【ザ・ボーイ/人形少年の館】VD-172

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洋画

作品データ

公開年月2016/01/22 
ジャンル ホラー
原作 なし
監督 ウィリアム・ブレント・ベル
脚本 ステイシー・メニヤー
製作 トム・ローゼンバーグ、ゲイリー・ルチェッシ、ほか
製作国 アメリカ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

過去と決別する為に新天地でグレタは、老夫婦と暮らす8歳の男の子のベビーシッターのアルバイトを始める。
しかし、その少年は人間サイズの人形だったが、老夫婦は「ブラームス」という名で人間として溺愛していた。
10のルールを言い渡されたグレタは、老夫婦が出かけて不在になった館で、ルールを破ると奇妙な現象が起き始めるのだった。

登場人物&出演者

グレタ(演:ローレン・コーハン)

代表作に『ゲットバッカーズ』、『オール・アイズ・オン・ミー』などがあります。

主人公。ベビーシッターとして老夫婦の館にやって来る。元恋人のカールから逃げてきた。

ベビーシッターの初日にいきなりヒールシャー夫妻から人形の面倒をみる事実に困惑する。
夫妻が旅行に出かけて不在となり、言い渡されたルールを守らずにいると異常な現象が発生。
人形が一人の時に動き、ジャムサンドを作ってくれた事で心を奪われてルールを守る。
最後は連れ戻すカールが人形を壊すと、本物のブラームスが出て彼を倒して館から脱出した。

マルコム(演:ルパート・エヴァンス)

代表作に『ヘルボーイ』、『ザ・インシデント』などがあります。

日用品店を営み、老夫婦からは「配達坊や」と呼ばれる。館に来たグレタを案内する。

ひと目でグレタを気に入ってしまい、冗談を交えながらも本気で彼女を口説こうとする。
グレタが人形に対して不信感を抱いていると、館の主人から聞いた話しを彼女に話す。
グレタの元恋人が彼女を強引に連れ帰ろうとして止めるも、そのまま人形を壊されてしまう。
最後は本物のブラームスと戦うも気絶させられ、彼を倒したグレタのおかげで脱出した。

コール(演:ベン・ロブソン)

代表作に『Dracula: The Dark Prince』などがあります。

グレタの元恋人。グレタに暴力を振っていたせいで接近禁止命令を言い渡されている。

なんとかしてグレタの居場所を突き止めようと、彼女の姉の息子から住所を聞き出した。
当たり前のように館へやって来ると、怯えていたグレタを連れ戻すとして言い渡す。
最後は「出て行け」の血文字に怒り狂い、人形を破壊すると本物が出てきて殺された。

ミセス・ヒールシャー(演:ダイアナ・ハードキャッスル)

代表作に『理想の女(ひと)』、『パーフェクト・プラン』などがあります。

館の主人の妻。ベビーシッターとしてやって来たグレタにブラームスの世話を説明した。

ブラームスを本当の息子として接していて、信じていないグレタに厳しい態度を取る。
最後は夫とともに憔悴しきっていて、希望がない将来に悲観して一緒に入水自殺をした。

ミスター・ヒールシャー(演:ジム・ノートン)

代表作に『アルフレッド大王』、『ジミー、野を駆ける伝説』があります。

館の主人。ベビーシッターとしてやって来たグレタにネズミを捕獲していると説明した。

ブラームスの誕生日で泥酔していた時、マルコムに対して少しだけ本心を語っていた。
最後は妻とともに水辺にやって来て、人生に疲れ切った二人はそのまま入水自殺をした。

ブラームス(演:ジェームズ・ラッセル)

本作が長編映画デビュー作となります。

8歳の時に家が火事になって一緒に燃えた。その身代わりとして夫婦は彼の人形を育てる。

人形が超常現象を起こしていると錯覚させるが、実は本物は屋根裏などに息を潜んでいた。
ミセス・ヒールシャーが大きな音で音楽を鳴らし、詩の朗読させる意味合いとなる。
心が離れようとしたグレタを引き留める為、人形が超常現象を起こしているように見せる。
最後は人形を破壊され、コールを殺し、マルコムも倒すが、グレタに刺されて逃げられた。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作は人形を使ったホラー映画となるが、この手のパターンは掃いて捨てるほどあります。
そもそもホラー映画と人形というのは相性が抜群であり、その中で有名なのは『チャイルド・プレイ』でしょう。
可愛らしい人形がまさか殺人鬼の魂が宿り、次々と人を殺していく設定は当時としてかなり衝撃的だったと思います。
近年では『死霊館』に登場したアナベルという人形が有名で、スピンオフとしても『アナベル/死霊館の人形』として製作されています。
このように人形を使った面白いホラー映画があるので、それとどうやって差別化して独自性を出すのかがポイントとなる。
本作は人形を我が子のように育てている老夫婦のベビーシッターとしてやって来る主人公だが、当然のように困惑してしまいます。
自分がその立場ならば、同じような反応をするだろうし、完全に仕事を間違えたとしか思えないほど気味が悪い。
ただ、館というほどの大きな家なので、給料は一週間分だけでも平均月収ほどもらえる事なので、人によってはガマンしてやるだろう。
しかしながら、本作は終盤近くまでは人形が引き起こしている超常現象というミスリードをしっかりと描いている。
その場合ですと、どのようなオチにするかが最大の見所であり、これを外してしまうと途端に駄作へと転がり落ちてしまう。
それで、本作のオチは超常現象ではなかったが、もの凄く既視感を覚えてしまいました。
よくよく思い出してみると、過去に鑑賞した『ウィズイン/恐怖が潜む家』とほぼ同じようなオチになりました。
『ウィズイン/恐怖が潜む家』では早い段階からネタバレしていたが、本作はオチの方に集約されています。
ですが、その展開はそっくりすぎるし、現れた本物のブラームスはなぜか女性を数メートルも投げられるほどの怪力である。
これは『ウィズイン/恐怖が潜む家』のデヴィッド・ハウと同じすぎて、なんだか同じ映画を観たような錯覚に陥るほどでした。
本作は主人公が不信感を抱き続けるのではなく、途中から完全に人形の味方になっていく点は面白いと思いました。
オチについては既視感たっぷりでプラス要素にはならなかったが、決してマイナス要素にもなっていないと思う。
夫婦がベビーシッターに課したルールの意味合いは、オチから考えると納得できるので、そこら辺はちゃんと作り込まれていると思います。
まず『ウィズイン/恐怖が潜む家』を鑑賞していなければ、それなりに楽しめるが、鑑賞していると既視感を得てしまう作品でした。

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