作品データ
公開年月 | 2016/01/22 |
---|---|
ジャンル | ホラー |
原作 | なし |
監督 | ウィリアム・ブレント・ベル |
脚本 | ステイシー・メニヤー |
製作 | トム・ローゼンバーグ、ゲイリー・ルチェッシ、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
過去と決別する為に新天地でグレタは、老夫婦と暮らす8歳の男の子のベビーシッターのアルバイトを始める。
しかし、その少年は人間サイズの人形だったが、老夫婦は「ブラームス」という名で人間として溺愛していた。
10のルールを言い渡されたグレタは、老夫婦が出かけて不在になった館で、ルールを破ると奇妙な現象が起き始めるのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作は人形を使ったホラー映画となるが、この手のパターンは掃いて捨てるほどあります。
そもそもホラー映画と人形というのは相性が抜群であり、その中で有名なのは『チャイルド・プレイ』でしょう。
可愛らしい人形がまさか殺人鬼の魂が宿り、次々と人を殺していく設定は当時としてかなり衝撃的だったと思います。
近年では『死霊館』に登場したアナベルという人形が有名で、スピンオフとしても『アナベル/死霊館の人形』として製作されています。
このように人形を使った面白いホラー映画があるので、それとどうやって差別化して独自性を出すのかがポイントとなる。
本作は人形を我が子のように育てている老夫婦のベビーシッターとしてやって来る主人公だが、当然のように困惑してしまいます。
自分がその立場ならば、同じような反応をするだろうし、完全に仕事を間違えたとしか思えないほど気味が悪い。
ただ、館というほどの大きな家なので、給料は一週間分だけでも平均月収ほどもらえる事なので、人によってはガマンしてやるだろう。
しかしながら、本作は終盤近くまでは人形が引き起こしている超常現象というミスリードをしっかりと描いている。
その場合ですと、どのようなオチにするかが最大の見所であり、これを外してしまうと途端に駄作へと転がり落ちてしまう。
それで、本作のオチは超常現象ではなかったが、もの凄く既視感を覚えてしまいました。
よくよく思い出してみると、過去に鑑賞した『ウィズイン/恐怖が潜む家』とほぼ同じようなオチになりました。
『ウィズイン/恐怖が潜む家』では早い段階からネタバレしていたが、本作はオチの方に集約されています。
ですが、その展開はそっくりすぎるし、現れた本物のブラームスはなぜか女性を数メートルも投げられるほどの怪力である。
これは『ウィズイン/恐怖が潜む家』のデヴィッド・ハウと同じすぎて、なんだか同じ映画を観たような錯覚に陥るほどでした。
本作は主人公が不信感を抱き続けるのではなく、途中から完全に人形の味方になっていく点は面白いと思いました。
オチについては既視感たっぷりでプラス要素にはならなかったが、決してマイナス要素にもなっていないと思う。
夫婦がベビーシッターに課したルールの意味合いは、オチから考えると納得できるので、そこら辺はちゃんと作り込まれていると思います。
まず『ウィズイン/恐怖が潜む家』を鑑賞していなければ、それなりに楽しめるが、鑑賞していると既視感を得てしまう作品でした。
コメント