ボーイスカウトの経験がある夫が横槍して、ガールスカウトを否定すると止めようとした。
それでも夫が娘のガールスカウトを否定すると、機嫌を悪くして彼を置いて家に入った。
状況が分からない夫に娘との絆を深める必要性があると話し、キャンプを提案していた。
最後はポーカーを諦めた夫が娘をキャンプに連れていくと聞いて、安心して二人を送り出す。
・レンジャー(演:スティーヴン・スワドリング)
代表作に『キックボクサー』シリーズ、『ビッグ・ゴールド・ブリック』などがあります。
森を管理するパークレンジャー。朝早くからパトロールに行っていたが、戻ったらゾンビ大群に襲われていた。
ジープで走っていてゾンビに追われていたが、トムのキャンピングカーを見つけて向かった。
パニックになってジープが木に衝突し、ゾンビに囲まれるとトムがやって来て助けもらう。
キャンピングカーに避難して、ミラを見たか確かじゃなく、一緒に探すと約束していた。
無謀にもすぐ行こうとしたトムを止めて、腹を満たして作戦を立ててから行くべきだと助言。
キャンピングカーの上に行くと、食料を吊るしてあると言われ、取りに行く方法を提案する。
焦っていたトムに逆ギレしてしまうが、すぐに冷静さを取り戻して翌日に行くと約束した。
眠っていた時に財布をトムが調べ、その正体はパークレンジャーじゃないとバレてしまう。
最後は揉み合ってキャンピングカーに連れていくが、そのまま落とされてゾンビに食われた。
感想
[個人的な評価]
本作はデヴィッド・マタロンにとって監督として初の長編映画デビュー作となります。
この作品はタイトルから分かるように「走る」ゾンビを題材にしています。
ゾンビ映画という枠から考えると、まず感染源が不明であって主人公たちに突然襲いかかる流れになっています。
更に噛まれた人間というよりは、虫が血を伝って感染させる設定であるようだが、凶暴化して襲っていくような感じになります。
ここら辺がオリジナリティの設定になりますが、そもそも原因不明であるから、別になんでもアリという状態だと言えるだろう。
物語のメインとして仲が悪い父親と娘が絆を結ぶ流れになっていて、最初は衝突しながらもキャンプを通じてお互いに距離を縮めていく。
ただ、その中で上記のようにゾンビ化した人々に追われる事になって、父親はキャンピングカーに残り、娘は森の中へと逃げていきます。
ここから視点は主人公である父親になっていき、突然襲いかかるゾンビ化した人間に戸惑いながらも必死にサバイバルをしていきます。
普通のゾンビ映画なら強化していないキャンピングカーならば、数分で侵入されてしまうが、本作は主人公補正をかなり入れ込んでいるので長持ちします。
本作は低予算で作られているので、基本的にキャンピングカーが舞台になって、悪戦苦闘しながら娘の無事を信じる主人公の行動を一緒に守っていくパターンになる。
多分、3日ほど主人公がキャンピングカーに立てこもっていて、その間に色々と細かい事がありながら娘の生存に希望を持っていく描写が繰り返されます。
途中で回想が入ったと思ったら、主人公の悪夢に繋がるところは悪くなかったが、この手は乱発できないから流れも微妙な感じになっている。
主人公がゾンビに囲まれても噛まれる事がない補正があって、途中から来たレンジャーがあっさりと噛まれるところに格差がありすぎました。
そして、娘は食料も道具もない状態でありながら、父親よりも元気すぎて、明らかに彼女のサバイバルを描いた方がインパクトがあると思いました。
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